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消防設備士と電気工事士の違い|どっちを取るべき?仕事内容・年収を比較

消防設備士と電気工事士、何が違う?

結論から言います。消防設備士は「消防設備」の専門家、電気工事士は「電気設備」の専門家です。

どちらも建物に関わる国家資格ですが、管轄する法律も、対象となる設備も、仕事の中身もまったく異なります。

「どっちを先に取るべき?」「両方取った方がいい?」という疑問に答えるため、この記事では両資格を仕事内容・年収・難易度・科目免除の使い方まで徹底比較していきます。

📌 この記事でわかること

  • 両資格の仕事・対象設備・年収の違い
  • 合格率・勉強時間の難易度比較
  • ダブルライセンスのシナジー(年収・現場でのメリット)
  • 取得順序のおすすめ:電工 → 消防設備士の理由
  • 科目免除の具体シミュレーション(甲4の問題数がどれだけ減るか)

基本情報を比較

項目 消防設備士 電気工事士
管轄法律 消防法 電気工事士法
監督官庁 総務省消防庁 経済産業省
対象設備 消火器・自火報・SP等 配線・コンセント・照明等
資格区分 甲種 / 乙種(全8類) 第一種 / 第二種
受験資格 乙種は不要
甲種は要件あり
どちらも不要
試験方式 筆記 + 実技(記述・製図) 筆記 + 技能(実技工作)
平均年収 400万〜500万円 450万〜550万円

仕事内容の違い

消防設備士の仕事

  • 消防設備の点検(年2回の定期点検)
  • 不具合のある設備の整備・修理
  • 新築・改修時の設備工事(甲種のみ)
  • 点検報告書の作成・消防署への提出

点検業務は年2回の法定義務があるため、定期的・安定的に仕事が入るのが特徴です。法律で守られた独占業務なので、景気に左右されにくいのが強み。

電気工事士の仕事

  • 建物の電気配線工事(コンセント・スイッチ・分電盤等)
  • 照明設備の設計・施工
  • エアコンの電気工事
  • 太陽光発電設備・EV充電設備の設置工事

新築・リフォーム工事が中心で、建設需要に連動して仕事量が変わります。一方で近年は太陽光・EV充電など新規分野も拡大中で、将来性は高い。

💡 現場での境界線

実は消防設備と電気設備は密接につながっています。自動火災報知設備の配線は「消防設備工事」扱いで甲4の範囲ですが、感知器までの電源線引き込みや分電盤側は「電気工事」扱いで電工の領域。両資格を持っていると1人で工事が完結するので、現場で重宝されます。


難易度と合格率を比較

資格 合格率 勉強時間目安
第二種電気工事士 筆記60%・技能70% 100〜150時間
第一種電気工事士 筆記50%・技能65% 200〜300時間
消防設備士 乙種6類 約40% 60〜80時間
消防設備士 甲種4類 約33% 150〜200時間
消防設備士 甲種1類 約30% 200〜250時間

合格率だけ見ると第二種電気工事士が最も入りやすいです。乙6も比較的易しい部類。甲種になると製図がある分、ハードルが上がります。

ただし、電気工事士の技能試験は工具を使った実技があるので、器用さが苦手な人には別の壁があります。消防設備士は実技も含めて筆記ベースなので、手先作業が苦手な人は消防設備士の方が向くとも言えます。


年収を比較

電気工事士の方が平均年収は約50万〜100万円高い傾向にあります。ただし、これは「新築工事」という景気変動の大きい分野が中心だからで、消防設備士の強みは別のところにあります。

比較項目 消防設備士 電気工事士
会社員の平均年収 400万〜500万円 450万〜550万円
独立した場合 700万〜800万円も可能 同等かそれ以上
収入の安定性 高い(定期点検で安定) 建設需要に連動
独占業務の守られ方 点検が法定義務(消防法) 工事が法定独占(電工法)

電気工事士は建設景気に左右される面がありますが、消防設備士は法定点検が基盤にあるため景気に左右されにくいのが強みです。


ダブルライセンスのシナジー

両方取ると年収・仕事の幅が飛躍的に広がります。理由は3つ。

① 現場を一人で完結できる

自火報の配線工事では「消防設備工事」と「電気工事」の両資格が必要な場面が多い。両方持っていれば1人で完結でき、現場で引っ張りだこに。

② 科目免除で試験勉強が楽になる

電気工事士を持っていると消防設備士甲4・乙7の電気科目が免除。甲4なら筆記30問→20問程度に減る。勉強時間を1〜2ヶ月短縮できる。

③ 甲種の受験資格になる

電気工事士を持っていれば、消防設備士甲種の受験資格を自動的に満たす。実務経験2年を待たずに甲種を受けられる最速ルート。

④ 資格手当が2本立てで上乗せ

ビルメン会社では電工2種+甲4の組み合わせで月5,000〜10,000円の手当加算が一般的。年間で6万〜12万円の給与UP。


科目免除の具体シミュレーション

「電工→甲4」ルートで何が免除されるか、具体的に見てみましょう。

甲4の科目 免除なし 電工で免除
基礎的知識(電気) 10問 5問
構造・機能・整備(電気) 20問 12問
法令 15問 15問
実技(鑑別) 5問 4問
筆記 合計 45問 32問

電工を持っていれば筆記問題が45→32問に13問減少(約29%減)。勉強範囲も1〜2ヶ月分減ります。詳しくは科目免除の詳細で解説。


どっちを先に取るべき?

こんな方には おすすめ
安定した仕事を重視する方 消防設備士(法定点検で安定収入)
手に職・工具作業をつけたい方 電気工事士(実技スキルが身につく)
受験のハードルを下げたい方 消防設備士 乙種(受験資格不要・筆記のみ)
年収を最大化したい方 両方取る(仕事の幅が大きく広がる)
すでに建築・リフォーム業界にいる 電気工事士から(即戦力になる)
ビルメン・設備管理に就職したい 消防設備士 乙6から(最短ルート)

実は、両方取るのが最強です。消防設備の点検・工事をしながら電気工事もできると、対応範囲が一気に広がります。実務では消防設備への電気配線工事も多いので、両資格の相性は抜群ですね。


両方取るならこの順番

STEP 1|第二種電気工事士

勉強時間100〜150時間。筆記+技能(実技工作)。工具の基礎が身につく

STEP 2|消防設備士 乙種6類

勉強時間60〜80時間。消防法の基礎を固める。乙6は筆記のみで入門向き

STEP 3|消防設備士 甲種4類

電工で受験資格クリア+電気科目免除。実務需要No.1の花形資格。

  • 第二種電気工事士を先に取ると、消防設備士甲種の受験資格になる
  • さらに、4類・7類の電気科目で科目免除も使える
  • 乙種6類で消防設備士の基礎を固める
  • 甲種4類は実務需要No.1。工事もできるようになる

科目免除について詳しくは「消防設備士の科目免除とは?」をご覧ください。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 電気工事士を持っていれば消防設備士甲種を受けられる?

受けられます。第一種・第二種どちらでも甲種の受験資格を満たすので、実務経験2年を待たずに甲種を受験できる最速ルートです。

Q2. 消防設備士を持っていれば電気工事士の何かが免除になる?

残念ながら免除はなしです。電気工事士の免除制度は電気主任技術者や工業高校の電気科卒などが対象で、消防設備士は対象外です。逆方向(消防→電工)では免除メリットがほぼないのが実情。

Q3. どっちが先に仕事に就きやすい?

業界によります。工事系・リフォーム業界なら電気工事士ビル管理・点検業界なら消防設備士(乙6)が採用しやすい。未経験転職でどちらも人手不足なので、目指す業界で選ぶのが正解です。

Q4. 両方の勉強を同時並行するのはあり?

おすすめしません。どちらも試験範囲が広く、同時進行すると効率が落ちます。片方に集中→合格→次の順の方が結果的に早く両方取れます。電工2種(3〜6ヶ月)→乙6(2ヶ月)→甲4(4〜6ヶ月)の約1年プランが典型例。

Q5. 電気工事士の技能試験が不安です。工具作業が苦手…

工具作業が苦手なら消防設備士からがおすすめ。消防設備士の実技試験は筆記(記述)+製図(甲種のみ)で、工具を使った工作はありません。器用さより「図の読み取り・計算」が勝負なので、デスクワーク派でも取り組みやすいです。

Q6. ダブルライセンスで求人はどう増える?

電工+甲4の組み合わせはビルメンテナンス業界・消防設備会社・電気工事会社のすべてで歓迎される。単独で電工だけ、消防だけの人より、年収ベースで50〜100万円上の求人にアクセスできるケースが多いです。


一次情報で確認

📖 両資格の公的情報


まとめ

  • 消防設備士は消防設備の専門家、電気工事士は電気設備の専門家
  • 年収は電気工事士がやや高いが、消防設備士は収入の安定性で優る
  • 両方取るのが最強。電気工事士 → 消防設備士の順がおすすめ
  • 電気工事士を持っていると消防設備士の受験資格 + 科目免除が得られる(甲4筆記が45→32問に)
  • ダブルライセンスで資格手当月5,000〜10,000円UP・業界内での評価も大幅アップ

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