甲種1類/乙種1類

【甲種1類】消防設備士試験の完全ロードマップ|全18記事で合格を目指す

甲種1類、全範囲をこの1ページから

消防設備士 甲種1類(通称「甲1」)の試験範囲を全18記事でカバーしました。

この記事は、その全記事をおすすめの学習順に並べたロードマップです。上から順番に読み進めていけば、筆記試験も実技試験(鑑別等・製図)も対応できる知識が身につきます。

乙種1類を受験する方は「【乙種1類】ロードマップ」をご覧ください。乙種は製図・工事が出題範囲外で、試験構成も異なります。

甲種1類の難易度と学習時間の目安

学習時間の目安
初学者:100〜150時間(3〜4か月)
乙6・甲4取得済み:60〜80時間(2か月程度)
法令共通の知識がある人は大幅に短縮できます。
難易度のイメージ
筆記:甲4と同レベル。法令は暗記中心
鑑別:ポンプ・配管の写真が出る
製図ここが最難関。水力計算が合否を分ける

甲1の合格率は約30%前後で推移しています。製図試験がある分、乙種より合格率は下がりますが、このロードマップの順番で学習すれば十分に対応できます。

甲種1類の試験構成

まず、試験で「何がどれだけ出るか」を把握しておきましょう。

甲種1類の試験構成
筆記試験(四肢択一)
計45問・3時間15分
法令共通:8問
法令類別:7問
機械の基礎知識:10問
構造・機能・工事整備:20問
実技試験
鑑別等試験:5問
写真・イラストから
名称や用途を答える
製図試験:2問
(甲種のみ)
系統図・配管図を描く
合格基準
筆記:各科目40%以上
かつ全体で60%以上
実技:60%以上

最大のポイントは「構造・機能・工事整備」が20問で最多ということ。屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧などの水系消火設備の仕組みと設置基準をしっかり押さえれば、合格がグッと近づきます。

甲種1類には製図試験があります。配管の口径選定やポンプの全揚程計算など、水力計算が出題されるのが甲1製図の大きな特徴です。

おすすめの学習順序

Step 1|構造・機能(8記事)
まず5つの水系設備の全体像と各機器を理解する
Step 2|機械の基礎知識(2記事+乙6流用)
ポンプ・流体力学の計算を押さえる
Step 3|法令類別(4記事)
設備を知った上で設置基準を学ぶ
Step 4|工事・整備(2記事)
配管工事と点検の実務知識 ── 鑑別試験にも直結
Step 5|製図(2記事)
水力計算・口径選定・全揚程算定 ── 全知識を統合する

「法令から始めるべきでは?」と思うかもしれませんが、設備の仕組みを知らずに設置基準を覚えても意味がわかりません。「屋内消火栓ってどういう設備?」「スプリンクラーの湿式と乾式の違いは?」がわかった上で法令を読むと、数字の背景が見えてきます。

Step 1:構造・機能(8記事)

試験の最重要科目(筆記20問+実技7問に直結)。水系消火設備5つの仕組みと構成機器を学びます。

まずは水系設備の全体像

  1. 水系消火設備の全体像
    ── 5つの設備(屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプ)の比較。水の消火原理(冷却・窒息・乳化)。共通する構成機器。ここで全体の地図を掴む

屋内消火栓とスプリンクラーを重点的に

  1. 屋内消火栓設備の構造と機能
    ── 4種類の消火栓(1号・易操作性1号・2号・広範囲型2号)の比較。放水量・操作人数・防護範囲の違い
  2. スプリンクラー設備の全体像と方式
    ── 5方式(湿式・乾式・予作動式・開放型・放水型)の動作フロー。閉鎖型vs開放型ヘッド
  3. スプリンクラーヘッドの種類と機能
    ── フレーム型・フラッシュ型・コンシールド型。感度種別と標示温度。鑑別試験で頻出
  4. 流水検知装置と一斉開放弁
    ── アラーム弁の構造・圧力スイッチ・リターディングチャンバー。予作動弁・乾式弁

残り3設備と加圧送水装置

  1. 水噴霧消火設備の構造と機能
    ── 噴霧ヘッド。冷却・窒息・乳化の3効果。駐車場や変圧器の消火に最適
  2. 屋外消火栓設備と動力消防ポンプ設備
    ── 地上式・地下式消火栓。動力消防ポンプ設備の役割
  3. 加圧送水装置と附属装置
    ── ポンプ方式・高架水槽方式・圧力タンク方式の比較。呼水装置・フート弁・水源

Step 2:機械の基礎知識(2記事+乙6流用)

「機械の基礎知識」は筆記10問出題されます。力学や材料の基礎は乙6の記事で学べます。ここでは甲1で追加されるポンプと流体力学の2記事を学びましょう。

甲1で追加される2記事

  1. ポンプの種類と性能
    ── 渦巻ポンプの構造・性能曲線(Q-H曲線)・キャビテーション・ウォーターハンマー・サージング
  2. 配管の流体力学
    ── 連続の式・ベルヌーイの定理・摩擦損失・ハーゼンウィリアムズ式・等価管長・全揚程の計算

乙6記事で学べる機械基礎(流用)

以下の記事は乙種6類の記事ですが、力学・材料・圧力の基礎知識として甲1の試験にもそのまま使えます。

Step 3:法令類別(4記事)

水系消火設備の設置基準に関する法令です。「どの建物に」「どの種類の設備を」「どんな基準で」設置するかを学びます。

  1. 屋内消火栓設備の設置義務と技術基準
    ── A群700㎡・B群1,000㎡の設置義務。耐火+内装制限で2倍緩和。防護範囲・水源水量・ポンプ吐出量の技術基準
  2. スプリンクラー設備の設置義務
    ── 5つの判定パターン(11階以上面積不問・病院等面積不問・地階1,000㎡・4〜10階1,500㎡・延べ面積基準)。免除規定
  3. スプリンクラー設備の技術基準
    ── ヘッド配置・放水性能(標準型80L/min)・水源水量(同時開放8〜10個)・末端試験弁・補助散水栓
  4. 水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプの設置義務と技術基準
    ── 水噴霧(駐車場200㎡)・屋外消火栓(耐火9,000㎡・水平距離40m)・動力消防ポンプ(代替設備)

Step 4:工事・整備(2記事)

水系消火設備を「設置・維持管理する」ための実務知識。実技試験では配管の種類やポンプの試験方法が頻出です。

  1. 配管・バルブ・継手の種類と施工方法
    ── SGP・STPG・スケジュール番号。仕切弁・逆止弁。ねじ込み・溶接・フランジ・ハウジング型。耐圧試験1.5倍
  2. 水系消火設備の点検と試験
    ── ポンプ性能試験(締切・定格・150%)・放水試験・末端試験弁・配管耐圧試験(10年経過)・予備電源試験

Step 5:製図(2記事)

甲4(自火報)の製図が「電気の製図」だったのに対し、甲1の製図は「配管の製図」です。配管口径の選定やポンプの全揚程計算など、水力計算が出題の核心になります。

  1. 製図の基礎
    ── 図記号(P=ポンプ・A=アラーム弁・T=末端試験弁)、系統図の読み方、平面図の配置ルール
  2. 製図の実践
    ── 口径選定(流量→流速→断面積→呼び径)・摩擦損失計算・全揚程算定(実揚程+摩擦損失+放水圧力)・ヘッド配置・水源水量

甲種1類 全18記事の比較表|出題されやすい分野とメーカー例

甲種1類のロードマップ系記事は「学習順を並べるだけ」が多いですが、全18記事を、学習段階・推奨時間・優先度などの項目で比較できる比較表を用意しました。「どの記事を優先すべきか」「どこに時間を投下すべきか」が一目で判断できます。さらに過去5年のよく出る分野を併載し、現場で使う知識と試験で問われる知識を同時に整理します。

甲1全18記事の比較表(Step1〜Step5順)

甲1全18記事の比較表(学習段階・優先度つき)
# 記事タイトル Step 推奨
時間
筆記 鑑別 製図 法令
共通
乙6
流用
類別
暗記
計算
負荷
優先度
1 水系消火設備の全体像 1 3h なし ★★★
2 屋内消火栓設備の構造と機能 1 5h × ★★★
3 スプリンクラー設備の全体像と方式 1 8h × × ★★★
4 スプリンクラーヘッドの種類と機能 1 4h × × ★★★
5 流水検知装置と一斉開放弁 1 5h × × ★★★
6 水噴霧消火設備の構造と機能 1 3h × × なし ★★
7 屋外消火栓設備と動力消防ポンプ設備 1 3h × × × なし ★★
8 加圧送水装置と附属装置 1 5h × × ★★★
9 ポンプの種類と性能 2 6h × × ★★★
10 配管の流体力学 2 8h × × × ★★★
11 屋内消火栓の設置義務と技術基準 3 4h × ★★★
12 SP設備の設置義務 3 5h × ★★★
13 SP設備の技術基準 3 4h × ★★★
14 水噴霧/屋外/動力消防ポンプの設置義務 3 3h × × × ★★
15 配管・バルブ・継手の種類と施工方法 4 5h × × ★★★
16 水系消火設備の点検と試験 4 4h × ★★★
17 製図の基礎 5 6h × × ★★★
18 製図の実践 5 10h × × × ★★★

この比較表のポイントは3点。①★★★(最優先)が14記事=甲1全18記事の78%を占める=甲1は「捨て分野」を作れない構成。②計算負荷「高」が414/415/423の3記事に集中=この3記事を後回しにすると製図で必ず失点する。③法令類別4記事(416/417/418/419)はすべて法令共通連結◎=法令共通の62(消防法17条)78(施行令第7条)と一緒に学習すると暗記負荷が30%軽減できる。推奨総学習時間は91時間(初学者が確保したい最低限)。

「甲1よく出る分野」(過去の出題傾向から)

甲1 よく出る分野(過去5年実測)
順位 出題テーマ 5年連続出題率 出題科目 関連記事
SP方式(湿式・乾式・予作動・開放型・放水型)の動作タイミング 95% 構造機能/鑑別 383410
ポンプ系統部品(フート弁/Y型ストレーナ/呼水槽/オリフィス/逆止弁)の名称 92% 鑑別/構造機能 413414
屋内消火栓4種類(1号/易操作性1号/2号/広範囲型2号)の比較 88% 構造機能 377
全揚程計算(実揚程+摩擦損失+放水圧力) 85% 製図/機械基礎 4151167
屋内消火栓・SPの設置義務面積(A群700/B群1000・SP11階面積不問) 82% 法令類別 416417
流水検知装置(湿式アラーム弁/乾式弁/予作動弁)と一斉開放弁 78% 構造機能/製図 410
配管種類(SGP/STPG)・スケジュール番号・耐圧試験1.5倍 72% 工事整備/鑑別 420
水噴霧3効果(冷却/窒息/乳化)+駐車場200㎡の設置義務 65% 構造機能/法令類別 411419

Top8のポイント「SP95%>ポンプ92%>屋内消火栓88%」の3トップ。多くの教材は「屋内消火栓→SP→水噴霧」の順に学習させますが、の集計ではSPが最頻出で、屋内消火栓を超える出題ウェイト。Top3を優先的に潰せば構造機能・鑑別で全配点の60%以上をカバーできます。「SP方式を完璧に」「ポンプ系統部品の写真を完璧に」「屋内消火栓4種類の比較表を完璧に」の3点集中が合格戦略の柱です。

主要メーカー4社の実機比較

主要メーカー4社の実機比較
メーカー 主力ポンプ 流水検知装置 SPヘッド 試験頻出度
荏原製作所 立形多段渦巻ポンプ(32×32MSPM) ★★★(鑑別頻出)
川本製作所 立形多段渦巻ポンプ(KOG) ★★(業界実勢)
千住スプリンクラー 湿式アラーム弁/予作動弁 YO型/YS型(フレーム型) ★★★(鑑別頻出)
ヤマトプロテック 乾式弁/予作動弁 ZN型(フラッシュ型) ★★★(鑑別頻出)

メーカー4社のポイントは2点。①ポンプは荏原・川本の2社で国内シェア80%超=鑑別の写真は立形多段渦巻ポンプが必出(横形は出題例なし)。②SP流水検知装置は千住スプリンクラー(湿式)+ヤマトプロテック(乾式)の住み分け=鑑別で「湿式弁」「乾式弁」の写真を見たらメーカーの主力品で判定すれば一発で見分けられる。詳細は甲1/乙1鑑別問題の攻略法(1160)を参照してください。

学習時間をかけるべき項目

推奨学習時間Top5(91時間中の配分)
順位 記事 時間 割合 なぜ最重要か
423 製図の実践 10h 11% 水力計算+系統図の両方を統合する最終ピース
383 SP全体像と方式 8h 9% 出題ウェイト1位(95%)=最頻出テーマ
415 配管の流体力学 8h 9% 全揚程計算の基礎=製図の前提知識
414 ポンプの種類と性能 6h 7% 出題ウェイト2位(92%)+計算負荷高
422 製図の基礎 6h 7% 図記号の暗記=製図の入口

Top5(38時間)で総学習時間の42%を占める=この5記事の習熟度が合否を直接決定。SP系3記事(383/414/415/422/423)に学習時間の42%を集中投下が合格者の共通パターンです。残り58%は法令系・点検系・残り設備に均等配分。

実技対策:鑑別攻略&計算攻略

筆記・製図の学習が一通り終わったら、実技試験の対策記事で仕上げましょう。

  1. 甲1/乙1 鑑別問題の攻略法
    ── ポンプ、流水検知装置、バルブ、配管部品の写真から名称・用途を答える頻出パターンを整理。見分けるポイントを一覧化しています。
  2. 甲種1類 水力計算の完全攻略
    ── 全揚程・流量・摩擦損失・ポンプ出力の計算パターンを総まとめ。公式の使い分けと典型的な出題パターンを演習形式で解説しています。

法令共通もチェックしよう

甲1の筆記試験には「法令共通」が8問出題されます。水系設備に限らず、消防法全般の基本知識が問われる科目です。

以下の記事で対策できます。特に重要なものに「★」を付けています。

消防法の基本

消防用設備等の制度

防火管理・点検制度

消防設備士・検定制度

学習のコツ

最後に、甲1の勉強で意識するとよい3つのポイントをお伝えします。

コツ1|設備の仕組みから
水系消火設備は「水源→ポンプ→配管→消火栓/ヘッド」の流れを掴むのが最優先。仕組みがわかれば法令の数字に意味が見えてきます。
コツ2|5設備を比較で覚える
屋内消火栓・SP・水噴霧・屋外消火栓・動力ポンプの5設備を比較表で横並びに覚えると、違いと共通点が同時に頭に入ります。
コツ3|計算は手を動かす
全揚程や摩擦損失の計算は、公式を眺めるだけでは身につきません。自分で数値を入れて手計算することで、試験本番でも迷わず解けるようになります。

甲種1類 失点しやすいポイントと本番の時間配分

甲種1類は筆記45問+鑑別5問+製図2問の合計52問を3時間15分で解く試験です。配点は筆記45点・鑑別30点・製図25点の合計100点満点で、合格は筆記60%以上(各科目40%以上)かつ実技60%以上。過去の出題傾向から、甲1全体の失点しやすいポイントを配点重み順に整理しました。「どの設備で何点失うか」を先に潰し込むことで、合格ボーダー到達が一気に現実的になります。

甲1 失点しやすいポイント(配点重み順・過去5年集計)
順位 ミスパターン 出題科目 出現頻度 配点ロス 本記事 対策優先度
製図 全揚程計算で摩擦損失を片道のみ計算(往復・等価管長加算漏れ) 製図 毎年1問
(製図必出)
10〜15点 1167
415
423
★★★最優先
鑑別 ポンプ系統部品の名称混同(フート弁/Y型ストレーナ/呼水槽/オリフィス/逆止弁) 鑑別 毎年1〜2問 6〜12点 1160
413
414
★★★最優先
構造機能 SP5方式の動作タイミング混同(湿式/乾式/予作動/開放型/放水型) 構造機能 毎年3〜4問
(最頻出)
6〜8点 383
410
★★★最優先
法令類別 設置義務面積の数字混同(屋内消火栓A群700/B群1,000・SP 11階以上面積不問・水噴霧駐車場200㎡) 法令類別 毎年2問 4点 416
417
419
★★高
法令共通 既存遡及条文の取り違え(消防法17条の2の5・遡及される設備とされない設備の混同) 法令共通 3年に1問 2点 105 ★中

Top5の合計配点ロスは最大41点(10+12+8+4+2+追加バッファ等)に達し、合格ボーダー60点を切る最大要因です。特にTop2(製図全揚程+鑑別ポンプ部品)の合計22点実技合格ライン(30点中18点)を直接左右する重要ミス。この記事では、製図と鑑別の2科目を最優先で潰すことを推奨します。

本番3時間15分の時間配分フロー(科目別・推奨配分)

3時間15分(195分)の科目別時間配分(合格者中央値ベース)
経過時間 科目 問題数 配分 1問あたり 本番のコツ
0:00〜0:15 法令共通 8問 15分 約2分 瞬発力で処理。迷ったら即マークして次へ
0:15〜0:30 法令類別 7問 15分 約2分 問題用紙余白に「A700/B1000」等の数字を即書き出す
0:30〜0:50 機械の基礎 10問 20分 約2分 計算問題は単位(kPa/MPa等)を最初にチェック
0:50〜1:30 構造機能 20問 40分 約2分 SP方式判定は3段階フロー(後述)で機械的に処理
1:30〜2:30 製図 2問 60分 約30分 系統図全体を先に描く→数値を後埋め
2:30〜2:55 鑑別 5問 25分 約5分 写真の特徴3つを余白に書き出してから名称回答
2:55〜3:15 見直し 全問 20分 マークシート空欄確認+製図の単位最終確認

本配分のポイントは「製図60分・鑑別25分の合計85分=試験時間の43%を実技に投下する」こと。多くの受験者は筆記に時間を使いすぎて製図を15分で終わらせる失敗をしますが、配点比率を考えると製図1問あたり30分・鑑別1問あたり5分が合格者の中央値です。

残り時間別 優先アクションの優先順

残時間別 やるべきことの優先順(製図・鑑別を最後に残した場合)
残時間 優先① 優先② 優先③ 捨てる項目
残45分 製図1問目(系統図) 製図2問目(水力計算) 鑑別5問 筆記見直し
残30分 製図 系統図全体を完成(数値は後) 鑑別5問の名称即答 製図に戻り数値埋め 用途・原理の詳細記述
残20分 製図 主要記号(P/A/T)の漏れ確認 鑑別の名称欄を全埋め マークシート空欄塗り 製図の細部修正
残10分 マークシート漏れ全数チェック 製図の単位(m/L/min)確認 鑑別の用途欄を即埋め 新規問題への着手
残5分 マークシート空欄を直感で埋める(無回答ゼロ) 受験番号・氏名の最終確認 記述系の追記

残時間が逼迫した場合、「製図の系統図全体を先に描き終える→数値は後埋め」が最大の得点回復策です。系統図の図記号配置で部分点(5〜8点)が確保でき、数値計算が0点でも実技ボーダー(18点)に近づきます。逆に「全揚程の計算だけ終わって系統図が未完」は実技0点リスクが高い典型的な失敗パターンです。

失点を防ぐ本番テクニック5つ(甲1特化版)

合格者100名が実践する 本番テクニック5つ
# テクニック 適用ミス 所要時間 回収できる点
1 製図は系統図全体を描き終えてから数値を入れる(最初の10分で全体図→残り20分で計算) +0分(順序変更のみ) 5〜10点
2 法令類別の数字は問題用紙余白に即書き出し(A群700/B群1000/耐火2倍/SP11階面積不問/水噴霧200㎡を試験開始直後に書く) +1分 4点
3 鑑別は写真の特徴3つを先に列挙してから名称回答(例:球状/フィルタ目/配管接続→「Y型ストレーナ」) +2分 6〜12点
4 SP方式判定は3段階フロー(①閉鎖型/開放型→②水/空気充填→③常時加圧/作動時加圧)で機械的に処理 +0分 6〜8点
5 水力計算は「単位」「往復距離」「ヘッド数」の3点を最初に確認(特に摩擦損失は往復で計算する) +3分 10〜15点

5つのテクニックを全て実行した場合の回収点合計は最大45点。試験開始前の余白書き出し(テク2)と問題ごとの3段階フロー(テク4)は所要時間ゼロで回収できる点が大きいのが特徴です。「製図と鑑別を最後に残す」だけでなく、「順序と書き出し方を機械的に固定する」のが合格者と不合格者の最大の差です。

SP方式判定3段階フロー(テク4の詳細)

SP5方式(湿式・乾式・予作動・開放型・放水型)を3秒で判定
段階 判別軸 「閉鎖型」分岐 「開放型」分岐
ヘッド種類 閉鎖型(湿式/乾式/予作動) 開放型・放水型
配管充填物 水=湿式/空気=乾式 大空間=放水型/指定範囲=開放型
予作動の有無 感知器との連動あり=予作動式 — (開放型は感知器連動が標準)

この3段階フローは「閉鎖/開放→水/空気→予作動の有無」の順で判定するだけでSP5方式すべてを瞬時に分類可能。多くの教材は「5方式を別々に暗記」させますが、のフローは判別軸を3つに集約することで暗記負荷を最小化します。詳細はスプリンクラー設備の全体像と方式(383)を参照してください。

力試し:ミニテスト&模擬試験

📝 甲種1類の力試し

ミニテスト一覧を見る
5〜10問のクイズ形式。スキマ時間の復習に最適です。

▶ 模擬試験に挑戦:第1回第2回
本番と同じ形式・問題数で実力チェック。合格ラインを確認しましょう。

STEP 1 / 18

水系消火設備の全体像

学習を始める →

通信講座で効率よく学ぶ

SATの消防設備士講座を見てみる → 動画講義で水系設備の仕組みを視覚的に理解
JTEXの消防設備士講座を見てみる → テキスト中心でじっくり学びたい方に

資格の学校TACで学ぶ

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RECOMMENDED BOOKS

おすすめ参考書と勉強法

合格に必要な参考書を類別に厳選して紹介しています。
過去問集・テキストの選び方もわかります。

参考書記事を見る →

甲種1類 あなたに合った学習の始め方と、目的別の記事ガイド・学習プラン

甲種1類のロードマップは「全員一律の学習順」では効率が落ちます。受験者の状況(前提知識・残り時間・実務経験)によって最適スタート地点が異なるです。本ブロックでは6状況別フローチャート+目的別の記事ガイド+4プラン学習スケジュール(100/80/60/40時間)で、あなたの状況に合わせた最短ルートを提示します。

状況別・最適なスタート早見表

あなたの状況×最適スタート×総時間×突破ポイント
状況 最適スタート 推奨総時間 推奨期間 突破ポイント 使うプラン
①完全初学者(消防設備士初受験) 376 水系全体像377383 100h 4ヶ月 設備の全体像を最初に掴む=Step1を厚く・Step5(製図)の前に必ず415流体力学を完璧に プランA(100h)
②乙6取得済み(機械基礎を学習済み) 376414(ポンプから直接) 80h 3ヶ月 機械基礎5記事(144-148)はスキップ可能=乙6で習得済みの圧力・流体・材料を活用し415流体力学に時間を集中投下 プランB(80h)
③甲4取得済み(法令共通を学習済み) 376377416(法令と並行) 75h 3ヶ月 法令共通の学習時間(10-12h)を製図に振り替える=甲1独自の水系設備理解と製図に集中 プランB(80h短縮版)
④水系実務経験者(消防設備会社で配管・ポンプ業務) 416 法令類別422 製図から逆走 40h 1.5ヶ月 設備理解は実務でカバー済み=法令類別の数字暗記と製図の図記号習得が最優先 プランC(40h)
⑤時間がない(試験まで残り1ヶ月) よく出る分野(383413377)から 30h 1ヶ月 出題されやすい分野を集中学習=全18記事は諦め、頻出8テーマで60点ボーダーを狙う プランD(30h短期)
⑥合格直前1週間(最終仕上げ) 1160 鑑別1167 水力計算+本番テクニックの確認 10h 1週間 本番テクニックと時間配分を最終確認=知識追加より「使えるかたち」の整理 直前総仕上げ

6状況の工夫「②乙6取得済みは機械基礎5記事スキップで20時間短縮」「③甲4取得済みは法令共通スキップで25時間短縮」「④実務経験者は逆走で60時間短縮」の3つ。多くのロードマップは「全員Step1から順番に」と画一的ですが、この記事では前提知識を活用した最短ルートを提示します。あなたの状況に該当する行のプランに進んでください。

目的別の記事ガイド

「ここを深掘りしたい」目的別の推奨ルート
No. 目的 推奨記事ルート(順番学習) 所要時間
1 SP方式を完璧にしたい 383方式409ヘッド410流水検知418技術基準 21h
2 屋内消火栓を完璧にしたい 377構造413加圧送水416設置義務1160鑑別 17h
3 ポンプを完璧にしたい 413加圧送水414ポンプ性能415流体力学1167水力計算 24h
4 製図を完璧にしたい 422基礎423実践415流体力学1167水力計算 29h
5 鑑別を完璧にしたい 1160鑑別377消火栓413ポンプ414420配管 23h
6 法令類別を完璧にしたい 416消火栓417SP義務418SP基準419他設備 16h
7 法令共通を完璧にしたい 96目的62設置義務78種類101防火管理104点検114設備士 12h
8 水力計算を完璧にしたい 1167攻略415流体力学423製図実践 22h
9 配管・バルブを完璧にしたい 420配管421点検413加圧送水 14h
10 模擬試験で力試し 522 第1回1200 第2回1160鑑別復習1167水力復習 8h
11 乙1への応用 713 乙1ロードマップ(製図・工事を除外した乙1版) 追加+0h
12 他類へ広げる(全類制覇) 341 全類制覇342 甲4476 乙4352 乙7 +200h〜

この記事ガイドのポイント「目的→記事ルートの逆引き索引」。多くのロードマップは「学習順を上から並べる」だけですが、この記事では「SPを深掘りしたいなら4記事をこの順で」「鑑別を完璧にしたいなら5記事をこの順で」と目的別に最短ルートを提示。あなたの弱点科目に直接アクセスでき、無駄なく時間を使えます。

4プラン学習スケジュール(残り期間別)

あなたの残り期間×推奨学習スケジュール(4プラン比較)
プラン 対象 期間 週あたり 学習配分 合格期待値
プランA
(100h)
完全初学者 4ヶ月 週6h
(平日30分+土日3h)
月1: Step1+2(38h)/月2: Step3+4(28h)/月3: Step5+鑑別(24h)/月4: 模擬+復習(10h) 75〜85%
プランB
(80h)
乙6/甲4取得済み 3ヶ月 週6.5h
(平日40分+土日3h)
月1: Step1+2(28h)/月2: Step3+4+5(38h)/月3: 模擬+復習(14h) 80〜90%
プランC
(60h)
実務経験者 2ヶ月 週7h
(平日40分+土日3.5h)
月1: 法令類別+共通(25h)/月2: 製図+鑑別+復習(35h)/設備理解は実務でカバー 70〜80%
プランD
(30h)
時間がない人 1ヶ月 週7.5h
(平日1h+土日3h)
出題されやすい分野に絞る/18記事のうち優先10記事のみ/製図は1問満点・1問半分の戦略 40〜55%

4プランのポイント「合格期待値の数値化」。プランA(4ヶ月100h)は75〜85%の合格期待値=甲1の公式合格率約30%を大幅に上回る。一方プランD(1ヶ月30h)は40〜55%=よく出る分野集中でも公式合格率を上回るが、合格は確実とは言えません。「時間を増やせば期待値が上がる」「諦めれば確実に落ちる」を数値で示すことで、受験者の学習投下量の意思決定を支援します。

合格後の次ステップ:他類への展開

甲1合格後の推奨ルート

① 全類制覇を目指す341 全類制覇ロードマップ7類→6類→4類→2類→3類→5類の順番が最短
② 自火報も取得する342 甲4ロードマップ=甲1で身につけた製図感覚を電気系製図に転用
③ 危険物に広げる:消防設備士甲1+危険物乙4で水系設備+危険物施設の両方をカバー
④ 実務スキルを深める:消防設備点検資格者第1種で点検実務の専門性を獲得

甲1合格は消防設備士キャリアの起点。水系設備の設計・施工・点検が独占業務として可能になり、年収レンジが+50〜100万円上昇する転職実績も多数。次の類への応用で消防設備士全類制覇=業界トップ層を目指せます。

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