甲種3類/乙種3類

甲種3類ロードマップ|対象設備・鑑別・製図の学習順

甲種3類で扱う設備

消防設備士の甲種3類は、第3類に属する消防用設備等の工事、整備、点検に関わる資格です。消防試験研究センターの案内では、第3類の工事整備対象設備等は次の5区分です。

  • 不活性ガス消火設備
  • ハロゲン化物消火設備
  • 粉末消火設備
  • パッケージ型消火設備
  • パッケージ型自動消火設備

このロードマップでは、サイト内の確認済み記事を使い、不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備の全体像から、法令、点検、製図まで進む順序を整理します。

「7記事で試験範囲のすべて」とは限りません
サイト内の7記事は、第3類の中心となる不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備を学ぶ導線です。公式の対象設備にはパッケージ型消火設備とパッケージ型自動消火設備も含まれます。受験する年度の案内、法令、使用する教材で不足範囲を補ってください。

受験資格と科目免除を先に確認する

甲種には受験資格が必要です。指定学科・課程の卒業や必要単位の修得、一定の実務経験、別類の甲種消防設備士免状、電気工事士など、受験資格には複数の区分があります。

所持資格によっては、申請により一部科目が免除される場合があります。必要な証明書や試験時間も変わるため、学習計画を作る前に消防試験研究センターの最新案内を確認してください。

免除と理解すべき範囲は別
試験で免除される科目があっても、法令や機械・電気の知識が鑑別等や製図の条件理解に必要になることがあります。免除の有無だけで学習範囲を機械的に削らないようにします。

甲種3類の試験構成

科目免除がない甲種第3類は、筆記45問実技7問です。筆記には機械と電気の両方が含まれ、実技は鑑別等5問・製図2問です。

区分 試験科目 内訳 問題数
筆記 消防関係法令 共通8問・類別7問 15問
筆記 基礎的知識 機械6問・電気4問 10問
筆記 構造・機能・工事・整備 機械10問・電気6問・規格4問 20問
実技 鑑別等・製図 鑑別等5問・製図2問 7問

科目免除がない場合、甲種特類以外の試験時間は3時間15分です。筆記は四肢択一式、実技は写真・イラスト・図面等による記述式です。科目免除がある場合は、免除される問題数に応じて試験時間が短縮されます。

合格基準

特類以外は、筆記試験で各科目40%以上かつ筆記全体60%以上、さらに実技60%以上が合格基準です。筆記の総正答数だけでなく、法令、基礎、構造等の科目ごとの結果も確認します。

公式情報は、鑑別等と製図の設問別配点を公開していません。「製図だけで何点」「この問題を落とすと不合格」といった独自配点を前提に、時間配分を固定しないようにしてください。

おすすめの学習順序

第3類は、消火剤、放出方式、貯蔵方式、起動、警報、安全措置が設備ごとに異なります。最初に全体像を作り、その後に設備別の違い、基礎、法令、点検、実技を結びつけると整理しやすくなります。

Step 学ぶ分野 目的
1 全体像 対象設備、消火剤、放出方式の地図を作る。
2 構造・機能 3設備の構成、起動、安全措置を区別する。
3 機械・電気の基礎 圧力、材料、回路、電源の土台を確認する。
4 法令 設置対象と設備別の技術基準を整理する。
5 工事・整備・点検 機器点検、総合点検、試験と復元を理解する。
6 鑑別等・製図 写真、図面、条件、計算を記述式で練習する。

Step 1:第3類の全体像

最初に、不活性ガス、ハロゲン化物、粉末の違いと、全域放出方式・局所放出方式・移動式の区別を確認します。設備名だけでなく、使用できる消火剤や方式に条件があることを押さえます。

  1. ガス系消火設備の種類と仕組み:不活性ガス・ハロゲン化物・粉末、3つの放出方式、設備固有の構成機器を整理する。

「水損を避けたい場所ならどの設備でも選べる」と単純化しません。対象となる場所、用途、方式、消火剤の制限は、消防法施行令と消防法施行規則を組み合わせて確認します。

また、第3類の公式対象にはパッケージ型消火設備とパッケージ型自動消火設備も含まれます。不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備を学んだあと、使用する教材の該当範囲と最新の受験案内を照合してください。

Step 2:設備別の構造・機能

次に、3設備を1つずつ確認します。すべてを「ガス系」と一括りにせず、消火剤、貯蔵・加圧方式、起動装置、放出方式、安全措置を分けて整理します。

  1. 不活性ガス消火設備:二酸化炭素、窒素、IG-55、IG-541、全域・局所・移動式、高圧式・低圧式、二酸化炭素の保安措置。
  2. ハロゲン化物消火設備:6種類の消火剤、使用できる場所と方式、必要量、放射、起動・警報、ハロンの回収と再利用。
  3. 粉末消火設備:4種類の粉末、全域・局所・移動式、加圧式・蓄圧式、定圧作動装置、クリーニング装置。

比較するときの軸

  • 使用する消火剤の種類
  • 全域放出・局所放出・移動式のうち、どの方式が認められるか
  • 貯蔵容器、貯蔵タンク、加圧用ガス容器などの構成
  • 起動方式、音響警報、遅延、表示、閉止弁などの条件
  • 必要量、放射圧力、放射時間を適用する条件

数値だけを横並びにせず、「どの消火剤」「どの方式」「どの用途」に適用する基準かを一緒に記録します。

Step 3:機械と電気の基礎

甲種第3類の基礎的知識は、機械6問と電気4問です。構造・機能・工事・整備にも機械10問、電気6問、規格4問が含まれます。

機械で確認する分野

  • 力、荷重、応力、ひずみ
  • 金属、ゴム、合成樹脂などの材料
  • 圧力、気体の状態変化、流体の基礎
  • 腐食、防食、容器や配管材料

電気で確認する分野

  • 電圧、電流、抵抗、直列・並列回路
  • 電力、交流、力率
  • 電磁誘導、電動機、変圧器
  • 起動回路、制御盤、非常電源に関わる基礎

他類の免状を持っていても、第3類の試験条件へそのまま置き換えられるとは限りません。公式の科目免除を確認したうえで、間違えた分野だけ基礎へ戻る方法が安全です。

Step 4:法令共通と類別法令

消防関係法令15問のうち、共通部分は8問、類別部分は7問です。第3類の設置基準だけでなく、消防法の目的、消防用設備等の設置・維持、消防設備士制度、点検報告制度なども学習範囲です。

施行令第13条の表は、対象となる部分ごとに選択できる設備が異なります。5設備から常に自由に選べるものではありません。危険物施設の基準と、一般防火対象物の基準も混在させないようにします。

Step 5:工事・整備・点検

構造と法令を確認したら、点検基準・点検要領に沿って、どの機器をどの方法で確認するかを整理します。

  1. ガス系消火設備の点検:機器点検6か月、総合点検1年、消火剤量、容器弁、選択弁、試験用ガス、試験前後の切離しと復元、二酸化炭素設備の安全管理。

消火剤量の確認方法は、設備名だけで一つに固定しません。貯蔵方式、消火剤、容器・タンク、設計図書、点検要領の条件を確認します。

総合点検の放射確認では、実際の消火剤を限定放出するという一律ルールではなく、設備に応じた試験用ガスを用います。試験前の切離しと、試験後の確実な復元も一つの手順として学びます。

Step 6:鑑別等と製図

実技試験は、写真・イラスト・図面等による記述式です。名称だけでなく、方式、用途、接続関係、計算条件を文章や式で答える練習をします。

現在の公式公開問題から確認できること

消防試験研究センターが現在公開している甲種問題では、第3類の鑑別等として、二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の写真から部品名と方式を答える問題が掲載されています。公式解答はノズル開閉弁移動式です。

第3類の製図では、全域放出方式の粉末消火設備を設けた地下駐車場を題材に、第三種粉末、防護区画の体積、自動閉鎖装置のない開口部、消火剤貯蔵量、加圧用窒素ガス量、放射時間を順に求めます。

  1. 甲種3類の製図対策:現在の公式公開問題をもとに、粉末消火設備の必要量計算を別数値のオリジナル例題で確認する。

公開問題の位置づけ
消防試験研究センターは、公開問題を過去に出題した問題の一部で、学習の目安として案内しています。公開された1組だけから出題頻度や配点を推定せず、写真・図面・記述欄・条件の読み方を確認する資料として使います。この記事の説明や確認問題は公式問題の転載ではありません。

学習の進み具合を確認するチェックリスト

学習時間や合格率は、前提知識、科目免除、試験日までの期間によって変わります。一律の時間表ではなく、次の項目を自分で説明・計算できるか確認します。

  • 第3類の対象設備5区分を答えられる
  • 不活性ガス、ハロゲン化物、粉末の消火剤と放出方式を区別できる
  • 二酸化炭素設備の閉止弁、警報、遅延などを適用条件と一緒に説明できる
  • 粉末の加圧式と蓄圧式、定圧作動装置の役割を説明できる
  • 設置対象ごとに、選択できる設備を施行令第13条の表で確認できる
  • 機器点検と総合点検、試験用ガス、復元の流れを説明できる
  • 図面から防護区画体積と対象開口部を読み、粉末必要量を計算できる
  • 筆記の各科目と実技を分けて学習記録を付けている

学習記録の作り方

問題を解いたら、正誤だけでなく、間違えた理由を残します。

記録項目 記録例
科目 法令、機械、電気、構造等、鑑別等、製図
原因 知識不足、条件の読み落とし、単位、記述不足
戻る場所 記事、条文、公式案内のページ
再確認 同じ条件を説明できるか、別数値でも計算できるか

一周目は設備の流れ、二周目は法令と数値、三周目は記述と計算というように、目的を分けて繰り返す方法もあります。固定した日数より、チェックリストで不足項目がなくなったかを基準にします。

STEP 1

第3類の全体像を確認する

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公式資料

試験制度、法令、公開問題は更新されます。受験申請時と試験直前に、公式の最新情報を確認してください。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。図や画像だけで機器を判断せず、製品表示・取扱説明書・公式資料を確認してください。

記事、模擬試験、ミニテストは学習の補助を目的としています。試験の申請や実務上の判断では、最新の法令、試験実施機関、所轄消防機関、製品の公式資料等も確認してください。

内容の誤りやお気づきの点は、お問い合わせフォームからご連絡ください。詳しくは免責事項をご確認ください。

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