乙種6類

【乙種6類】消防設備士試験の完全ロードマップ|全24記事で合格を目指す

乙種6類、全範囲をこの1ページから

消防設備士 乙種6類(通称「乙6」)の試験範囲を全24記事でカバーしました。

この記事は、その全記事をおすすめの学習順に並べたロードマップです。上から順番に読み進めていけば、筆記試験も実技試験(鑑別等)も対応できる知識が身につきます。

乙種6類の試験構成

まず、試験で「何がどれだけ出るか」を把握しておきましょう。

乙種6類の試験構成
筆記試験(四肢択一)
法令共通:6問
法令類別:4問
機械の基礎知識:5問
構造・機能・整備:15問
計30問
実技試験(鑑別等)
写真・イラストを見て
名称や用途を答える
5問
合格基準
筆記:各科目40%以上
かつ全体で60%以上
実技:60%以上

最大のポイントは「構造・機能・整備」が15問で最多ということ。ここを得意にすれば合格がグッと近づきます。

乙6の難易度と学習時間

「乙6って難しいの?」という疑問は、これから受験を考えている方なら当然ですよね。結論から言うと、乙6は消防設備士試験の中で最もやさしい類です。初めての消防設備士として選ぶ方がとても多い、いわば「入門資格」です。

合格率と学習時間の目安

消防試験研究センターの公表データによると、乙種6類の合格率はおおむね35〜40%で推移しています。「4割を切るなら難しいのでは?」と感じるかもしれませんが、これは他の消防設備士と比べれば高い方です。受験者数が非常に多く、あまり勉強せずに受ける方も含まれるため、しっかり準備すれば合格は十分に手が届きます。

学習時間の目安

初学者(基礎知識なし) 約40〜80時間(1〜2か月)
他の消防設備士を保有 約20〜40時間(2〜4週間)
科目免除あり 約15〜30時間(2〜3週間)

なぜ乙6はやさしいのか

乙6が他の類より取り組みやすい理由は明確です。

  • 消火器は身近な存在 ── 職場やマンションで見かけたことがあるはず。まったくイメージが湧かない設備を学ぶのとは大違いです。
  • 製図試験がない ── 甲種には図面を描く製図試験がありますが、乙種にはありません。実技は鑑別(写真を見て答える)のみです。
  • 計算は機械系の基礎だけ ── 4類のような電気回路の計算(オームの法則・合成抵抗など)は出ません。力のつりあい、圧力、応力といった基本的な機械の公式が中心です。
  • 試験範囲が絞られている ── 対象が消火器1種類の設備だけなので、自動火災報知設備(4類)やスプリンクラー(1類)のように覚える設備が多岐にわたりません。

他の類との難易度比較

難易度 特徴
乙6 低い 消火器のみ。入門に最適
乙7 低い 漏電火災警報器。範囲が狭い
甲4/乙4 中程度 自火報。電気計算あり
甲5/乙5 中程度 避難器具。設置場所の暗記が多い
甲1/乙1 高い スプリンクラー等。設備の種類が多い
甲2/乙2 高い 泡消火設備。受験者が少なく情報も少ない
甲3/乙3 高い 不活性ガス等。受験者が少なく情報も少ない

科目免除が使えるケースも

すでに電気工事士(第一種・第二種)の免状を持っている方は、筆記試験のうち「機械の基礎知識(5問)」が免除になります。また、他の消防設備士の免状を持っている方は「法令共通(6問)」が免除されます。

免除を使えば試験範囲がさらに狭くなるので、勉強時間を大幅に短縮できます。詳しくは「消防設備士の科目免除とは?」の記事で解説しています。

おすすめの学習順序

Step 1|消火器の構造・機能(10記事)
まず消火器そのものを知る ── 出題15問の土台
Step 2|法令・類別(4記事)
設置基準を学ぶ ── 構造を知った後なら理解しやすい
Step 3|機械の基礎知識(5記事)
計算問題と材料 ── 消火器の構造理解がここでも活きる
Step 4|整備・点検(5記事)
実技対策の要 ── 構造を理解した上で学ぶと定着する

「法令から始めるべきでは?」と思うかもしれませんが、消火器の構造を知らずに設置基準を学んでもイメージが湧きません。まず消火器そのものを理解してから法令に進む方が、圧倒的に効率が良いです。

Step 1:消火器の構造・機能(10記事)

試験の最重要科目(筆記15問+実技5問に直結)。消火器の種類・仕組み・薬剤・部品を徹底的に学びます。

学習を始める前に参考書を揃えておきたい方は「乙6のおすすめ参考書」をチェックしてみてください。

まずは消火の原理と全体像

  1. 消火の三要素と消火原理
    ── 冷却・窒息・抑制・除去。消火器がなぜ火を消せるのか、その原理から
  2. 消火器の分類と全体像
    ── 加圧方式・薬剤の種類・適応火災の3軸で消火器を分類。ここで全体の地図を掴む

種類別に構造を学ぶ

  1. 粉末消火器の構造と機能
    ── 最も普及している消火器。ABC粉末・リン酸アンモニウムの特徴
  2. 強化液消火器の構造と機能
    ── 棒状放射と霧状放射で適応火災が変わる。冷却効果で再燃防止
  3. 機械泡消火器の構造と機能
    ── 発泡ノズルで泡を作るしくみ。油火災に強い理由
  4. 二酸化炭素消火器・ハロゲン化物消火器
    ── ガス系消火器。汚損ゼロの理由と使用時の注意(酸欠・凍傷)

横断的に比較・整理する

  1. 蓄圧式と加圧式の比較
    ── 7つの観点で徹底比較。蓄圧式が主流になった理由
  2. 適応火災(A/B/C火災)と消火器の選び方
    ── どの火災にどの消火器を使うか。対応表で一気に整理
  3. 消火器の安全装置・部品の名称と役割
    ── 安全栓・指示圧力計・減圧孔・サイホン管など。実技の鑑別でも必須
  4. 消火薬剤の種類と性質(横断比較)
    ── 粉末・強化液・泡・ガス系の薬剤を一覧で比較。弱点と劣化の特徴

Step 2:法令・類別(4記事)

消火器の設置基準に関する法令です。「どの建物に」「何本」「どこに」設置するかを学びます。

  1. 消火器の設置義務と設置対象(施行令第10条)
    ── 特定150㎡・非特定300㎡・危険階50㎡。設置義務の4パターン
  2. 能力単位の算定方法と歩行距離(施行規則第6条)
    ── 算定基準面積・歩行距離20m/30m。必要本数の計算方法
  3. 大型消火器の設置基準(施行規則第7条)
    ── A-10/B-20以上の大型消火器。能力単位の減免ルール
  4. 消火器の設置場所と標識のルール
    ── 高さ1.5m以下・赤地に白文字。設置場所の3つの条件

Step 3:機械の基礎知識(5記事)

消防設備士試験の理系科目。計算問題が出ますが、公式の数は限られているので対策しやすい分野です。

  1. 力のつりあいとモーメント
    ── 力の三要素・力の合成と分解・モーメント(M=F×d)・てこの原理
  2. 荷重・応力・ひずみとフックの法則
    ── σ=F÷A、ε=ΔL÷L。応力-ひずみ線図の読み方と安全率
  3. 材料の性質(金属・ゴム・合成樹脂)
    ── 展性・延性、炭素鋼とステンレスの違い、加硫とは何か
  4. 圧力・流体の基礎(パスカル・ボイル)
    ── P=F÷A、PV=一定。消火器の圧力に直結する公式
  5. 腐食と防食(ガルバニ腐食・めっき・塗装)
    ── 消火器本体の腐食メカニズムと防食4方法

Step 4:整備・点検(5記事)

消火器を「維持管理する」ための知識。実技試験では整備手順が頻出です。

  1. 消火器の点検方法と点検項目
    ── 外観点検と機能点検の違い。内部点検の開始時期(加圧式3年・蓄圧式5年)
  2. 蓄圧式消火器の整備手順
    ── 7ステップ(減圧→分解→確認→交換→充てん→加圧→気密試験)
  3. 加圧式消火器の整備手順
    ── 6ステップ。蓄圧式との違いとガス容器の質量確認
  4. 耐圧性能試験(水圧試験)
    ── 水を使う理由(非圧縮性)。合否判定と不合格時の即廃棄ルール
  5. 消火薬剤の充てん方法と注意事項
    ── 充てんの3原則。粉末・強化液・機械泡の薬剤別手順と再利用判断

法令共通もチェックしよう

乙6の筆記試験には「法令共通」が6問出題されます。消火器に限らず、消防法全般の基本知識が問われる科目です。

以下の記事で対策できます。特に重要なものに「★」を付けています。

消防法の基本

消防用設備等の制度

防火管理・点検制度

消防設備士・検定制度

学習のコツ

最後に、乙6の勉強で意識するとよい3つのポイントをお伝えします。

コツ1|構造から始める
消火器の構造を知れば、法令の「なぜ」も整備の「手順」も自然に理解できます。急がば回れで、まず構造・機能の10記事を優先しましょう。
コツ2|「なぜ?」を意識する
各記事では「なぜそうなのか」を解説しています。理由を理解すると、暗記量が激減します。丸暗記より「なぜ」の理解が近道です。
コツ3|問題を必ず解く
各記事の末尾にまとめ問題があります。読んで終わりではなく、必ず問題を解いて理解度を確認しましょう。解けなかった問題は記事を読み返すサインです。

力試し:ミニテスト&模擬試験

📝 乙種6類の力試し

ミニテスト一覧を見る
5〜10問のクイズ形式。スキマ時間の復習に最適です。

▶ 模擬試験に挑戦:第1回第2回
本番と同じ形式・問題数で実力チェック。合格ラインを確認しましょう。

STEP 1 / 24

消火の三要素と消火原理とは?冷却・窒息・抑制・除去をわかりやすく解説

学習を始める →

独学が不安な方へ

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