甲種4類/乙種4類

乙種4類ロードマップ|自火報を28記事で学ぶ順番

この記事は、消防設備士乙種4類を学ぶ順番をまとめたロードマップです。対象は、自動火災報知設備を中心に、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備などです。

乙種4類は、甲種4類と共通する知識が多い一方で、免状の範囲と試験構成が異なります。乙種では工事はできず、試験にも製図はありません。まず試験の全体像を確認し、そのあと電気の基礎、構造・機能、法令類別、整備・点検の順に進みます。

確認メモ:試験科目、問題数、試験時間、合格基準、科目免除は、受験申請前に消防試験研究センターの最新案内で確認してください。この記事では、公式案内に基づく試験構成と、学習順の整理を中心に扱います。

乙種4類と甲種4類の違い

区分 甲種4類 乙種4類
免状の範囲 工事・整備・点検に関係する範囲 整備・点検に関係する範囲
筆記 45問 30問
実技 鑑別等5問・製図2問 鑑別等5問
試験時間 3時間15分 1時間45分

乙種4類は製図がないため、機器名称、動作原理、設置基準、点検・試験方法を着実に整理することが重要です。甲種4類を目指す予定がある場合も、乙種4類の学習で自火報の土台を作れます。

乙種4類の試験構成

消防試験研究センターの案内では、乙種第4類の筆記は30問、実技は鑑別等5問です。筆記は、消防関係法令、基礎的知識、構造・機能・整備に分かれます。

区分 内容 問題数
筆記 消防関係法令 共通 6問
筆記 消防関係法令 類別 4問
筆記 基礎的知識 電気 5問
筆記 構造・機能・整備 電気 9問
筆記 構造・機能・整備 規格 6問
実技 鑑別等 5問

合格基準は、特類以外の消防設備士試験では、筆記試験が各科目40%以上かつ全体60%以上、実技試験が60%以上です。科目免除を使う場合は、免除されない問題で基準を満たす必要があります。

おすすめの学習順序

乙種4類は、機器の全体像をつかむ前に細かい基準へ進むと混乱しやすくなります。先に電気と自火報の基本を押さえ、次に機器別の構造、法令類別、整備・点検へ進む流れがおすすめです。

Step 学ぶ分野 目的
1 電気の基礎 回路、電力、交流、計測器、電磁気を確認する。
2 構造・機能 受信機、感知器、発信機、中継器などの役割を整理する。
3 法令類別 自火報、ガス漏れ火災警報設備、通報設備の設置基準を確認する。
4 整備・点検 試験方法、点検、配線・回路の読み方を確認する。

Step 1:電気の基礎

自動火災報知設備は、受信機、感知器、発信機、地区音響装置などを電気的につなぐ設備です。計算問題だけでなく、機器の動作原理を理解するためにも、電気の基礎から始めます。

  1. オームの法則と合成抵抗:電圧、電流、抵抗、直列・並列回路。
  2. 電力・電力量・ジュール熱:電力、電力量、発熱の基本式。
  3. 交流回路の基礎:実効値、インピーダンス、力率。
  4. 電気計測器の基礎:電圧計、電流計、回路計、絶縁抵抗計。
  5. 電磁気の基礎:電磁誘導、変圧器、コンデンサ。

Step 2:構造・機能

次に、自火報のシステム全体を見ます。どの機器が火災を検出し、どの機器が受信し、どの機器が知らせるのかを押さえてから、感知器を種類別に分けて学びます。

全体像と受信機

  1. 自火報のシステム全体像:構成機器と信号の流れ。
  2. 受信機の種類と機能:P型、R型、GP型、GR型など。
  3. 感知器の分類と全体像:熱感知器、煙感知器、炎感知器。

感知器を種類別に学ぶ

  1. 差動式感知器:スポット型、分布型、空気管式。
  2. 定温式感知器:スポット型、感知線型、公称作動温度。
  3. 補償式・熱アナログ式感知器:熱感知器の方式の違い。
  4. 光電式感知器:スポット型、分離型、煙の検出方式。
  5. イオン化式感知器・煙複合式:光電式との違い。
  6. 炎感知器:赤外線式、紫外線式、設置環境。

感知器以外の機器

  1. 発信機・地区音響装置・表示灯:手動操作、鳴動、表示の役割。
  2. 中継器と配線の基礎:中継器、配線、共通線、送り配線。
  3. ガス漏れ火災警報設備:検知器、受信機、表示灯。
  4. 消防機関へ通報する火災報知設備:火災通報装置と自火報連動。

Step 3:法令類別

機器の役割が見えてきたら、設置義務や設置基準を確認します。建物用途、面積、階、警戒区域、機器配置を結びつけて読むと整理しやすくなります。

  1. 自火報の設置義務:消防法施行令第21条を軸に、対象防火対象物を確認する。
  2. 警戒区域の設定方法:区域の上限、階、竪穴の扱いを確認する。
  3. 感知器の設置基準:取付面高さ、感知区域、感知面積を確認する。
  4. 受信機・発信機・音響装置の設置基準:受信機、発信機、表示灯、地区音響装置の基準を整理する。
  5. ガス漏れ火災警報設備の設置義務:対象と設置位置を確認する。
  6. 通報設備の設置基準:消防機関へ通報する火災報知設備の対象を確認する。

Step 4:整備・点検と補助学習

乙種4類では、工事は免状の範囲に含まれません。ただし、配線や回路の考え方を知っておくと、受信機、感知器、発信機、試験方法の理解がつながりやすくなります。工事に関する記事は、実務権限を広げる意味ではなく、設備構成を理解する補助として読みます。

  1. 自火報の工事方法:配線や接地の用語を、構造理解の補助として確認する。
  2. 感知器の試験方法:加熱試験、加煙試験、減光試験など。
  3. 受信機の点検と試験:予備電源、火災表示、復旧、同時作動。
  4. 自火報の回路計算:末端抵抗、電圧降下、共通線の考え方。

法令共通も合わせて確認する

乙種4類の筆記には、類別だけでなく消防関係法令の共通問題があります。次の記事で、消防法の基本、消防用設備等の制度、点検報告、消防設備士制度も確認します。

科目免除を使う場合の読み方

消防設備士、電気工事士、電気主任技術者、技術士などの資格がある場合、申請により一部科目が免除されることがあります。対象や試験時間は資格と受験する類で変わるため、受験申請前に公式の一覧表で確認してください。

科目免除を使う場合でも、実技で必要になる知識まで不要になるわけではありません。たとえば電気の基礎が免除される場合でも、回路計算や配線の読み取りに不安があれば、Step 1やStep 4の記事を復習しておくと鑑別等で迷いにくくなります。

学習の進め方

このロードマップは、記事を読む順番を示すものです。読んだだけで終わらせず、各記事の確認問題、ミニテスト、模擬試験を組み合わせて、どこを復習すべきかを確認します。

  • 一周目は、機器名と役割を優先して、全体像をつかむ。
  • 二周目で、設置義務、警戒区域、感知器の設置基準、試験方法を確認する。
  • 鑑別等に備えて、機器写真や図を見たときに名称と用途を説明できるようにする。
  • 模擬試験やミニテストで、読み直す記事を決める。

力試し:ミニテストと模擬試験

乙種4類の力試し

ミニテスト一覧を見る
短い問題で、記事ごとの理解度を確認できます。

▶ 模擬試験に挑戦:第1回第2回
本番形式に近い流れで、筆記・鑑別等の弱点を確認します。

STEP 1

オームの法則と合成抵抗

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参考情報

独学が不安な方へ

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

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