消防設備士甲種5類の学習範囲を、筆記45問、鑑別等5問、製図2問の全52問で確認するオリジナル模擬試験第2回です。金属製避難はしご、救助袋、緩降機の法令、構造、工事、点検を扱います。実際の試験問題を転載したものではありません。
試験構成と合格基準
甲種第5類は、科目免除がない場合、筆記45問と実技7問で、試験時間は3時間15分です。
| 区分 | 公式の問題数 | この模試 |
|---|---|---|
| 消防関係法令 | 共通8問+類別7問=15問 | 問1〜15 |
| 基礎的知識 | 機械10問=10問 | 問16〜25 |
| 構造・機能・工事・整備 | 機械12問+規格8問=20問 | 問26〜45 |
| 鑑別等 | 5問 | 問46〜50 |
| 製図 | 2問 | 問51〜52 |
公式の合格基準は、筆記の各科目40%以上かつ筆記全体60%以上、実技全体60%以上です。法令の共通問題と類別問題は合わせて一科目として判定されます。実技の小問別配点は公表されていないため、正答数だけを公式得点へ換算することはできません。
筆記の問題数に当てはめると、科目40%は法令6/15、基礎4/10、構造等8/20、筆記全体60%は27/45です。科目免除がある場合は、免除を受けた以外の問題で判定されます。
資料を見ず、3時間15分を上限として取り組んでください。科目免除を申請する場合は、受験する支部の最新試験案内で免除範囲・問題数・時間を確認してください。
消防関係法令・共通(問1〜8)
問1
消防法第17条に基づく消防用設備等の設置・維持義務の主体は誰か。
- 防火対象物の関係者
- 消防設備士だけ
- 設備メーカーだけ
- 受験申請者
問2
避難器具が属する消防用設備等の分類はどれか。
- 避難設備
- 消火設備
- 警報設備
- 消防用水
問3
消防用設備等の機器点検と総合点検の標準的な期間はどれか。
- 機器6か月、総合1年
- 機器1年、総合3年
- 両方2年
- 異常時だけ
問4
消防機関への点検結果報告について正しい組合せはどれか。
- 特定防火対象物1年、その他3年
- 特定3年、その他1年
- すべて6か月
- すべて5年
問5
消防設備士免状の最初の講習期限として正しいものはどれか。
- 交付日以後の最初の4月1日から2年以内
- 交付日の翌月末まで
- 交付日から10年以内
- 工事をした日から5年以内
問6
甲種消防設備士の業務範囲として正しいものはどれか。
- 免状に指定された種類の工事と整備
- 全類の工事を無条件で行う
- 点検報告の受理
- 消防署の立入検査
問7
法令上、消防設備士に免状返納命令を出せる行政主体はどれか。
- 都道府県知事
- 消防署長
- 建築主事
- 防火管理者
問8
消防用設備等の設置要否を判断する方法として適切なものはどれか。
- 用途・階・収容人員・構造等を関係法令と照合する
- 建物名だけで決める
- 築年数だけで決める
- 器具の価格だけで決める
消防関係法令・第5類(問9〜15)
問9
甲種第5類消防設備士の工事・整備対象となる組合せはどれか。
- 金属製避難はしご・救助袋・緩降機
- 避難橋・すべり台・誘導灯
- 泡消火設備・緩降機・救助袋
- すべての避難設備
問10
次のうち第5類消防設備士の対象に含まれないものはどれか。
- 避難ロープ
- 金属製避難はしご
- 救助袋
- 緩降機
問11
甲種第5類と乙種第5類の違いとして正しいものはどれか。
- 甲種は工事と整備、乙種は整備
- 甲種は整備だけ、乙種は工事だけ
- 両方とも点検報告の受理
- 業務範囲に違いはない
問12
避難器具の種類を選ぶときの確認として適切なものはどれか。
- 用途・階・収容人員と令第25条の適応表を照合する
- 器具の色だけで決める
- 建物所有者の好みだけで決める
- すべて緩降機に統一する
問13
避難器具の設置場所を現地確認するとき、重要な組合せはどれか。
- 開口部・操作面積・降下空間・避難空地・取付部
- 壁紙・照明色・賃料
- 建物価格・所有期間・方位
- 机の台数だけ
問14
避難器具の設置個数を減らせる可能性がある場合の対応として適切なものはどれか。
- 消防法施行規則第26条の各条件を個別に確認する
- 避難階段が一つあれば必ず半減する
- 建物が新しければ自動的に不要とする
- 器具の価格で減らす
問15
設置後の避難器具に求められる状態として適切なものはどれか。
- 必要時に取り出し、操作し、安全に使用できる
- 格納場所を物品で塞いでよい
- 取扱表示を隠してよい
- 取付部の緩みは問題ない
基礎的知識・機械(問16〜25)
問16
支点から0.8mの位置に75Nの力が作用する。反対側の2.0mの位置でつり合わせる力は何Nか。
- 20N
- 30N
- 60N
- 187.5N
問17
断面積400mm²の部材へ12,000Nの引張荷重が作用する。引張応力は何MPaか。
- 3MPa
- 12MPa
- 30MPa
- 48MPa
問18
長さ2.5mの部材が荷重によって2mm伸びた。ひずみはいくらか。
- 0.0008
- 0.008
- 0.08
- 1.25
問19
質量80kgの物体に1.5m/s²の加速度を与える力は何Nか。
- 53.3N
- 81.5N
- 120N
- 160N
問20
250Nの力で物体を力の向きに4m動かした。仕事は何Jか。
- 62.5J
- 250J
- 1,000J
- 4,000J
問21
1,200Jの仕事を6秒で行った。仕事率は何Wか。
- 72W
- 200W
- 1,206W
- 7,200W
問22
水平面上で垂直荷重600N、摩擦係数0.2のとき、最大摩擦力は何Nか。
- 30N
- 120N
- 300N
- 600N
問23
破断荷重20kN、使用荷重4kNの部材について、この問題条件での安全率はいくらか。
- 4
- 5
- 16
- 80
問24
物体を安定させやすい一般的な条件はどれか。
- 重心を低くし、支持面を広くする
- 重心を高くし、支持面を狭くする
- 支持面をなくす
- 重心位置を確認しない
問25
金属部材の腐食を抑える方法として適切なものはどれか。
- 水分を除き、防食被膜を保つ
- 異種金属を無条件に接触させる
- 腐食部を塗装だけで隠す
- 排水を妨げる
構造・機能・工事・整備・機械(問26〜37)
問26
緩降機を構成する主な要素の組合せとして適切なものはどれか。
- 調速器・ロープ・着用具・取付具
- 受信機・感知器・発信機
- ポンプ・水槽・放水口
- 容器・選択弁・噴射ヘッド
問27
緩降機の調速器が果たす役割はどれか。
- 使用者の降下速度を制御する
- 火災を感知する
- 袋本体を展張する
- 踏桟を収納する
問28
救助袋の垂直式と斜降式を識別する観点として適切なものはどれか。
- 袋本体の展張方向と降下経路
- 袋の色だけ
- 建物の所有者
- 収納箱の価格
問29
救助袋を展張するときに確認する事項として適切なものはどれか。
- 入口、袋本体、支持部、降下側の障害
- 室内家具の価格
- 外壁の色
- 電力契約
問30
つり下げはしごについて適切な記述はどれか。
- 使用時に取付部からつり下げて展開する
- 建築物へ常時固定して動かない
- 布製の袋内を滑降する
- ロープの速度を調速器で制御する
問31
金属製避難はしごの点検で確認する組合せとして適切なものはどれか。
- 縦棒・横桟・取付部の変形、腐食、緩み、欠損
- 塗装色だけ
- 一段欠損しても使用する
- 取付部は確認しない
問32
避難器具の取付部を施工・点検するときの考え方として適切なものはどれか。
- 使用時の荷重を安全に支持できることを確認する
- 壁面の色だけ確認する
- ボルト本数を任意に減らす
- 母材の状態は確認しない
問33
操作面積に収納物が置かれている場合の対応として適切なものはどれか。
- 障害物を除き、器具を操作できる空間を確保する
- そのままにする
- 標識を外す
- 器具を使用禁止にして放置する
問34
降下空間に看板や配管が突出している場合、確認すべきことはどれか。
- 展張・降下を妨げないかを図面と現場で確認する
- 看板の文字だけ
- 配管の所有者だけ
- 障害の有無は問わない
問35
避難器具の格納状態として適切なものはどれか。
- 必要時に容易かつ安全に取り出して操作できる
- 重量物を上に置く
- 取扱表示を隠す
- 鍵を紛失したままにする
問36
避難器具の工事を終えた段階で行う確認として適切なものはどれか。
- 機器・取付位置・施工寸法・操作・図面との一致を確認する
- 型式だけ見て操作しない
- 現場を見ず写真だけで済ませる
- 使用方法の表示は確認しない
問37
緩降機の点検で確認する事項として適切な組合せはどれか。
- 調速器・ロープ・着用具・取付具の状態と作動
- 壁紙・室温・方角
- 賃料・築年数・所有者
- 照明器具だけ
構造・機能・工事・整備・規格(問38〜45)
問38
設置する金属製避難はしごが適用規格に合うかを判断する方法はどれか。
- 表示・型式・構造・寸法・強度等を適用規格と照合する
- 色だけで判断する
- 価格だけで判断する
- 表示を外して使う
問39
緩降機を選定するときの対応として適切なものはどれか。
- 製品表示・型式と取付高さ等の設計条件を照合する
- ロープを任意に切断する
- 使用条件を確認しない
- どの建物にも同じ型式を使う
問40
救助袋の表示と設計図書の方式が一致しない場合の対応はどれか。
- 型式・方式・使用条件を確認し、不一致を解消する
- 表示を消して設置する
- そのまま使用する
- 設計図書を廃棄する
問41
取付ボルトと母材の確認として適切なものはどれか。
- 緩み・脱落・変形・腐食と母材の異常を確認する
- ボルト頭の色だけ見る
- 一本あれば本数は問わない
- 母材のひび割れは無視する
問42
避難器具に腐食がある場合の評価として適切なものはどれか。
- 位置・範囲・深さと強度・作動への影響を確認する
- 塗装で隠して終了する
- すべて使用可とする
- 取付部の腐食は無視する
問43
交換部品を選ぶときの考え方として適切なものはどれか。
- 製品仕様と適合性を確認した部品を用いる
- 寸法が近ければ任意品を使う
- 表示を外せば何でもよい
- 荷重条件は見ない
問44
避難器具の総合点検について適切なものはどれか。
- 取付け、操作、展張、降下、格納等を点検要領に従って確認する
- 外観を遠くから見るだけ
- 毎回器具を廃棄する
- 点検後の格納は不要
問45
工事・整備の記録として適切なものはどれか。
- 使用機器、型式、取付位置、施工・確認結果を残す
- 器具の価格だけ残す
- 担当者の昼食だけ記録する
- 記録は作らない
実技・鑑別等(問46〜50)
器具の構成、展張方向、異常状態を文章で示したオリジナル問題です。器具名だけでなく、方式、役割、必要な是正も記述してください。
問46
器具Aはロープの両端に着用具があり、中央の機構を交互に通って降下する。器具Aと中央の機構の名称、機構の役割を答えなさい。
問47
布製の袋本体が開口部から斜め下方へ展張され、下端を地上側で支持して使用する。器具名、方式、展張時の確認事項を答えなさい。
問48
床のハッチを開くと、金属製のはしごが下階へ展開する。器具の一般名称と、展開前後に確認する事項を2つ答えなさい。
問49
避難器具の取付金具に緩みがあり、操作場所と降下経路にも物品が置かれている。使用前に必要な対応を答えなさい。
問50
総合点検後、救助袋が完全に格納されず、使用方法の表示も見えない。是正すべき内容を答えなさい。
実技・製図(問51〜52)
問題文に与えられた条件を使い、途中式と単位を省略せずに示してください。
問51
この計算問題では、取付ブラケットの支点から0.75mの位置に4kNの鉛直荷重が作用するとする。支点まわりのモーメントを求め、式と単位を示しなさい。
問52
この計算問題では、取付部に必要な引抜耐力を14kN、アンカー1本の許容引抜耐力を4kNとする。必要な最少本数を求め、式を示しなさい。
解答・解説
復習用の記事
参照した一次情報
問題数、試験時間、合格基準、法令・設備基準は、次の公式資料で確認しています。
- 消防試験研究センター:試験科目及び問題数
- 消防試験研究センター:試験の方法・試験時間・合格基準
- 消防試験研究センター:過去に出題された問題の一部
- e-Gov:消防法
- e-Gov:消防法施行令
- e-Gov:消防法施行規則
- 消防庁:消防用設備等の点検基準・点検要領・点検票
- e-Gov:金属製避難はしごの技術上の規格
- e-Gov:緩降機の技術上の規格
- 消防庁:避難器具の基準
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