消防設備士の難易度はどれくらい?
結論から言います。消防設備士の合格率は全体で約30〜40%。国家資格としては中程度の難易度です。
ただし、類によって合格率にかなり差があります。一番受かりやすい乙種7類は合格率60%を超える一方、難しい類は20%台。どの類を受けるかで難易度はまったく変わってきます。
この記事では、全類の合格率データを比較しながら、難易度ランキングと受験戦略を紹介していきます。
【全類】合格率の一覧(令和5年度)
消防試験研究センターが公表している最新の試験実施状況データです。
甲種
| 類 | 対象設備 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 甲種1類 | 水系消火設備 | 3,865 | 30.3% |
| 甲種2類 | 泡消火設備 | 3,910 | 25.9% |
| 甲種3類 | ガス系消火設備 | 19,205 | 32.3% |
| 甲種4類 | 自動火災報知設備 | 3,581 | 34.6% |
| 甲種5類 | 避難器具 | ― | ― |
乙種
| 類 | 対象設備 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 乙種1類 | 水系消火設備 | 2,137 | 28.2% |
| 乙種2類 | 泡消火設備 | 679 | 25.8% |
| 乙種3類 | ガス系消火設備 | 1,144 | 22.1% |
| 乙種4類 | 自動火災報知設備 | 8,384 | 34.4% |
| 乙種5類 | 避難器具 | 1,232 | 33.7% |
| 乙種6類 | 消火器 | 25,136 | 38.1% |
| 乙種7類 | 漏電火災警報器 | 5,469 | 60.3% |
出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況(令和5年4月〜令和6年3月)」
難易度ランキング(易しい順)
合格率と試験範囲の広さをもとに、難易度を5段階で整理しました。
| 難易度 | 類 | ポイント |
|---|---|---|
| ★ | 乙種7類 | 合格率60%超。範囲が狭く、4類と知識が共通 |
| ★★ | 乙種6類 | 合格率38%。身近な消火器がテーマで初心者向き |
| ★★★ | 甲種4類・乙種4類 乙種5類 |
合格率33〜35%。4類は範囲が広いが教材が充実 |
| ★★★★ | 甲種1類・乙種1類 甲種3類 |
合格率28〜32%。専門性が高く計算問題もあり |
| ★★★★★ | 甲種2類・乙種2類 乙種3類 |
合格率22〜26%。受験者が少なく教材も限られる |
おすすめの受験順序
全類制覇を目指す方は、以下の順番がおすすめです。
乙種6類 → 甲種4類 → 乙種7類 → 甲種1類 → 甲種2類 → 甲種3類 → 甲種5類
この順番にする理由を整理すると:
- 乙6でスタート — 消火器は身近で取り組みやすい。消防法の基礎が身につく
- 甲4は需要No.1 — 自火報は実務で最も多い。教材も充実している
- 乙7は甲4の直後 — 電気の知識がそのまま使える。合格率60%でサクッと取れる
- 甲1は実務需要◎ — 水系消火設備は現場で多い。甲4の次に取る人が多い
- 甲2→甲3→甲5 — 受験者が少ない類は、基礎力がついてからの方が効率的
当サイトでは全類のロードマップを公開しています。詳しくは「消防設備士 全類制覇ロードマップ」をご覧ください。
合格基準を確認しよう
消防設備士の合格基準は以下のとおりです。
| 区分 | 合格基準 |
|---|---|
| 筆記試験 | 各科目40%以上 かつ 全体で60%以上 |
| 実技試験 | 60%以上 |
つまり、どれか1科目でも40%を切ると「足切り」で不合格になります。苦手科目を作らないのが合格のコツですね。
まとめ
- 消防設備士の合格率は全体で30〜40%(乙7だけ60%超)
- 初受験は乙種6類か乙種7類がおすすめ
- 全類制覇なら乙6→甲4→乙7→甲1→甲2→甲3→甲5の順が効率的
- どの類も、過去問を繰り返し解くことが合格への最短ルート
当サイトでは全類の学習教材と模擬試験を無料で公開しています。ぜひ活用してください。