【甲種5類】模擬試験(第2回)解答・解説

解答・解説

第1科目:法令共通

問1 正解:(1)危険物とは消防法別表第一に掲げる物品をいう

消防法第2条第7項により、危険物とは消防法別表第一の品名欄に掲げる物品をいう。液体だけでなく固体・気体も含まれる。

問2 正解:(1)消防同意は建築確認の前に行われる

建築確認の申請があった場合、建築主事は消防長又は消防署長の同意を得てから確認済証を交付する。消防同意は建築確認の前に行われる。

問3 正解:(2)統括防火管理者は高層建築物等で管理権原が分かれている場合に選任する

高層建築物や地下街等で管理権原が分かれている場合、統括防火管理者を協議して定める。

問4 正解:(2)設置届を提出した防火対象物は消防長又は消防署長の検査を受けなければならない

消防法第17条の3の2により、設置届に基づく検査は消防長又は消防署長が実施する。

問5 正解:(2)消防長又は消防署長が同等以上の効力があると認める場合、基準の特例が認められる

消防法第17条第3項により、総務省令で定める基準と同等以上の効力がある場合、特例が認められる。

問6 正解:(4)消火器の設置は消防設備士でなくても行える

消火器の設置(据え付け)は消防設備士でなくても行える。消火器は政令で定める軽微な整備のみ消防設備士以外でも可能。ただし工事(甲種の対象)は消防設備士が必要。消火器には甲種区分がないため、(4)は正しい記述ではあるが、問題文の「誤っているもの」としてはこれが正解ではない。

第2科目:法令類別

問7 正解:(2)2階以上の階で収容人員が一定数以上の防火対象物

避難器具は2階以上の階又は地階で、収容人員が一定数以上の場合に設置義務がある。平屋建ての建物には原則不要。

問8 正解:(1)避難器具の設置個数は収容人員に応じて算定する

避難器具の設置個数は、各階の収容人員を避難器具設置基準人数で除して算定する。基準人数は防火対象物の用途によって異なる。

問9 正解:(3)避難はしごは11階以上の階にも設置できる

避難はしごは一般的に低層階(2〜3階程度)に適しており、11階以上への設置は不適当。救助袋は高層階にも対応可能。

問10 正解:(1)避難器具は開口部に設置し、容易に避難できるようにする

避難器具は開口部(窓、バルコニー等)に設置し、降下空間を確保する。設置場所には標識を設ける。

第3科目:機械の基礎知識

問11 正解:(3)衝撃荷重は急激に作用する荷重である

静荷重は一定、動荷重は時間変動、衝撃荷重は急激に作用、繰返し荷重は周期的に作用する荷重。

問12 正解:(2)20MPa

σ = F/A = 4,000N ÷ (2×10⁻⁴m²) = 20,000,000Pa = 20MPa。

問13 正解:(2)たわみは支間の長さの3乗に比例する

片持ちはりの場合、たわみδ = PL³/(3EI)。たわみは荷重に比例し、支間の3乗に比例し、EI(曲げ剛性)に反比例する。

問14 正解:(1)(4)

定滑車は力の方向を変えるが大きさは変わらない(1)。仕事の原理により、滑車を使っても仕事の量は変わらない(4)。どちらも正しいが、試験の趣旨として(1)が主な正解。

問15 正解:(4)メートルねじとインチねじは互換性がある

メートルねじとインチねじはピッチや山の角度が異なるため互換性がない。混用すると締結不良の原因となる。

第4科目:構造・機能・整備

問16 正解:(1)緩降機は使用者の自重により自動的に一定速度で降下する器具である

緩降機は調速器の働きにより、使用者の自重で自動的に一定速度(毎秒16〜150cm)で降下する。電動式ではなく、1人ずつ使用する。

問17 正解:(1)救助袋は布製の袋状の避難器具で、内部を滑り降りて避難する

救助袋には斜降式と垂直式がある。2階以上の階に設置可能。使用後は手動で収納する。

問18 正解:(4)避難はしごは20階以上の階に設置できる

避難はしごは低層階向けの器具であり、高層階への設置は不適当。固定はしご、立てかけはしご、つり下げはしごの記述はいずれも正しい。

問19 正解:(1)すべり台は螺旋状のものと直線状のものがある

すべり台は主に低層階(2〜3階)に設置される。勾配は25〜35度程度。幼稚園等にも設置可能。

問20 正解:(1)避難橋は隣接する建物に渡すことで避難する器具である

避難橋は隣接する建物間に設けて水平方向に避難するための器具。消防法施行令別表第二に規定されている。

問21 正解:(1)避難器具用ハッチは床面に設ける開口部で、避難器具の降下口として使用する

避難器具用ハッチは床面に設け、蓋を開けて避難器具で降下する。施錠は不可。大きさの基準あり(60cm角以上等)。

問22 正解:(1)調速器は降下速度を一定に保つための装置である

調速器は遠心力ブレーキ等を利用して降下速度を自動的に制御する機械式の装置。電気式ではない。

問23 正解:(1)着用具は腰部に装着して使用する

緩降機の着用具(ベルト)は腰部に巻いて装着する。強度試験が必要であり、複数のサイズがある。繰り返し使用可能。

問24 正解:(1)降下空間とは、救助袋の展張時に必要な空間のことである

降下空間は器具の使用時に必要な空間であり、障害物がないことが必要。基準は告示で定められている。

問25 正解:(1)避難器具は使用時に速やかに取り出せるよう格納する

避難器具は緊急時に迅速に取り出せるよう格納し、格納場所には「避難器具」の標識を設ける。施錠してはならない。

問26 正解:(1)取付金具は建物の構造体に堅固に取り付ける

取付金具は柱・はり等の構造体に堅固に取り付け、使用時の荷重に耐えられるよう強度計算を行う。

問27 正解:(1)避難器具の設置場所には標識を設ける

避難器具の設置場所には所定の標識を設ける。標識の色・大きさは告示で基準が定められている。

問28 正解:(1)緩降機の調速器は実際に降下させて機能を確認する

総合点検では実際に降下させて降下速度や調速器の機能を確認する。救助袋の展張試験、取付金具の強度確認も実施。

問29 正解:(1)緩降機の降下速度は毎秒16cm以上150cm以下である

緩降機の降下速度は使用者の安全を考慮し、毎秒16cm以上150cm以下と規定されている。

問30 正解:(4)避難器具の整備は使用者が自ら行えばよい

避難器具の整備は消防設備士又は消防設備点検資格者が行う。使用者が自ら行うものではない。

実技試験:鑑別

問31 解答

名称:緩降機

使用方法:①取付金具にセットされた調速器からロープを引き出す → ②着用具(ベルト)を腰部に装着する → ③開口部から身を乗り出し、自重で降下する → ④調速器により自動的に一定速度(毎秒16〜150cm)で降下する。

問32 解答

名称:斜降式救助袋

設置場所の特徴:建物の開口部(窓やバルコニー)から地上まで斜めに展張する。展張角度は概ね45度以下。下部には固定金具又は保持者が必要。2階以上の階に設置可能で、高層階にも対応できる。

問33 解答

名称:避難器具用ハッチ

役割:床面に設けた開口部で、避難器具(緩降機・避難はしご等)の降下口として使用する。蓋を開けると内蔵された避難器具が使用可能な状態になる。上階から下階へ避難するための通路となる。

問34 解答

名称:固定式避難はしご

適用階:主に2階〜3階程度の低層階に適用。建物の外壁に常時固定されており、緊急時にすぐに使用できる。高層階への設置は降下距離が長くなるため不適当。

問35 解答

不適切な点:緩降機の降下空間内に植栽や障害物があり、安全な降下ができない。

理由:避難器具の降下空間には障害物があってはならない。降下中に植栽や障害物に接触すると、使用者の落下や怪我の原因となり、安全な避難ができなくなる。

実技試験:製図

問36 解答

設置対象階:2階〜5階(1階は地上階のため不要)

必要個数の計算:

共同住宅(5項ロ)で2方向避難が確保されていない場合、50人ごとに1個。
各階の収容人員60人 → 60÷50 = 1.2 → 切り上げて各階2個
2階〜5階の4フロア × 2個 = 合計8個

適切な器具:2〜3階は避難はしご又は緩降機、4〜5階は緩降機又は救助袋

問37 解答

(ア)2階以上の階又は地階に設置する

(イ)障害物がないこと

(ウ)0.5㎡以上確保する(避難器具用ハッチの操作面積)

(エ)16cm以上

(オ)150cm以下


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