この記事は、消防設備士乙種4類の試験対策を全28記事で完全カバーするロードマップです。
乙種4類の試験範囲は自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備です。甲種4類との違いは製図試験がないことと工事ができないこと。学習する知識の内容は甲種4類と共通部分が多いため、本ロードマップでは甲4の記事を活用した28記事で学習を進めます。
甲種4類との違い
乙種4類でも整備と点検はできます。工事の記事(配線工事・回路計算)は乙種の試験範囲には直接含まれませんが、設備の構造理解に役立つため学習対象に入れています。
おすすめの学習順序
STEP1:電気の基礎(5記事)
自火報は電気設備です。まず電気の基礎知識を固めましょう。
- オームの法則と合成抵抗|直列・並列回路の計算をわかりやすく解説
- 電力・電力量・ジュール熱|公式の使い分けと計算をわかりやすく解説
- 交流回路の基礎|実効値・インピーダンス・力率をわかりやすく解説
- 電気計測器の基礎|電圧計・電流計・回路計・絶縁抵抗計をわかりやすく解説
- 電磁気の基礎|電磁誘導・フレミングの法則・コンデンサをわかりやすく解説
STEP2:構造・機能(13記事)
自火報のシステム全体像から、各機器の構造を深掘りしていきます。
- 自動火災報知設備(自火報)の全体像|構成機器と信号の流れをわかりやすく解説
- 受信機の種類と機能|P型・R型・GP型・GR型をわかりやすく解説
- 感知器の分類と全体像|熱・煙・炎の3タイプをわかりやすく解説
- 差動式感知器の構造と機能|スポット型・分布型のしくみをわかりやすく解説
- 定温式感知器の構造と機能|スポット型・感知線型のしくみをわかりやすく解説
- 補償式・熱アナログ式感知器|差動式+定温式の二刀流と温度データ送信をわかりやすく解説
- 光電式感知器の構造と機能|散乱光式・減光式のしくみをわかりやすく解説
- イオン化式感知器と煙複合式感知器|しくみと光電式との違いをわかりやすく解説
- 炎感知器の構造と機能|赤外線式・紫外線式のしくみと違いをわかりやすく解説
- 発信機・地区音響装置・表示灯|P型1級と2級の違い・区分鳴動をわかりやすく解説
- 中継器と配線の基礎|耐火配線・耐熱配線の違いをわかりやすく解説
- ガス漏れ火災警報設備の構造と機能|検知器・受信機・表示灯をわかりやすく解説
- 消防機関へ通報する火災報知設備|火災通報装置のしくみをわかりやすく解説
STEP3:法令類別(6記事)
どんな建物にどの基準で設置するかの法令を学びます。
- 自火報の設置義務|施行令第21条・別表第一の面積基準をわかりやすく解説
- 警戒区域の設定方法|600㎡・50mの基本ルールをわかりやすく解説
- 感知器の設置基準|取付面の高さ・感知区域・設置個数をわかりやすく解説
- 受信機・発信機・音響装置の設置基準|距離・高さ・回線数をわかりやすく解説
- ガス漏れ火災警報設備の設置義務|施行令第21条の2をわかりやすく解説
- 通報設備の設置基準|施行令第23条をわかりやすく解説
STEP4:工事・整備(4記事)
乙種では工事はできず、試験でも工事に関する直接的な出題はありません。ただし配線工事や回路計算の知識は構造・機能の理解に役立つため、学習しておくことをおすすめします。
- 自火報の工事方法|配線工事・電線管・接地工事をわかりやすく解説
- 感知器の試験方法|加熱・加煙・減光試験と空気管式の5試験をわかりやすく解説
- 受信機の点検と試験|同時作動試験・予備電源試験をわかりやすく解説
- 自火報の回路計算|末端抵抗・電圧降下・共通線をわかりやすく解説
法令共通は他の類と共通
法令共通の記事は「【法令共通】消防設備士試験の完全ロードマップ|全18記事で法令を攻略」にまとめています。
出題傾向と頻出テーマ
乙種4類で特に出題されやすいテーマを科目別にまとめました。
構造・機能・整備(15問)── 最重要
| 頻出テーマ | 内容 |
|---|---|
| 感知器の種類と動作原理 | 差動式・定温式・光電式・イオン化式・炎感知器の比較 |
| 受信機の種類 | P型・R型・GP型・GR型の違いと機能 |
| 感知器の設置基準 | 取付面の高さによる感知器の選択、感知区域の面積 |
| 感知器の試験方法 | 加熱試験・加煙試験・減光試験の方法と判定 |
| 受信機の点検 | 同時作動試験・火災復旧・予備電源への切替 |
感知器の種類と動作原理は最頻出。差動式スポット型(空気膨張で接点が閉じる)と定温式スポット型(バイメタル変形で接点が閉じる)の動作の違いは必ず覚えましょう。
電気の基礎知識(5問)
オームの法則・合成抵抗の計算が基本。交流は「実効値」と「インピーダンス」だけ押さえれば十分です。5問中3問取れれば足切り回避 ── 完璧は不要です。
法令類別(4問)── 足切りに注意
4問中2問落とすと足切り。自動火災報知設備の設置義務、警戒区域の設定(600㎡・50m)、感知器の設置場所を確実に覚えましょう。