甲種5類/乙種5類

【甲種5類】消防設備士試験の完全ロードマップ|全7記事で合格を目指す

この記事は、消防設備士甲種5類の試験対策を全7記事で完全カバーするロードマップです。

甲種5類の試験範囲は避難器具(緩降機・救助袋・避難はしご・すべり台など)です。消火設備や警報設備とはまったく異なり、「火災が起きたあと、いかに安全に逃げるか」を扱う分野です。配管も配線もなく、代わりに設置個数の算定降下空間の設計強度計算が試験の柱になります。

おすすめの学習順序

甲種5類 学習ロードマップ
1
構造・機能(3記事)── 8種類の避難器具の特徴と構造を理解する
2
法令類別(2記事)── 設置義務・収容人員基準・降下空間を押さえる
3
工事・整備(1記事)── 点検方法・降下テスト・整備内容を学ぶ
4
製図(1記事)── 設置個数算定・降下空間設計・強度計算をマスターする

STEP1:構造・機能(3記事)

まずは避難器具の全体像を掴み、次に主要器具の構造を深掘りしていきます。

5-1. 避難器具の全体像と分類

避難器具の全体像と分類|8種類の特徴・適応表・甲5の業務範囲をわかりやすく解説

避難器具8種類(すべり台・避難はしご・救助袋・緩降機・避難橋・避難ロープ・避難タラップ・すべり棒)の特徴比較、適応表の読み方(用途×階のA/B/Cグループ)、甲5・乙5の業務範囲(対象は金属製避難はしご・救助袋・緩降機の3種類のみ)を学びます。甲5の学習はここからスタート。

5-2. 緩降機・救助袋の構造と機能

緩降機・救助袋の構造と機能|調速器・交互式・垂直式・斜降式をわかりやすく解説

甲5で最も出題頻度が高い2器具を深掘り。緩降機の4部品(調速器・ロープ・着用具・取付具)、降下速度16〜150cm/秒、交互式の仕組み、ロープ安全率10以上。救助袋の垂直式(二重構造・らせん降下)と斜降式(斜めシュート)、展張手順4ステップ、取付金具安全率4以上を学びます。

5-3. 避難はしご・すべり台・その他の避難器具

避難はしご・すべり台・その他の避難器具|4タイプの構造と横さん間隔をわかりやすく解説

避難はしご4タイプ(固定・立てかけ・つり下げ・ハッチ用)の違い、ハッチ用の使用手順、横さん間隔25〜35cm等間隔、使用荷重130kg。すべり台(幼児OK・スペース大)、避難橋、避難ロープ(直径12mm以上・2階のみ)、避難タラップ、すべり棒の特徴を学びます。

STEP2:法令類別(2記事)

構造を理解したら、どんな建物にどの基準で設置するかの法令を学びます。甲5の法令は面積基準ではなく収容人員基準が特徴です。

5-4. 避難器具の設置義務と技術基準

避難器具の設置義務と技術基準|施行令第25条・収容人員の基準をわかりやすく解説

施行令25条1項の設置義務3条件、収容人員の基準4段階((6)項20人・(5)項イ30人・(1)〜(4)項50人・その他100人〜)、避難階と11階以上の除外、設置個数の算定(施行規則27条)、減免規定3パターン(耐火構造+2方向避難で1/2削減・特別避難階段で免除)を学びます。

5-5. 避難器具の設置場所と降下空間

避難器具の設置場所と降下空間|開口部・操作面積・取付部の基準をわかりやすく解説

設置場所7つの原則、開口部の寸法(幅50cm・高さ80cm・下端1.2m以下・ハッチ直径60cm)、降下空間の基本(設置階〜地上まで連続・障害物不可)、器具別降下空間(緩降機=半径50cm円柱形・救助袋垂直式/斜降式・避難はしご)、操作面積0.5m×0.5m以上、取付部の固定基準(主要構造部に固定・ALC不可)を学びます。

STEP3:工事・整備(1記事)

設備の仕組みと法令を理解したら、実際の点検・試験方法と整備の内容を学びます。

5-6. 避難器具の点検・整備と試験方法

避難器具の点検・整備と試験方法|降下テスト・器具別チェックポイントをわかりやすく解説

機器点検(6ヶ月に1回)と総合点検(1年に1回)の体系、外観点検の確認項目(器具本体・設置環境・取付部)、機能点検(操作装置・可動部・ロープ)、総合点検の降下テスト(実荷重・砂袋使用)、器具別の点検ポイント(緩降機の降下速度16〜150cm/秒・救助袋の展張テスト・避難はしごの荷重130kg)、整備内容(注油・ロープ交換・防錆処理)、甲5と乙5の業務範囲の違いを学びます。

STEP4:製図(1記事)

甲種限定の製図試験対策。甲5の製図は他の類と大きく異なり、配管・配線・系統図は一切出ません。

5-7. 避難器具の製図

避難器具の製図|設置個数の算定・降下空間の設計・強度計算をわかりやすく解説

甲5製図の出題4パターン(設置個数算定・降下空間図示・器具配置・強度計算)、避難器具の図記号10種類、設置個数の算定フロー6ステップと計算例、降下空間の平面図・断面図での描き方、開口部の寸法基準、安全率の計算(破断荷重÷使用荷重)と器具別基準(ロープ10以上・取付金具4以上)、間違えやすい5ポイントを学びます。

法令共通・機械基礎は他の類と共通

甲種5類の試験には、上記7記事に加えて法令共通機械の基礎知識の問題も出ます。これらは他の類と共通の範囲です。

法令共通(16記事)

法令共通の記事は「【法令共通】消防設備士試験の完全ロードマップ|全18記事で法令を攻略」にまとめています。消防法の基礎から、防火管理者、消防設備士制度、検定制度まで網羅しています。

機械の基礎知識

機械基礎は乙種6類の記事を活用できます。

特に「荷重・応力・ひずみとは?フックの法則と安全率をわかりやすく解説」は、甲5製図の強度計算(安全率)に直結するので必ず復習しておきましょう。

甲5の学習のコツ

「構造→法令→点検→製図」の順番を守る
甲5は器具の種類が8つもあるので、最初に全体像を掴むことが重要です。構造を理解せずに法令に入ると、「緩降機」「救助袋」「適応表」の意味がわからないまま暗記することになります。まず構造3記事で器具のイメージを持ち、それから法令→点検→製図の順に進めましょう。
「数値」を正確に覚える
甲5は覚えるべき数値が多い分野です。特に以下の数値は試験で頻出なので正確に覚えましょう。
・降下速度:16〜150cm/秒(緩降機)
・横さん間隔:25〜35cm(避難はしご)
・ロープ安全率:10以上(緩降機)
・取付金具安全率:4以上(救助袋)
・開口部:幅50cm・高さ80cm・下端1.2m以下
・降下空間:半径50cm(緩降機)
他の類と「違う」ことを意識する
甲5は消防設備士の中で唯一「消火しない設備」を扱います。設置基準は面積ではなく収容人員、製図は水力計算ではなく降下空間と強度計算、点検は放水ではなく降下テスト。他の類の常識が通用しない部分を意識すると、混同を防げます。

全類制覇を目指す方へ

甲種5類は全類制覇ルートの最後の類です。ここまで来たあなたは、消火設備(甲1〜3)、警報設備(甲4)、避難設備(甲5)、そして乙種(乙6・乙7)のすべてを網羅したことになります。

全類の学習順序や戦略は「消防設備士 全類制覇ロードマップ|おすすめの受験順序と最短ルート」を参照してください。

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