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【乙種1類】消防設備士試験の完全ロードマップ|全16記事で合格を目指す

この記事は、消防設備士乙種1類の試験対策を全16記事で完全カバーするロードマップです。

乙種1類の試験範囲は水系消火設備(屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプ)の5設備です。甲種1類との違いは製図試験がないこと工事が業務範囲外であること試験の問題数と試験時間が異なることです。学習する知識の内容は甲種1類と共通部分が多いため、本ロードマップでは甲1の記事を活用した16記事で学習を進めます。

甲種1類との違い

甲種1類
✅ 工事・整備・点検
✅ 製図試験あり
筆記45問+実技7問(3h15m)
→ 全18記事
乙種1類
❌ 工事できない
❌ 製図試験なし
筆記30問+実技5問(1h45m)
全16記事(製図2本を除外)

乙種1類の試験構成

まず、試験で「何がどれだけ出るか」を把握しておきましょう。

乙種1類の試験構成
筆記試験(四肢択一)
法令共通:6問
法令類別:4問
機械の基礎知識:5問
構造・機能・整備:15問
計30問(1時間45分)
実技試験
鑑別等試験:5問
写真・イラストから
名称や用途を答える

※甲種と違い
製図試験はなし

合格基準
筆記:各科目40%以上
かつ全体で60%以上
実技:60%以上

最大のポイントは「構造・機能・整備」が15問で最多ということ。屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧などの水系消火設備の仕組みと設置基準をしっかり押さえれば、合格がグッと近づきます。

おすすめの学習順序

乙種1類 学習ロードマップ
1
構造・機能(8記事)── 5つの水系設備の全体像と各機器
2
機械の基礎知識(2記事+乙6流用)── ポンプ・流体力学
3
法令類別(4記事)── 設置義務・警戒区域・設置基準
4
点検・整備(2記事)── 配管知識・ポンプ試験・放水試験

STEP1:構造・機能(8記事)

試験の最重要科目(筆記15問+実技5問に直結)。水系消火設備5つの仕組みと構成機器を学びます。

まずは水系設備の全体像

  1. 水系消火設備の全体像
    ── 5つの設備(屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプ)の比較。水の消火原理(冷却・窒息・乳化)。共通する構成機器。ここで全体の地図を掴む

屋内消火栓とスプリンクラーを重点的に

  1. 屋内消火栓設備の構造と機能
    ── 4種類の消火栓(1号・易操作性1号・2号・広範囲型2号)の比較。放水量・操作人数・防護範囲の違い
  2. スプリンクラー設備の全体像と方式
    ── 5方式(湿式・乾式・予作動式・開放型・放水型)の動作フロー。閉鎖型vs開放型ヘッド
  3. スプリンクラーヘッドの種類と機能
    ── フレーム型・フラッシュ型・コンシールド型。感度種別と標示温度。鑑別試験で頻出
  4. 流水検知装置と一斉開放弁
    ── アラーム弁の構造・圧力スイッチ・リターディングチャンバー。予作動弁・乾式弁

残り3設備と加圧送水装置

  1. 水噴霧消火設備の構造と機能
    ── 噴霧ヘッド。冷却・窒息・乳化の3効果。駐車場や変圧器の消火に最適
  2. 屋外消火栓設備と動力消防ポンプ設備
    ── 地上式・地下式消火栓。動力消防ポンプ設備の役割
  3. 加圧送水装置と附属装置
    ── ポンプ方式・高架水槽方式・圧力タンク方式の比較。呼水装置・フート弁・水源

STEP2:機械の基礎知識(2記事+乙6流用)

乙1の「機械の基礎知識」は筆記5問出題されます。力学や材料の基礎は乙6の記事で学べます。ここでは甲1と共通のポンプと流体力学の2記事を学びましょう。

水系設備で追加される2記事

  1. ポンプの種類と性能
    ── 渦巻ポンプの構造・性能曲線(Q-H曲線)・キャビテーション・ウォーターハンマー・サージング
  2. 配管の流体力学
    ── 連続の式・ベルヌーイの定理・摩擦損失・ハーゼンウィリアムズ式・等価管長・全揚程の計算

乙6記事で学べる機械基礎(流用)

以下の記事は乙種6類の記事ですが、力学・材料・圧力の基礎知識として乙1の試験にもそのまま使えます。

STEP3:法令類別(4記事)

水系消火設備の設置基準に関する法令です。「どの建物に」「どの種類の設備を」「どんな基準で」設置するかを学びます。

  1. 屋内消火栓設備の設置義務と技術基準
    ── A群700㎡・B群1,000㎡の設置義務。耐火+内装制限で2倍緩和。防護範囲・水源水量・ポンプ吐出量の技術基準
  2. スプリンクラー設備の設置義務
    ── 5つの判定パターン(11階以上面積不問・病院等面積不問・地階1,000㎡・4〜10階1,500㎡・延べ面積基準)。免除規定
  3. スプリンクラー設備の技術基準
    ── ヘッド配置・放水性能(標準型80L/min)・水源水量(同時開放8〜10個)・末端試験弁・補助散水栓
  4. 水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプの設置義務と技術基準
    ── 水噴霧(駐車場200㎡)・屋外消火栓(耐火9,000㎡・水平距離40m)・動力消防ポンプ(代替設備)

STEP4:点検・整備(2記事)

乙種では工事はできず、試験でも工事に関する直接的な出題はありません。ただし配管の知識は構造・機能の理解に役立つため、学習しておくことをおすすめします。点検・試験の記事は実技試験にも直結します。

  1. 配管・バルブ・継手の種類と施工方法
    ── SGP・STPG・スケジュール番号。仕切弁・逆止弁。ねじ込み・溶接・フランジ・ハウジング型。鑑別試験で配管の種類が出題されることがある
  2. 水系消火設備の点検と試験
    ── ポンプ性能試験(締切・定格・150%)・放水試験・末端試験弁・配管耐圧試験(10年経過)・予備電源試験

法令共通は他の類と共通

法令共通の記事は「【法令共通】消防設備士試験の完全ロードマップ|全18記事で法令を攻略」にまとめています。乙1では法令共通が6問出題されます。

出題傾向と頻出テーマ

乙種1類で特に出題されやすいテーマを科目別にまとめました。

構造・機能・整備(15問)── 最重要

頻出テーマ 内容
屋内消火栓の比較 1号・易操作性1号・2号・広範囲型2号の放水量・操作人数
スプリンクラーの方式 湿式・乾式・予作動式・開放型の動作フローと使い分け
ヘッドの種類 標示温度・感度種別・フレーム型とフラッシュ型の違い
流水検知装置 アラーム弁・圧力スイッチ・リターディングチャンバーの役割
加圧送水装置 ポンプ方式・高架水槽・圧力タンクの比較と附属装置
点検・試験方法 放水試験・ポンプ性能試験・配管の耐圧試験

屋内消火栓の4種比較スプリンクラーの方式別動作フローは、ほぼ毎回出題されると思ってください。

機械の基礎知識(5問)

ポンプの種類(渦巻ポンプ・タービンポンプ)と揚程、ベルヌーイの定理と連続の式が頻出です。乙6の機械基礎をすでに学んでいれば、ポンプと流体力学の2テーマを追加するだけで対応できます。

法令類別(4問)── 足切りに注意

4問中2問落とすと足切りです。屋内消火栓・スプリンクラーの設置義務と技術基準(水源量・ポンプ出力・配管口径)を確実に押さえましょう。

乙1の学習のコツ

5設備の比較で覚える
屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプの5設備を比較表で横並びに覚えるのが最も効率的です。放水量・水源水量・防護範囲などの数値を設備ごとに整理すれば混同を防げます。
甲種へのステップアップ
甲1は筆記45問(法令共通8+法令類別7+基礎知識10+構造機能工事整備20)+実技7問(鑑別5+製図2)と出題数が増え、工事に関する知識も出題範囲に加わります。乙1の知識をベースに、製図2記事(「製図の基礎」「製図の実践」)と工事関連の追加学習で甲種にチャレンジできます。「甲種1類ロードマップ」も参照してください。

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