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消防設備士 全類制覇ロードマップ|おすすめの受験順序と最短ルート

消防設備士、全部取るならこの順番

消防設備士の免状は全部で8種類あります(甲種5つ+乙種6類・7類+甲種特類)。

「どれから取ればいいの?」「次はどの類を受ければいい?」――そんな疑問に答えるのがこの記事です。知識の流用がしやすい順番で並べたので、最短ルートで全制覇を目指しましょう。

消防設備士の全類一覧

まず、各類が「何の設備を扱うか」を整理しておきます。

消防設備士の全体像
甲種(工事+整備)
1類:屋内消火栓・スプリンクラー等
2類:泡消火設備
3類:不活性ガス・粉末消火設備等
4類:自動火災報知設備等
5類:避難器具
特類:特殊消防用設備等
乙種(整備のみ)
6類:消火器
7類:漏電火災警報器
※乙1〜5は甲1〜5の整備限定版
(甲を取れば乙は不要)

ポイントは「甲種を取れば、同じ類の乙種は不要」ということ。つまり全制覇の最短ルートは甲種5つ+乙6+乙7+甲種特類=8免状です。

おすすめの受験順序

① 乙種6類(消火器)
入門に最適。身近な消火器が題材で取っつきやすい
② 甲種4類(自火報)
需要No.1。法令共通の知識を乙6から引き継げる
③ 乙種7類(漏電火災警報器)
甲4の電気知識がそのまま使える。範囲が狭くすぐ取れる
④ 甲種1類(屋内消火栓・スプリンクラー等)
実務需要No.1。水系設備の土台をここで作る
⑤ 甲種2類(泡消火設備)
甲1の水系知識がベース。差分を学ぶだけでOK
⑥ 甲種3類(不活性ガス・粉末消火設備等)
ガス系。他の類と独立しているので、ここで新鮮な気持ちで
⑦ 甲種5類(避難器具)
機械系。消火・警報と毛色が違うので最後に回してOK
⑧ 甲種特類(特殊消防用設備等)
甲1〜3のいずれか+甲4+甲5が受験資格。ラスボス

なぜこの順番なのか?

この順番には「前の類の知識を、次の類でそのまま使える」という原則があります。一つずつ理由を見ていきましょう。

① 乙6(消火器)が入門に最適な理由

消防設備士を初めて受ける人に乙6をすすめる理由は3つあります。

  • 身近な設備 ── 消火器は誰でも見たことがある。イメージが湧きやすい
  • 試験範囲が狭い ── 消火器だけに集中すればいいので、勉強量が比較的少ない
  • 法令共通を学べる ── ここで覚えた消防法の基礎知識は、全類で使い回せる

乙6で「消防設備士の試験ってこういう感じか」と掴めれば、次の類がずっとラクになります。

② 甲4(自火報)を2番目に受ける理由

  • 法令共通を引き継げる ── 乙6で学んだ消防法の知識がそのまま使える
  • 求人需要がNo.1 ── 甲種4類は消防設備業界で最も需要の高い資格
  • 電気の基礎が身につく ── ここで学ぶオームの法則・電磁気の知識は、乙7にも直結する

③ 乙7(漏電火災警報器)を3番目に受ける理由

  • 甲4の電気知識がそのまま使える ── 漏電火災警報器は電気設備なので、甲4で学んだ回路・電磁気の知識がそのまま活きる
  • 試験範囲が最も狭い ── 対象設備が漏電火災警報器1つだけ。甲4の知識がある状態なら、短期間で合格を狙える
  • 甲4の記憶が温かいうちに ── 電気の公式や用語は時間が経つと忘れる。甲4の直後がベストタイミング

④ 甲1(屋内消火栓・スプリンクラー等)を次に受ける理由

  • 実務需要がNo.1 ── ビル管理・消防点検の現場で最も使う資格
  • 水系設備の土台になる ── ポンプ・配管・水源の知識は、次の甲2(泡消火設備)にそのまま流用できる
  • ボリュームが最大 ── 対象設備が5つ(屋内消火栓・スプリンクラー・水噴霧・屋外消火栓・動力消防ポンプ)あるので、体力と集中力のあるうちに

⑤ 甲2(泡消火設備)を甲1の直後に受ける理由

  • 甲1の水系知識がベース ── 泡消火設備は「水+泡」の設備。ポンプや配管の知識は甲1と共通
  • 差分を学ぶだけ ── 甲1との違いは泡の混合方式と泡ヘッドくらい。追加で覚える量が少ない

⑥ 甲3(不活性ガス・粉末消火設備等)

  • 独立した分野 ── ガス系消火設備は水系とも電気系とも違う。どのタイミングで学んでもOKだが、ここまでに試験慣れしているのでスムーズに取り組める
  • 対象設備の構造が似ている ── 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末は「ガスを放出して消火する」という共通点があり、まとめて学びやすい

⑦ 甲5(避難器具)

  • 消火・警報とは毛色が違う ── 避難はしご・救助袋・緩降機(かんこうき)など、機械的な設備が中心。他の類との知識の重なりが少ないので、最後に回してOK
  • 機械の基礎知識が活きる ── 乙6で学んだ力のモーメント・材料の知識がここでも役立つ

⑧ 甲種特類(ラスボス)

  • 受験資格が必要 ── 甲1〜3のいずれか+甲4+甲5の3免状が受験条件。①〜⑦をクリアしていれば自動的に受験資格を満たす
  • 出題が特殊 ── 実技試験がなく、筆記のみ。「工事設備対象設備等の構造・機能・工事・整備」「火災及び防火」「消防関係法令」の3科目

全制覇の見取り図

全制覇ロードマップ
序盤(入門〜電気系)
① 乙6 ── 消火器
② 甲4 ── 自火報
③ 乙7 ── 漏電火災警報器
ここまでで3免状
中盤(水系〜ガス系)
④ 甲1 ── 屋内消火栓等
⑤ 甲2 ── 泡消火設備
⑥ 甲3 ── ガス系消火設備
ここまでで6免状
終盤(避難〜特類)
⑦ 甲5 ── 避難器具
⑧ 甲特類 ── 特殊消防用設備
全8免状で全制覇!

大事なのは「前の類で学んだ知識を、次の類でフル活用する」こと。この順番で進めば、毎回ゼロから勉強し直す必要がありません。

当サイトでも、この順番で各類の解説記事を充実させていきます。まずは乙種6類のロードマップから始めてみてください。

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