【3類】ミニテスト

【3類】不活性ガス vs ハロゲン vs 粉末(横断比較) ミニテスト(10問)

不活性ガス vs ハロゲン vs 粉末(横断比較) ミニテスト(10問)

不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の3設備を横断的に比較する問題です。消火原理・消火剤の種類・構成機器・放出方式の違いをしっかり確認しましょう。

元の記事で復習したい方はこちら:
不活性ガス消火設備の構造と機能|CO₂・窒素・IG-55・IG-541の違いをわかりやすく解説
ハロゲン化物消火設備の構造と機能|HFC-23・HFC-227ea・FK-5-1-12の違いをわかりやすく解説
粉末消火設備の構造と機能|加圧方式・定圧作動装置・クリーニング装置をわかりやすく解説


【第1問】

不活性ガス消火設備の低圧式に関する記述として正しいものはどれか。

(1)窒素(N₂)とCO₂の両方で低圧式が認められている
(2)低圧式はCO₂消火設備のみに認められている
(3)低圧式ではCO₂を常温・高圧でタンクに貯蔵する
(4)低圧式はIG-541消火設備で最も多く採用されている

解答を見る

正解:(2)
低圧式はCO₂消火設備のみに認められています。CO₂を-18℃以下に冷却して約2.1MPaの低い圧力で液体のまま大型タンクに貯蔵します。窒素やIG系ガスは沸点が極めて低く、液化貯蔵が現実的でないため低圧式はありません。


【第2問】

ハロゲン化物消火設備の消火原理として正しいものはどれか。

(1)酸素濃度を下げて窒息消火する
(2)燃焼面を冷却して温度を下げる冷却消火が主体である
(3)燃焼の連鎖反応を化学的に遮断する抑制消火(負触媒効果)が特徴である
(4)粉末で燃焼面を覆って酸素を物理的に遮断する

解答を見る

正解:(3)
ハロゲン化物消火設備は、フッ素を含む化合物が燃焼の連鎖反応を化学的に止める「抑制消火(負触媒効果)」が主な消火原理です。不活性ガスのような窒息消火とは異なり、酸素がまだ存在する状態でも火を消すことができます。


【第3問】

粉末消火設備に特有の構成機器として該当しないものはどれか。

(1)定圧作動装置
(2)クリーニング装置
(3)加圧用ガス容器
(4)選択弁

解答を見る

正解:(4)
選択弁は不活性ガス消火設備やハロゲン化物消火設備にも共通して使われる機器であり、粉末消火設備に特有のものではありません。定圧作動装置(容器内圧力を一定に保つ)とクリーニング装置(配管内の残留粉末を除去)は粉末消火設備ならではの機器です。


【第4問】

ハロン代替消火剤のうち、常温で液体であり、GWP(地球温暖化係数)が1と最も環境性能が高いものはどれか。

(1)HFC-23
(2)HFC-227ea
(3)FK-5-1-12
(4)ハロン1301

解答を見る

正解:(3)
FK-5-1-12は沸点が49.2℃で、3種類のハロン代替消火剤の中で唯一常温で液体です。GWPは1と極めて低く、環境性能が最も高い消火剤です。容器内では窒素ガスで加圧して液体を押し出す仕組みです。


【第5問】

ガス系消火設備3設備の放出方式に関する記述として正しいものはどれか。

(1)不活性ガス消火設備は全域放出方式のみ採用できる
(2)ハロゲン化物消火設備は全域放出・局所放出・移動式のすべてに対応する
(3)粉末消火設備は全域放出・局所放出・移動式のすべてに対応する
(4)移動式はガス系3設備すべてで採用できる

解答を見る

正解:(3)
粉末消火設備はガス系3設備の中で唯一、全域放出方式・局所放出方式・移動式のすべてに対応しています。不活性ガス消火設備はCO₂のみ局所放出と移動式がありますが、窒素やIG系ガスは全域放出のみです。ハロゲン化物消火設備は全域放出と移動式に対応しますが、局所放出はありません。


【第6問】

不活性ガス消火設備の消火剤であるIG-541の成分に関する記述として正しいものはどれか。

(1)窒素100%で構成される
(2)窒素50%とアルゴン50%の混合ガスである
(3)窒素52%、アルゴン40%、CO₂ 8%の混合ガスである
(4)窒素80%とCO₂ 20%の混合ガスである

解答を見る

正解:(3)
IG-541は窒素52%、アルゴン40%、CO₂ 8%の混合ガスです。CO₂を8%含めているのは、低酸素環境でも呼吸中枢を刺激して深い呼吸を促し、意識を保ちやすくするための安全対策です。なお、窒素50%+アルゴン50%はIG-55です。


【第7問】

粉末消火薬剤のうち、A火災(普通火災)にも対応できるものはどれか。

(1)第1種粉末(炭酸水素ナトリウム)
(2)第2種粉末(炭酸水素カリウム)
(3)第3種粉末(りん酸アンモニウム)
(4)第4種粉末(炭酸水素カリウムと尿素の反応生成物)

解答を見る

正解:(3)
第3種粉末のりん酸アンモニウムだけがA・B・C火災すべてに対応できます。加熱されるとりん酸がガラス状の被膜(メタりん酸)を形成し、燃焼面をコーティングして酸素を遮断するため、A火災(木材や紙などの普通火災)にも有効です。他の3種はB・C火災のみです。


【第8問】

不活性ガス消火設備のCO₂と窒素(N₂)の比較に関する記述として正しいものはどれか。

(1)CO₂は圧縮ガスとして気体のまま貯蔵し、窒素は液化して貯蔵する
(2)CO₂は液化ガスとして貯蔵し、窒素は圧縮ガスとして貯蔵する
(3)どちらも同じ圧力(約6MPa)で貯蔵する
(4)窒素はCO₂より必要容器数が少なくて済む

解答を見る

正解:(2)
CO₂は高圧式では約6MPaで液化ガスとして貯蔵します。一方、窒素は沸点が-196℃と極めて低く常温では液化できないため、約15〜30MPaの高圧で圧縮ガス(気体)として貯蔵します。気体は体積が大きいため、窒素の方がCO₂より多くの容器が必要になります。


【第9問】

粉末消火設備の特徴に関する記述として該当しないものはどれか。

(1)消火後に粉末が残留物として残る
(2)消火速度はガス系3設備の中で最も速い
(3)消火後の再燃リスクがガス系設備と比べて高い
(4)消火後に残留物が残らないため精密機器室に最適である

解答を見る

正解:(4)
粉末消火設備は消火後に粉末が残留物として残るため、サーバールームや精密機器室には不向きです。そうした場所にはガスで消火し残留物が残らない不活性ガスやハロゲン化物消火設備が適しています。粉末は消火速度が速い反面、粉末が沈降すると効果が薄れるため再燃リスクも高い特徴があります。


【第10問】

ハロン1301に関する記述として正しいものはどれか。

(1)現在も新規製造が認められており、広く使用されている
(2)オゾン破壊係数(ODP)は0であり、環境に影響を与えない
(3)モントリオール議定書を受けて日本では1994年に新規製造が全面禁止された
(4)地球温暖化係数(GWP)が高いことが製造禁止の理由である

解答を見る

正解:(3)
ハロン1301は含まれる臭素がオゾン層を破壊するため(ODP=10.0)、1987年のモントリオール議定書を受けて日本では1994年に新規製造が全面禁止されました。製造禁止の理由はオゾン層破壊であり、GWPではありません。既存設備での使用(クリティカルユース)は認められています。


おつかれさまでした!

10問中何問正解できましたか?間違えた問題は、元の記事に戻って復習しましょう。

他のテーマのミニテストにも挑戦してみてください!

-【3類】ミニテスト