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乙種5類ロードマップ|避難器具・点検・鑑別等の学習順

消防設備士乙種5類は、金属製避難はしご・救助袋・緩降機について、整備と点検を行うための資格です。受験資格はなく、誰でも受験できます。

この記事では、公式の試験科目を基準に、避難器具の全体像 → 構造・機能 → 機械の基礎 → 法令 → 整備・点検 → 鑑別等の順で学ぶロードマップを示します。固定の学習時間や根拠のない出題頻度ではなく、各段階で「図や器具を見て説明できる状態」を目標に進めます。

先に確認
乙種5類では工事を行えません。第5類の工事まで担当するには甲種5類が必要です。甲種の受験資格、鑑別等、製図を含む学習順は「甲種5類ロードマップ」で確認できます。

乙種5類の対象設備と業務範囲

消防試験研究センターの案内では、第5類の対象設備は次の3つです。

  • 金属製避難はしご
  • 救助袋
  • 緩降機

消防法令上の「避難設備」や「避難器具」には、すべり台、避難橋、避難用タラップ、滑り棒、避難ロープなども含まれます。しかし、これらをそのまま消防設備士第5類の対象設備と数えることはできません。試験勉強では、法令上の避難器具の区分と、第5類の工事整備対象設備を分けて整理してください。

区分 できる業務 受験資格 実技
甲種5類 工事・整備・点検 必要 鑑別等5問・製図2問
乙種5類 整備・点検 誰でも受験可 鑑別等5問

乙種5類を選ぶときは、「受験資格がないから乙種」だけでなく、取得後に担当したい業務も確認します。避難器具の設置工事まで行う予定がある場合は、甲種5類の受験資格を満たせるか先に調べておくと、資格の選び直しを防げます。

乙種5類の試験科目・問題数・合格基準

科目免除がない乙種5類は、筆記30問と実技の鑑別等5問です。筆記は四肢択一式、実技は写真・イラスト・図面等による記述式で、試験時間は1時間45分です。

区分 科目 内訳 問題数
筆記 消防関係法令 共通6問・類別4問 10問
基礎的知識 機械5問 5問
構造・機能・整備 機械9問・規格6問 15問
実技 鑑別等 写真・イラスト・図面等による記述式 5問

第5類には電気の問題がありません。一方で、機械の基礎、器具の構造、材料、強度、作動、取付け部などを関連づけて理解する必要があります。

合格には、筆記の各科目で40%以上、筆記全体で60%以上、実技で60%以上が必要です。筆記の総得点だけが高くても、いずれかの科目が40%未満なら基準を満たせません。鑑別等も筆記とは別に基準を越える必要があります。

別の消防設備士免状などにより、科目免除を受けられる場合があります。免除の種類によって問題数と試験時間が変わるため、申請前に試験科目及び問題数乙種試験の科目・問題数・時間一覧を確認してください。

乙種5類の学習ロードマップ

Step 1|避難器具の全体像をつかむ

最初に「避難器具の種類・特徴・使い分け」で、避難器具全体の位置づけと、第5類が扱う3設備を確認します。ここでは名称を並べるだけでなく、どの開口部から、どのような姿勢や動きで避難する器具かを整理します。

  • 金属製避難はしご:横桟を使って昇降する。
  • 救助袋:袋本体の内部を降下する。
  • 緩降機:着用具を装着し、ロープ等を介して降下する。

器具ごとに「設置状態」「使用開始までの操作」「降下中の動き」「使用後の収納」を一枚の表にすると、構造・点検・鑑別等を同じ流れで学べます。

Step 2|構造・機能・規格を設備別に学ぶ

次に、3設備を個別に確認します。

  1. 金属製避難はしごの構造・種類・基準:縦棒、横桟、つり下げ金具、突子などの位置と役割を、器具の図と結びつける。
  2. 救助袋の構造・種類・設置基準:袋本体、入口金具、取付け部、展張に関わる部品を、使用手順に沿って整理する。
  3. 緩降機の構造・機能・設置基準:調速器、ロープ、着用具、取付け具などを、降下と交互使用の流れに沿って確認する。

寸法や強度などの数値は、設備名や部品名だけで暗記しないでください。「どの器具の」「どの部分について」「どの条件で適用される数値か」まで一組にします。古い教材やウェブ記事と数字が違うときは、現行法令、告示、受験地の案内を優先します。

Step 3|機械の基礎を構造と結びつける

基礎的知識は機械5問です。公式公開問題には、炭素鋼の熱処理、運動エネルギー、圧縮応力、理想気体などの問題が掲載されています。これは公開された問題の一部であり、次回の出題範囲や頻度を示すものではありません。

学習では次の項目を、避難器具の構造と結びつけます。

  • 力、仕事、エネルギー、速度
  • 引張り、圧縮、せん断、曲げ、応力
  • 金属材料の性質、腐食、熱処理
  • 荷重と支持、摩擦、滑車などの機械要素
  • 気体の圧力・体積・温度の関係

公式は設問ごとの配点や出題順を公表していません。公式問題と手元の問題集で誤答を分け、公式の科目区分である「基礎的知識」と「構造・機能・整備」のどちらに戻るべきかを判断します。

Step 4|法令を共通部分と5類部分に分ける

消防関係法令は共通6問・類別4問です。共通部分では消防用設備等の区分、消防設備士の業務、免状、点検・報告などを確認します。類別部分では、避難器具が必要になる防火対象物や階、収容人員、設置個数、設置場所、標識などを、適用条件と一緒に整理します。

公式公開問題にも、地階で避難器具の設置義務が生じるかを問う問題があります。条文を学ぶときは「地階だから不要」のように一語で決めず、防火対象物の用途、階、収容人員などの条件を確認してください。根拠を調べるときは、消防法施行令消防法施行規則に戻ります。

Step 5|整備・点検を使用手順と結びつける

避難器具の点検・整備と試験方法」で、設置状態、取付け部、構成部品、腐食や変形、展張・降下に関わる機能、表示、収納状態などを確認します。

点検項目は、単に「異常がないこと」と覚えるだけでは不十分です。次の3点を説明できるようにします。

  1. どの部分を確認するのか。
  2. どのような不良を見つけるのか。
  3. その不良が使用時に何を妨げるのか。

実際の点検・整備は、消防用設備等の点検基準、製造者の仕様、設置対象の状況、事業所の安全手順に従います。試験用に覚えた操作だけで現物を扱わないでください。

Step 6|鑑別等は「名称・位置・役割」で答える

鑑別等は5問です。写真だけでなく、イラストや図面から部品名、器具名、機能、点検内容などを記述する形式があります。

現在公開されている乙種の公式問題では、金属製の折りたたみ式つり下げはしごの図について、指示された4部分の名称を答えます。公式解答は次のとおりです。

  • つり下げ金具(または自在金具)
  • 突子
  • 横桟
  • 縦棒

図の位置を隠して名称だけ覚えるのではなく、「建物側に掛ける部分」「壁面との間隔を保つ部分」「足を掛ける部分」「左右の骨組み」のように役割まで言葉にすると、向きや図柄が変わっても判断しやすくなります。

公開問題の扱い
上記は公式解答をもとにした学習ポイントの要約で、問題図は転載していません。実際の図と設問は消防試験研究センター「過去に出題された問題」から乙種PDFを開いて確認してください。掲載されているのは過去に出題された問題の一部です。

到達度を確認するチェックリスト

必要な学習時間は、他類の免状、実務経験、機械の基礎、科目免除の有無で変わります。公式に一律の標準学習時間や、一定時間での合格を保証する基準はありません。次の項目で弱点を見つけ、戻る段階を決めます。

  • 第5類の対象設備3つと、乙種の業務範囲を説明できる。
  • 法令上の避難器具と、第5類の対象設備を区別できる。
  • 3設備の構成部品を、位置・役割・使用手順と結びつけられる。
  • 機械の基礎問題を、式と単位を示して解ける。
  • 法令共通と類別を分け、数値の適用条件を説明できる。
  • 点検項目について、確認箇所・不良・影響を説明できる。
  • 写真や図から、部品名だけでなく役割を短文で記述できる。

直前期の確認手順

  1. 受験地の試験案内で、試験日、集合時刻、持ち物、科目免除を確認する。
  2. 公式公開問題を、答えを見ずに筆記と実技の両方解く。
  3. 誤答を「法令」「機械の基礎」「構造・機能・整備」「鑑別等」に分類する。
  4. 筆記の科目別40%、筆記全体60%、実技60%の各基準を意識して弱点を戻り学習する。
  5. 鑑別等は、名称に加えて位置・用途・動作を一文で書く。

筆記と鑑別等は別々の暗記ではありません。たとえば、はしごの構造を筆記で理解していれば、図で指示された部品の位置と役割を説明しやすくなります。最後は、同じ知識を選択肢と記述の両方で取り出せるか確認してください。

まとめ

乙種5類は、誰でも受験でき、金属製避難はしご・救助袋・緩降機の整備と点検を行える資格です。科目免除がなければ、試験は筆記30問と鑑別等5問、試験時間は1時間45分です。

学習は、避難器具の全体像、設備別の構造・機能、機械の基礎、法令、整備・点検、鑑別等の順に進めます。問題数だけで学習分野を切り捨てず、各科目と実技の合格基準をすべて越えられる状態を目指してください。

まずは「避難器具の種類・特徴・使い分け」で3設備の違いを整理し、設備別の記事へ進みましょう。

公式情報

独学が不安な方へ

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

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