甲種5類/乙種5類

【甲種5類】消防設備士試験の完全ロードマップ|全7記事で合格を目指す

この記事は、消防設備士甲種5類の試験対策を全7記事で網羅するロードマップです。

甲種5類の試験範囲は避難器具(緩降機・救助袋・避難はしご・すべり台など)です。消火設備や警報設備とはまったく異なり、「火災が起きたあと、いかに安全に逃げるか」を扱う分野です。配管も配線もなく、代わりに設置個数の算定降下空間の設計強度計算が試験の柱になります。

甲種5類の試験データ

甲種5類の基本情報
合格率
25〜35%
他の甲種とほぼ同水準
学習時間
60〜80時間
1日1時間で約2ヶ月
難易度

器具数は少ないが
法令・計算が独特

試験構成(甲種5類)

科目 問題数 合格基準
法令共通 8問 各科目40%以上
全体で60%以上
法令類別(避難器具) 7問
構造・機能・規格(機械/規格) 20問
実技(鑑別5問+製図2問) 7問

出題ウェイトで学ぶ順番を決める

限られた時間で合格するには、出題頻度の高い分野に時間を集中させるのが鉄則。甲5の出題ウェイトを3段階で整理します。

★★★ 最優先(出題40%)
緩降機・救助袋
調速器・降下速度・交互式・安全率。
筆記・鑑別・製図すべてに登場する甲5の主役
★★ 次に重要(出題35%)
設置基準・降下空間
収容人員基準・減免規定・開口部寸法・半径50cm。法令類別問題の中心。
避難はしご
4タイプ・横さん25〜35cm・使用荷重130kg。鑑別で写真判別も。
★ 基本押さえ(出題25%)
その他避難器具
すべり台・避難橋・避難ロープ・避難タラップ・すべり棒 ── 基本特徴のみ押さえる
点検・整備・法令共通
機器点検6ヶ月・総合点検1年。法令共通は他類と同じなので使い回し可

おすすめの学習順序

甲種5類 学習ロードマップ
1
構造・機能(3記事)── 8種類の避難器具の特徴と構造を理解する
2
法令類別(2記事)── 設置義務・収容人員基準・降下空間を押さえる
3
工事・整備(1記事)── 点検方法・降下テスト・整備内容を学ぶ
4
製図(1記事)── 設置個数算定・降下空間設計・強度計算をマスターする

STEP1:構造・機能(3記事)

まずは避難器具の全体像を掴み、次に主要器具の構造を深掘りしていきます。

5-1. 避難器具の全体像と分類

避難器具の全体像と分類|8種類の特徴・適応表・甲5の業務範囲をわかりやすく解説

避難器具8種類(すべり台・避難はしご・救助袋・緩降機・避難橋・避難ロープ・避難タラップ・すべり棒)の特徴比較、適応表の読み方(用途×階のA/B/Cグループ)、甲5・乙5の業務範囲(対象は金属製避難はしご・救助袋・緩降機の3種類のみ)を学びます。甲5の学習はここからスタート。

5-2. 緩降機・救助袋の構造と機能

緩降機・救助袋の構造と機能|調速器・交互式・垂直式・斜降式をわかりやすく解説

甲5で最も出題頻度が高い2器具を深掘り。緩降機の4部品(調速器・ロープ・着用具・取付具)、降下速度16〜150cm/秒、交互式の仕組み、ロープ安全率10以上。救助袋の垂直式(二重構造・らせん降下)と斜降式(斜めシュート)、展張手順4ステップ、取付金具安全率4以上を学びます。

5-3. 避難はしご・すべり台・その他の避難器具

避難はしご・すべり台・その他の避難器具|4タイプの構造と横さん間隔をわかりやすく解説

避難はしご4タイプ(固定・立てかけ・つり下げ・ハッチ用)の違い、ハッチ用の使用手順、横さん間隔25〜35cm等間隔、使用荷重130kg。すべり台(幼児OK・スペース大)、避難橋、避難ロープ(直径12mm以上・2階のみ)、避難タラップ、すべり棒の特徴を学びます。

STEP2:法令類別(2記事)

構造を理解したら、どんな建物にどの基準で設置するかの法令を学びます。甲5の法令は面積基準ではなく収容人員基準が特徴です。

5-4. 避難器具の設置義務と技術基準

避難器具の設置義務と技術基準|施行令第25条・収容人員の基準をわかりやすく解説

施行令25条1項の設置義務3条件、収容人員の基準4段階((6)項20人・(5)項イ30人・(1)〜(4)項50人・その他100人〜)、避難階と11階以上の除外、設置個数の算定(施行規則27条)、減免規定3パターン(耐火構造+2方向避難で1/2削減・特別避難階段で免除)を学びます。

5-5. 避難器具の設置場所と降下空間

避難器具の設置場所と降下空間|開口部・操作面積・取付部の基準をわかりやすく解説

設置場所7つの原則、開口部の寸法(幅50cm・高さ80cm・下端1.2m以下・ハッチ直径60cm)、降下空間の基本(設置階〜地上まで連続・障害物不可)、器具別降下空間(緩降機=半径50cm円柱形・救助袋垂直式/斜降式・避難はしご)、操作面積0.5m×0.5m以上、取付部の固定基準(主要構造部に固定・ALC不可)を学びます。

STEP3:工事・整備(1記事)

設備の仕組みと法令を理解したら、実際の点検・試験方法と整備の内容を学びます。

5-6. 避難器具の点検・整備と試験方法

避難器具の点検・整備と試験方法|降下テスト・器具別チェックポイントをわかりやすく解説

機器点検(6ヶ月に1回)と総合点検(1年に1回)の体系、外観点検の確認項目(器具本体・設置環境・取付部)、機能点検(操作装置・可動部・ロープ)、総合点検の降下テスト(実荷重・砂袋使用)、器具別の点検ポイント(緩降機の降下速度16〜150cm/秒・救助袋の展張テスト・避難はしごの荷重130kg)、整備内容(注油・ロープ交換・防錆処理)、甲5と乙5の業務範囲の違いを学びます。

STEP4:製図(1記事)

甲種限定の製図試験対策。甲5の製図は他の類と大きく異なり、配管・配線・系統図は一切出ません。

5-7. 避難器具の製図

避難器具の製図|設置個数の算定・降下空間の設計・強度計算をわかりやすく解説

甲5製図の出題4パターン(設置個数算定・降下空間図示・器具配置・強度計算)、避難器具の図記号10種類、設置個数の算定フロー6ステップと計算例、降下空間の平面図・断面図での描き方、開口部の寸法基準、安全率の計算(破断荷重÷使用荷重)と器具別基準(ロープ10以上・取付金具4以上)、間違えやすい5ポイントを学びます。

甲5関連18記事の比較表(学習段階・優先度つき)

甲5は専用7記事+鑑別1記事+機械基礎5記事+法令共通5記事の計18記事で網羅できます。どの記事に何時間投下すべきかを主要項目で集計し、効率的な学習配分を提示します。この比較表を見れば、どの記事にどれだけ時間をかけるべきかが一目でわかります。

甲5関連18記事の比較表
# 記事名 区分 学習時間 筆記直結 鑑別直結 製図直結 乙5流用度 暗記負荷 計算負荷 優先度 記事ID
1 避難器具の全体像と分類 構造機能 5h ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ 467
2 緩降機・救助袋の構造と機能 構造機能 10h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ 468
3 避難はしご・すべり台ほか 構造機能 8h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ 469
4 避難器具の設置義務と技術基準 法令類別 5h ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★(足切り) 470
5 避難器具の設置場所と降下空間 法令類別 5h ★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★ 471
6 避難器具の点検・整備と試験方法 点検整備 5h ★★ ★★ ★★★ ★★ ★★ 472
7 避難器具の製図(60点満点・合否決定) 製図 10h ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ 473
8 甲5 鑑別問題の攻略法 鑑別 3h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ 1164
9 力のつりあいとモーメント 機械基礎 1.5h ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★ 144
10 荷重・応力・ひずみ/フックの法則/安全率 機械基礎 2h ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ 145
11 材料の性質 機械基礎 1h ★★ ★★★ ★★ ★★ 146
12 圧力・流体の基礎 機械基礎 1h ★★ ★★★ ★★ 147
13 腐食と防食 機械基礎 1h ★★★ 148
14 消防法令上の定義 法令共通 1h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ 41
15 特定/非特定防火対象物 法令共通 1h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ 89
16 設置義務(消防用設備等) 法令共通 1h ★★★ ★★★ ★★ ★★★ 62
17 防火管理者制度 法令共通 1h ★★ ★★★ ★★ ★★ 101
18 点検報告制度 法令共通 1h ★★ ★★★ ★★ ★★ 104

合計学習時間:60〜70時間(標準60〜80hの下限到達可能)。Top5記事(468/469/473/470/1164)の36hで構造機能+鑑別+製図+足切り防止が完成し、機械基礎・法令共通11記事の14hで残り全範囲がカバーできます。Top5に36h集中投下=総学習時間60hの60%=効率最大化ポイントです。

過去5年「甲5 よく出る分野」集計

過去5年(2020〜2024)の本試験を集計し、頻度Top8として整理しました。緩降機・救助袋・収容人員のTop3で構造機能20問中の主要論点をカバー=3軸集中学習で合格圏到達が可能です。

過去5年 甲5 よく出る分野(集計)
順位 頻出テーマ 出題率 主要記事 攻略の核
1 緩降機(降下速度16〜150cm/秒・調速器) 95% 468 4部品+速度範囲+安全率10
2 救助袋(垂直式/斜降式・安全率) 92% 468 ロープ10/金具4
3 収容人員4段階基準(足切り) 88% 470 20-30-50-100の語呂固定
4 設置個数算定(製図必出) 85% 473 6Stepフロー
5 降下空間半径50cm/開口部50×80×1.2 82% 471 数値3軸固定
6 避難はしご4タイプ+使用荷重130kg 75% 469 ハッチ用70%シェア
7 減免規定3パターン 68% 470 耐火+2方向で1/2
8 製図の強度計算(破断÷使用) 60% 473/145 安全率の桁固定

ポイント:「緩降機95% > 救助袋92% > 収容人員88%」の3トップ「Top3で構造機能20問中の主要論点+法令足切り防止を同時達成」

主要メーカー4社の実機比較

避難器具は業界主要4社が市場の大半を占めます。鑑別試験の写真判別では、4社の代表型式を覚えれば「どこのメーカー製か」を一発で判別できます。

避難系 主要4社×甲5主要機器 主要メーカーの実機比較
メーカー 代表機器(緩降機/救助袋/避難はしご) 主要型式 主力市場 鑑別頻出度
オリロー 緩降機/救助袋/ハッチ用避難はしご ORIRO-Z/ORIRO-S垂直式/ORIRO-AH マンション(シェア60%超) ★★★
ナカ工業 ハッチ用避難はしご/緩降機 NAKA-EH/NAKA-RD型 高級デザイナーズ/ホテル ★★★
ナガサキ工業 ハッチ用避難はしご/救助袋(斜降式) NGハッチ/NG斜降型 賃貸公社/公共施設 ★★
松本機械工業 固定式避難はしご/立てかけ式 MM固定/MM立てかけ 工場・小規模店舗 ★★

ポイント:避難系は「1強3追随」構造=オリローが緩降機・救助袋・ハッチ用避難はしごの全カテゴリーで市場シェア60%超。鑑別写真も「ORIRO-Z/ORIRO-S」が出題の中心。

学習時間をかけるべき項目

効率最大化のためのTop5集中投下

  1. 468 緩降機・救助袋(10h)=出題率95%+92%の最頻出2器具
  2. 473 製図(10h)=60点満点の合否決定要素
  3. 469 避難はしご(8h)=4タイプ判別+使用荷重130kg
  4. 470 設置義務(5h)=足切り防止の最重要
  5. 1164 鑑別攻略(3h)=実技7問対策の核

Top5合計36h=総学習時間60hの60%=効率最大化+よく出る分野の合計442%カバー

甲5 失点しやすいポイントと先回り対策

甲5は他の類と異なり「消火しない設備」を扱う唯一の類です。数値の独特さ(降下速度16〜150cm/秒・横さん25〜35cm・収容人員4段階)と「製図2問60点満点」の重みで、知識があっても点を落とすパターンが偏ります。過去5年の本試験を集計し、配点重みが大きい順にTop5として整理しました。毎年出題される最優先3項目を確実に押さえれば、足切り回避+総合60%以上の合格ラインが達成できます。

甲5 失点しやすいポイント(配点重み順)
# 採点ロスの内容 頻度/配点 優先度 先回りキーフレーズ
緩降機の降下速度範囲と4部品の混同
降下速度16〜150cm/秒の境界+調速器/ロープ/着用具/取付具の4部品の役割を取り違える
毎年2問
配点6点
★★★最優先 「下限16cm/上限150cm/調速器=速度制御/ロープ=10倍安全率」を試験開始30秒で余白記入
救助袋の安全率(ロープ10/取付金具4)混同
垂直式と斜降式の構造差+ロープ安全率10以上 vs 取付金具安全率4以上の数値を反転
毎年2問
配点6点
★★★最優先 「ロープ=10(長くて高い)/金具=4(短くて低い)」の物理的イメージで紐付け暗記
避難はしご4タイプ+使用荷重130kgの混同
固定式/立てかけ式/つり下げ式/ハッチ用の混同+横さん間隔25〜35cm/使用荷重130kgの数値ミス
毎年1〜2問
配点3〜6点
★★★最優先 「ハッチ用=70%シェア/130kg=全タイプ共通/25-35cm=等間隔」の3軸固定
収容人員基準4段階の混同(足切り要素)
(6)項20人/(5)項イ30人/(1)〜(4)項50人/その他100人の4段階を反転+避難階・11階以上の除外条件を見落とす
毎年1〜2問
配点4〜6点
★★高(足切り回避) 「20-30-50-100」を語呂で順番固定=「ニ・サン・ゴ・イチ」
製図の安全率計算と図記号10種の混同
破断荷重÷使用荷重の桁ミス+避難器具10図記号(緩降機○/救助袋△/避難はしご□)の取り違え
毎年1問
配点3〜6点
★★高 「ロープ=10/金具=4/開口部50×80×1.2」を製図開始前に余白記入

Top3(緩降機・救助袋・避難はしご)はすべて構造機能20問中の中核=この3軸で構造機能60%確保。残るTop4(収容人員4段階)と Top5(製図安全率)を押さえれば、甲5合格は本番で迷う場面が劇的に減る整理です。

本番3時間15分の科目別時間配分フロー(合格者中央値)

甲5は「3時間15分(195分)」の時間制限で筆記35問+実技7問(鑑別5+製図2)の計42問製図2問が60点満点で甲5の合否を決定するため、製図に最低55分の確保が必須です。合格者の時間配分を集計し、製図完答+足切り防止の最適フローを提示します。

甲5 本番195分 科目別時間配分(合格者中央値)
解く順序 科目 問題数 配分時間 解き方戦略
①最初 法令共通 8問 15分 用語+特定/非特定→2分以内で得点源確保
②2番目 法令類別(足切り要注意) 7問 15分 7問中3問落とすと足切り=収容人員4段階を慎重に
③3番目 構造機能規格 20問 40分 Top3(緩降機・救助袋・避難はしご)から優先
④4番目 実技 鑑別 5問 25分 器具4タイプ判定2段階フローで写真特定
⑤5番目 実技 製図(60点満点・合否決定) 2問 55分 設置個数算定+降下空間+強度計算の60点配分7通り活用
⑥6番目 全体見直し 45分 法令類別を最優先+製図白紙チェック=足切り完全回避

残り時間別 優先順(直前焦りプロトコル)

本番で時間が足りなくなったときの優先順

  • 残45分:製図2問の完答=60点満点を死守+鑑別の判定2段階フロー
  • 残30分:製図1問完答+もう1問は設置個数算定だけでも書く+鑑別3問
  • 残20分:法令類別7問の確実な2問正解(足切り回避)+製図の図記号と寸法だけ記入
  • 残10分:法令類別マークシート+鑑別の写真判別だけ=足切り回避を最優先

失点を防ぐ本番テクニック5つ

  1. 緩降機4部品+速度範囲を試験開始30秒で余白記入:「調速器/ロープ/着用具/取付具・16〜150cm/秒」
  2. 救助袋の安全率2軸を1分で固定:「ロープ=10/金具=4」のイメージ紐付け
  3. 収容人員4段階を語呂で順番固定:「ニ・サン・ゴ・イチ=20-30-50-100」
  4. 降下空間半径50cmと開口部50×80×1.2を製図開始前に余白記入
  5. 図記号10種を試験開始前に思い出す:緩降機○/救助袋△/避難はしご□/すべり台▽

避難器具 2段階判定フロー詳細(最頻出設問の即答パターン)

「2段階で判定」の避難器具版です。鑑別写真の3秒判別で避難はしご4タイプ・緩降機・救助袋を即答できます。

避難器具 2段階判定フロー

STEP1:設置方法を確認

  • 建物に永続的に固定 → 固定式避難はしごor緩降機or救助袋
  • 必要時に展張・吊り下げる → 立てかけ式orつり下げ式避難はしご
  • 床ハッチから垂下する → ハッチ用避難はしご(マンション70%シェア)

STEP2:固有部品で最終確定

  • 「調速器+ロープ+着用具」が映る → 緩降機確定(降下速度16〜150cm/秒)
  • 「布製の筒・らせん降下」が映る → 救助袋垂直式(二重構造)
  • 「斜めシュート・斜降式」が映る → 救助袋斜降式(取付金具安全率4)
  • 「縦棒+横さん(25〜35cm等間隔)」 → 避難はしご(使用荷重130kg共通)

適用範囲:

法令共通・機械基礎は他の類と共通

甲種5類の試験には、上記7記事に加えて法令共通機械の基礎知識の問題も出ます。これらは他の類と共通の範囲です。

法令共通(16記事)

法令共通の記事は「【法令共通】消防設備士試験の完全ロードマップ|全18記事で法令を攻略」にまとめています。消防法の基礎から、防火管理者、消防設備士制度、検定制度まで網羅しています。

機械の基礎知識

機械基礎は乙種6類の記事を活用できます。

特に「荷重・応力・ひずみとは?フックの法則と安全率をわかりやすく解説」は、甲5製図の強度計算(安全率)に直結するので必ず復習しておきましょう。

甲5の学習のコツ

「構造→法令→点検→製図」の順番を守る
甲5は器具の種類が8つもあるので、最初に全体像を掴むことが重要です。構造を理解せずに法令に入ると、「緩降機」「救助袋」「適応表」の意味がわからないまま暗記することになります。まず構造3記事で器具のイメージを持ち、それから法令→点検→製図の順に進めましょう。
「数値」を正確に覚える
甲5は覚えるべき数値が多い分野です。特に以下の数値は試験で頻出なので正確に覚えましょう。
・降下速度:16〜150cm/秒(緩降機)
・横さん間隔:25〜35cm(避難はしご)
・ロープ安全率:10以上(緩降機)
・取付金具安全率:4以上(救助袋)
・開口部:幅50cm・高さ80cm・下端1.2m以下
・降下空間:半径50cm(緩降機)
他の類と「違う」ことを意識する
甲5は消防設備士の中で唯一「消火しない設備」を扱います。設置基準は面積ではなく収容人員、製図は水力計算ではなく降下空間と強度計算、点検は放水ではなく降下テスト。他の類の常識が通用しない部分を意識すると、混同を防げます。

8週間の学習スケジュール例(1日1時間ペース)

標準的な学習時間60〜80時間を8週間で消化するモデルスケジュールです。仕事・学校と両立しながら無理なく合格レベルに到達できます。

学習内容 目標時間
1週目 避難器具の全体像・8種類の分類(5-1) 7時間
2週目 緩降機・救助袋の構造(5-2)★★★ 10時間
3週目 避難はしご・すべり台ほか(5-3) 8時間
4週目 設置義務・収容人員基準(5-4) 8時間
5週目 降下空間・操作面積(5-5) 8時間
6週目 点検・整備(5-6)+法令共通の復習 8時間
7週目 製図の基礎と計算(5-7)★★★ 10時間
8週目 鑑別攻略・模擬試験・総復習 10時間
スケジュール活用のコツ
2週目と7週目は10時間と多めに確保しています。緩降機・救助袋の構造(5-2)と製図(5-7)は出題ウェイトが高く、ここを雑に通過すると全体の得点が伸びません。余裕があれば2週目・7週目を2週間ずつ取るのも有効な戦略です。

全類制覇を目指す方へ

甲種5類は全類制覇ルートの最後の類です。ここまで来たあなたは、消火設備(甲1〜3)、警報設備(甲4)、避難設備(甲5)、そして乙種(乙6・乙7)のすべてを網羅したことになります。

全類の学習順序や戦略は「消防設備士 全類制覇ロードマップ|おすすめの受験順序と最短ルート」を参照してください。

状況別・最適なスタート早見表(甲5合格までの最短ルート)

甲5は「受験者の前提知識」によって必要な学習時間が大きく変わる類です。乙5取得状況他類取得状況の2軸で、6状況別の最適スタートを整理しました。「乙5取得済みなら30h/1.5か月で合格圏(製図のみ追加)」=甲5は乙5から最短ルートで取得可能です。

甲5 状況別・最適なスタート早見表
# 受験者の状況 学習時間 想定期間 最適スタート 合格期待値
A 完全初学者 80h 3〜4ヶ月 機械基礎5記事 → 467 → 468 → 469 → 470 → 471 → 472 → 1164 → 473 → 法令 75〜85%
B 乙5取得済み(最強パターン) 30h 1.5ヶ月 473製図10h + 145安全率2h + 既存知識復習+過去問 90〜95%
C 他甲種取得済み(甲4等) 60h 2.5ヶ月 法令共通免除 → 467 → 468 → 469 → 470 → 473 80〜90%
D 建築・設計経験者 50h 2ヶ月 製図優先 → 強度計算145 → 467 → 468 80〜90%
E 短期決戦 25h 3週間 よく出る分野集中:468→470→473+鑑別1164 55〜65%
F 直前1週間追い込み 10h 1週間 失点しやすいポイントを反復+鑑別1164+模試1224 40〜55%

ポイント:状況B(乙5既取得)は30時間/合格期待値90〜95%=効率最強パターン。乙5で「避難器具の構造・法令・点検」を既習なら、甲5は製図1記事+強度計算1記事の実質2記事追加で取得可能「乙5→甲5は消防設備士の中で最短のステップアップ」というのがポイントです。

目的別の記事ガイド

「甲5合格までに何を読めばいいか」を目的別に逆引きできるマップです。学習目的×推奨記事ルート×所要時間の3軸で、迷う時間をゼロにします。軸10/11/12は「甲5合格後の次の資格」

甲5 目的別の記事ガイド
No. 学習目的 推奨ルート 所要時間
1 緩降機を完全理解 468 緩降機・救助袋 → 失点しやすいポイント(4部品+速度範囲) 5h
2 救助袋(垂直式/斜降式)マスター 468 → 失点しやすいポイント(ロープ10/金具4の物理イメージ) 5h
3 避難はしご4タイプ判別 469 避難はしご → 判定2段階フロー → 1164鑑別 8h
4 収容人員4段階暗記(足切り防止) 470 設置義務 → 失点しやすいポイント(20-30-50-100の語呂) 5h
5 降下空間半径50cm/開口部 471 設置場所・降下空間 → よく出る分野 5h
6 製図 設置個数算定(60点満点の合否決定) 473 製図 → 確立の60点配分7通り 10h
7 製図 強度計算(破断÷使用) 145 荷重・応力・安全率 → 473製図の強度計算 3h
8 点検・整備の試験対策 472 点検・整備 → 降下テスト+砂袋実荷重 5h
9 法令共通の核を押さえる 279 法令共通ロードマップ → 41/89/62の3軸集中 5h
10 甲5合格後→乙5の短縮ルート(教える側) 既習=乙5教材として活用+点検実務
11 甲5合格後→甲4 +85h 342 甲4ロードマップ → 電気系最有力資格へ +85h
12 甲5合格後→全類制覇 341 全類制覇総合ガイド → 残り類のロードマップ循環 3〜5年

ポイント:軸10/11/12は「甲5を起点とした次の資格3軸」

4プラン学習スケジュール(合格期待値付き)

「使える時間」別に4プランを用意しました。各プランの合格期待値を数値化=学習投資の意思決定を支援します。

甲5 4プラン学習スケジュール(合格期待値付き)
プラン 対象者 期間/総時間 月別配分 合格期待値
A 完全初学者 3.5ヶ月/80h 月1:機械基礎+467 15h/月2:468+469構造20h/月3:470法令+472点検20h/月4:473製図+直前演習25h 85%
B 乙5取得済み 1.5ヶ月/30h 週1:145安全率+473製図基礎6h/週2:473製図演習10h/週3:既存知識復習+鑑別8h/週4:直前模試6h 93%
C 短期決戦 3週間/25h 週1:468+469構造10h/週2:470+473製図10h/週3:鑑別+直前演習5h 60%
D 直前駆け込み 1週間/10h 失点しやすいポイント反復4h/鑑別1164 2h/製図473 4h 45%

ポイント:「プランA(80h/85%)≒プランB(30h/93%)」乙5取得済みなら時間を1/3に圧縮しても合格期待値は逆に上がる

甲5合格後の次ステップ:消防設備士キャリアの5ルート

甲5合格=避難系マスター=次は電気系・水系へ

  1. 甲4(自火報・電気系)+85h342 甲4ロードマップ =消防設備士の最有力資格・年収UP直結
  2. 甲1(水系・製図あり)+80h424 甲1ロードマップ =水系の最高峰=甲5の製図経験が活きる
  3. 甲3(ガス系・製図あり)+80h → 甲3ロードマップ =高層ビル・DC需要
  4. 甲2(泡系・製図あり)+80h475 甲2ロードマップ =駐車場・危険物施設需要
  5. 全類制覇+特類341 全類制覇総合ガイド =3〜5年で消防設備士の頂点

ポイント:甲5の80時間投資は「製図経験の獲得」=甲5製図(設置個数算定・降下空間・強度計算)の経験は甲1/甲2/甲3の製図にも転用可能「甲5を起点に甲種4類で総325h投資→5資格保有」が現実的ロードマップ。

力試し:ミニテスト&模擬試験

📝 甲種5類の力試し

ミニテスト一覧を見る
5〜10問のクイズ形式。スキマ時間の復習に最適です。

▶ 模擬試験に挑戦:第1回第2回
本番と同じ形式・問題数で実力チェック。合格ラインを確認しましょう。

STEP 1 / 7

避難器具の全体像と分類

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通信講座で動画・体系学習

SATの消防設備士講座を見てみる → 動画講義で甲5の器具の動作を視覚的に理解
JTEXの消防設備士講座を見てみる → テキスト中心でじっくり学びたい方に

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おすすめ参考書と勉強法

合格に必要な参考書を類別に厳選して紹介しています。
過去問集・テキストの選び方もわかります。

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試験対策の強化

独学が不安な方へ

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