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消防設備士の合格率|令和7年度の甲種・乙種を公式データで比較

消防設備士試験の令和7年度(2025年4月~2026年3月)の合格率は、甲種計32.5%、乙種計38.3%、全体35.4%でした。最も高い区分は乙種第7類の64.7%、最も低い区分は乙種第3類の26.8%です。

ただし、合格率は試験問題だけの難しさを示す順位表ではありません。区分ごとに受験者の保有資格、実務経験、科目免除、受験目的が異なるためです。この記事では、消防試験研究センターの最新公表値を正しく並べ、数字を受験区分選びと学習計画へどう使うかを解説します。

令和7年度の全体値

  • 受験者数:100,198人
  • 合格者数:35,514人
  • 合格率:35.4%
  • 甲種計:48,958人受験、15,912人合格、32.5%
  • 乙種計:51,240人受験、19,602人合格、38.3%

令和7年度の甲種合格率

甲種は、特類と第1類から第5類まであります。令和7年度の甲種合計は、受験者48,958人、合格者15,912人、合格率32.5%です。

区分 主な対象 受験者 合格者 合格率
甲種特類 特殊消防用設備等 1,292 412 31.9%
甲種第1類 屋内消火栓・スプリンクラーなど 12,934 3,707 28.7%
甲種第2類 泡消火設備 4,334 1,179 27.2%
甲種第3類 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備 4,353 1,375 31.6%
甲種第4類 自動火災報知設備など 21,819 7,527 34.5%
甲種第5類 金属製避難はしご・救助袋・緩降機 4,226 1,712 40.5%
甲種計 48,958 15,912 32.5%

甲種の中では第5類が40.5%で最も高く、第2類が27.2%で最も低い結果です。受験者数は第4類が21,819人で最も多く、甲種受験者の約45%を占めます。

令和7年度の乙種合格率

乙種は第1類から第7類まであります。令和7年度の乙種合計は、受験者51,240人、合格者19,602人、合格率38.3%です。

区分 主な対象 受験者 合格者 合格率
乙種第1類 屋内消火栓・スプリンクラーなど 2,048 584 28.5%
乙種第2類 泡消火設備 790 235 29.7%
乙種第3類 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備 965 259 26.8%
乙種第4類 自動火災報知設備など 8,047 2,736 34.0%
乙種第5類 金属製避難はしご・救助袋・緩降機 1,168 481 41.2%
乙種第6類 消火器 32,400 11,541 35.6%
乙種第7類 漏電火災警報器 5,822 3,766 64.7%
乙種計 51,240 19,602 38.3%

乙種第7類は64.7%で、他の区分より高い値です。一方、受験者数が最も多いのは乙種第6類の32,400人で、乙種受験者の約63%を占めます。合格率と受験者数は別の指標として見てください。

出典:消防試験研究センター「令和7年度 試験実施状況」。人数・合格率は同ページの公表値です。

前年度と比べるとどう変わったか

単年度の合格率は、受験者構成や実施された試験の結果によって変動します。令和6年度と令和7年度の合計値を比べると、次のとおりです。

区分 令和6年度 令和7年度
甲種計 30.1% 32.5% +2.4ポイント
乙種計 37.7% 38.3% +0.6ポイント
全体 33.8% 35.4% +1.6ポイント

令和7年度は、甲種・乙種・全体のいずれも前年度より上がりました。ただし、1~2年の上下だけで試験が易化・難化したとは断定できません。複数年度を見る場合も、受験者数、科目免除、区分ごとの母集団が同じではないことに注意します。

合格率を難易度ランキングにしない理由

受験資格と受験者層が異なる

乙種は受験資格の制限がありません。甲種第1類から第5類には受験資格があり、特類にはさらに別の資格要件があります。受験者の学歴、保有資格、実務経験が揃っていないため、合格率だけで問題の難しさを横並びにはできません。

科目免除の有無が異なる

保有資格や既得免状によって、一部科目が免除される場合があります。免除の種類は一律ではなく、受験区分との組み合わせで変わります。免除者と免除なしの受験者を含む合格率から、必要勉強時間を固定することはできません。

高い合格率でも準備不要ではない

乙種第7類の64.7%は最新年度の公表結果ですが、受験者全員が同じ条件で受けているわけではありません。高い合格率を「簡単」「短時間で合格できる」と読み替えず、自分に残る筆記科目と鑑別等を確認します。

受験者数が少ない区分は割合が動きやすい

受験者数が数百人から千人程度の区分では、合格者数の変化が率へ反映されやすくなります。割合だけでなく、受験者数と合格者数を一緒に見る理由です。

消防設備士の合格基準

免除がない場合の合格基準は、次のとおりです。

区分 合格基準
筆記 各科目40%以上、かつ全体60%以上
実技 60%以上

筆記が合格基準に達した受験者だけ、実技が採点されます。甲種第1類から第5類の実技は鑑別等5問と製図2問、乙種の実技は鑑別等5問です。特類には実技試験がありません。詳しい問題数と試験時間は、公式の試験科目及び問題数試験の方法で確認してください。

自分にとっての難しさを判断する4項目

1.必要な業務と対象設備

仕事で工事・整備する設備が決まっているなら、その設備に対応する類を優先します。合格率が高い別の類を先に取っても、必要な業務範囲を満たさないことがあります。

2.甲種の受験資格

甲種を受験する場合は、先に受験資格を確認します。学歴、実務経験、他資格、既得免状など複数の区分があり、必要書類も異なります。申込み直前ではなく、学習開始時に消防試験研究センターの案内を確認してください。

3.保有資格と科目免除

電気工事士、電気主任技術者、技術士、他類の消防設備士免状などによる免除がありますが、免除される科目・問題数は組み合わせによって異なります。免除を受ければ必ず有利とは限らないため、残る問題数と試験時間を公式表で確認します。

4.現在の基礎知識

電気、機械、流体、化学、法令、図面のうち、どこが未経験かを確認します。同じ区分でも、設備の実務経験がある人と初めて学ぶ人では必要な準備が違います。学習時間を一律の数字で決めず、最初の問題演習で弱点を特定します。

合格率を学習計画に使う方法

  1. 公式科目表を確認する:受験区分、問題数、免除後に残る科目を確定する。
  2. 公式公開問題を解く:点数予測ではなく、用語・計算・図面の弱点を見つける。
  3. 科目別に記録する:法令、基礎、構造・機能、実技を分けて正答理由を説明する。
  4. 足切りを確認する:全体点だけでなく、各科目40%を下回る分野を優先する。
  5. 実技を並行する:筆記知識を鑑別等・製図の図や記述へ結び付ける。

年度合格率は、受験を諦める基準でも、合格を保証する数字でもありません。試験の規模と結果を知る資料として使い、自分の学習状況は問題の根拠説明と科目別の到達度で判断します。

よくある質問

最も合格率が高いのはどの区分ですか

令和7年度は乙種第7類の64.7%です。次いで乙種第5類41.2%、甲種第5類40.5%でした。ただし、合格率の高さだけで受験区分を選ばず、必要な設備、甲乙の業務範囲、受験資格、科目免除を確認してください。

最も合格率が低いのはどの区分ですか

令和7年度は乙種第3類の26.8%です。甲種では第2類の27.2%が最も低い値でした。受験者数が異なるため、数値だけから最難関とは断定できません。

甲種と乙種ではどちらが難しいですか

令和7年度の合計合格率は甲種32.5%、乙種38.3%ですが、試験範囲、実技、受験資格、受験者層が異なります。甲種第1~5類には製図があり、乙種にはありません。一方で、個別の類や免除条件によって比較結果は変わります。

何時間勉強すれば合格できますか

公式の標準学習時間はありません。受験区分、免除、保有知識、使用教材、学習方法によって異なります。最初に公式公開問題を解き、科目別の未習得数から計画を立ててください。

合格率は毎年更新されますか

消防試験研究センターは試験実施状況を公表しています。この記事の表は令和7年度分です。翌年度以降の値を調べる場合は、公式の試験実施状況ページで年度を確認してください。

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まとめ

  • 令和7年度の合格率は、甲種計32.5%、乙種計38.3%、全体35.4%。
  • 甲種は第5類40.5%が最も高く、第2類27.2%が最も低い。
  • 乙種は第7類64.7%が最も高く、第3類26.8%が最も低い。
  • 合格率は受験者層、受験資格、科目免除の違いを含むため、難易度順位にはできない。
  • 受験区分は、必要な業務、対象設備、甲種の受験資格、科目免除、現在の基礎知識から選ぶ。
  • 学習では、各科目40%、筆記全体60%、実技60%の基準を分けて確認する。

参照した公式ページ

試験実施状況、受験資格、科目免除、試験案内は更新されることがあります。受験時は消防試験研究センターの最新案内を確認してください。

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