【3類】ミニテスト

【3類】ガス系消火設備の安全対策・起動方式 ミニテスト(10問)

ガス系消火設備の安全対策・起動方式 ミニテスト(10問)

ガス系消火設備(不活性ガス・ハロゲン化物・粉末)の起動方式(電気式・ガス圧式)、安全装置(放出表示灯・音響警報・避難誘導)、排出装置・換気装置の設置基準、遅延装置、手動起動と自動起動の切替について出題します。

元の記事で復習したい方はこちら:
ガス系消火設備の全体像|不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の3種類をわかりやすく解説
不活性ガス消火設備の構造と機能|CO₂・窒素・IG-55・IG-541の違いをわかりやすく解説
ハロゲン化物消火設備の構造と機能|HFC-23・HFC-227ea・FK-5-1-12の違いをわかりやすく解説
粉末消火設備の構造と機能|加圧方式・定圧作動装置・クリーニング装置をわかりやすく解説


【第1問】

全域放出方式のガス系消火設備において、消火剤の放出前に設けなければならない遅延時間として正しいものはどれか。

(1)20秒以上
(2)10秒以上
(3)30秒以上
(4)60秒以上

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正解:(1)
全域放出方式のガス系消火設備では、消火剤の放出前に20秒以上の遅延時間を設けなければなりません。この間に音響警報が鳴り、防護区画内の人員が退避するための時間を確保します。特にCO₂消火設備は消火濃度が人体に致命的なため、この遅延装置は極めて重要です。


【第2問】

電気式の起動装置に関する記述として正しいものはどれか。

(1)起動用ガス容器の圧力で容器弁を一斉に開放する方式である
(2)電磁弁(ソレノイドバルブ)に通電して容器弁を開放する方式である
(3)防護区画内のガス濃度を検知して自動的に作動する方式である
(4)手動操作のみで、自動起動には対応できない方式である

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正解:(2)
電気式の起動装置は、電磁弁(ソレノイドバルブ)に通電することで容器弁を開放する方式です。受信機からの信号や手動起動装置の操作により通電されます。(1)はガス圧式の説明です。電気式は自動起動にも手動起動にも対応できる最も一般的な方式です。


【第3問】

放出表示灯の設置に関する記述として誤っているものはどれか。

(1)防護区画の出入口付近に設けること
(2)消火剤が放出された区画を外部から識別するためのものである
(3)消火剤の放出と連動して自動的に点灯すること
(4)放出表示灯は防護区画の内部にのみ設ければよい

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正解:(4)
放出表示灯は防護区画の出入口の外側(見やすい位置)に設けるものです。消火剤が放出された区画に人が誤って立ち入ることを防ぐ目的であるため、区画の外部から確認できる位置に設置しなければなりません。内部にのみ設けても外部からの識別ができず、目的を果たせません。


【第4問】

ガス圧式の起動装置に使用される起動用ガス容器の中身として正しいものはどれか。

(1)CO₂または窒素(N₂)
(2)ハロン1301
(3)粉末消火薬剤
(4)プロパンガス

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正解:(1)
ガス圧式の起動装置に使用される起動用ガス容器には、小型のCO₂ボンベまたは窒素(N₂)ボンベが使われます。起動用ガス容器が作動すると、そのガス圧力が配管を通じて消火剤の容器弁に伝わり、容器弁を一斉に開放します。起動用ガス自体は消火のためではなく、容器弁を開けるための動力源です。


【第5問】

不活性ガス消火設備(全域放出方式)の防護区画に設ける排出装置に関する記述として正しいものはどれか。

(1)排出装置は消火剤の放出と同時に作動させなければならない
(2)排出装置はCO₂消火設備の防護区画にのみ設置義務がある
(3)排出装置は消火後に区画内の消火ガスを排出して安全を確保するためのものである
(4)排出装置は屋外に面した防護区画には設置不要である

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正解:(3)
排出装置(換気装置)は、消火剤放出後に防護区画内に残留する消火ガスを外部に排出し、人が安全に立ち入れるようにするための設備です。消火中に作動させると消火効果が低下するため、消火完了後に使用します。不活性ガス消火設備の全域放出方式の防護区画には原則として排出装置の設置が必要です。


【第6問】

音響警報装置に関する記述として該当しないものはどれか。

(1)消火剤の放出前に自動的に鳴動を開始すること
(2)防護区画内および区画に隣接する部分にも聞こえるようにすること
(3)消火剤の放出が完了したら自動的に鳴動を停止させること
(4)音声による避難誘導を行うものであること

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正解:(3)
音響警報装置は消火剤の放出が完了しても鳴動を停止させる必要はなく、放出後も継続して警報を発し続けることで、消火剤が充満した危険な区画への立ち入りを防ぎます。放出前に自動的に鳴動を開始し、区画内外に聞こえるように設置するのが基本です。


【第7問】

手動起動装置の設置場所に関する記述として正しいものはどれか。

(1)防護区画内の見やすい場所に設けること
(2)防護区画の出入口付近など、退避後に操作できる場所に設けること
(3)受信機の近くに集中して設けること
(4)設置場所に特に規定はなく、任意の場所でよい

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正解:(2)
手動起動装置は防護区画の出入口付近など、操作者が区画内から退避した後に操作できる場所に設けます。防護区画の内部に設置すると、消火剤の放出時に操作者が区画内に取り残されて危険です。操作しやすく、かつ安全な位置に設置することが求められます。


【第8問】

自動起動と手動起動の切替装置に関する記述として正しいものはどれか。

(1)常時人がいる防護区画では手動起動に切り替えて使用することがある
(2)切替装置は受信機の内部にのみ設けられ、外部からの操作はできない
(3)常時使用する場所では自動起動のまま固定し、切替装置は不要である
(4)自動起動と手動起動を同時に作動させることが推奨されている

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正解:(1)
常時人がいる防護区画では、感知器の誤作動による不意の消火剤放出で人身事故が起きることを防ぐため、手動起動に切り替えて使用することがあります。手動起動モードでは、感知器が火災を感知しても自動では消火剤が放出されず、人が安全を確認してから手動起動装置を操作して放出します。


【第9問】

CO₂消火設備が他のガス系消火設備よりも厳しい安全対策を求められる理由として正しいものはどれか。

(1)CO₂は可燃性ガスであり、放出時に爆発の危険があるため
(2)消火に必要なCO₂濃度が人体にとって致命的なレベルであるため
(3)CO₂は無色だが強い刺激臭があり、視界を遮るため
(4)CO₂は放出後に液体として床に溜まり、転倒の危険があるため

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正解:(2)
CO₂消火設備の消火に必要なCO₂濃度は表面火災で約34%であり、この濃度は人体にとって致命的です(CO₂濃度10%超で数分以内に意識喪失)。そのためCO₂消火設備には、遅延装置(20秒以上)・音響警報・放出表示灯に加え、閉止弁の設置など他のガス系設備より厳しい安全対策が求められます。CO₂は不燃性・無臭であり、放出後は気体として拡散します。


【第10問】

ガス系消火設備の起動方式(電気式・ガス圧式)に関する比較として誤っているものはどれか。

(1)電気式は電源が必要であり、停電時にはバッテリーが必要となる
(2)ガス圧式は起動用ガス容器の圧力を動力源とするため、電源がなくても起動できる
(3)電気式の方がガス圧式より応答速度が速い
(4)ガス圧式は容器の数が少ない小規模設備にのみ使用され、大規模設備では使用できない

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正解:(4)
ガス圧式は容器数の多い大規模設備でも使用できます。むしろ大量の容器弁を同時に開放する場合には、ガス圧が配管を通じて全容器弁に均一に伝わるガス圧式が有効です。電気式は各容器弁に電磁弁を設けるため配線が多くなりますが応答は速く、ガス圧式は配管のみで電源不要というそれぞれの利点があり、規模に関わらず選択されます。


おつかれさまでした!

10問中何問正解できましたか?間違えた問題は、元の記事に戻って復習しましょう。

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