甲種2類 模擬試験 解答・解説

解答・解説

第1科目:法令共通

問1

正解:(3)

消防法第1条の目的:

  • 火災を予防し、警戒し及び鎮圧する
  • 国民の生命、身体及び財産を火災から保護する
  • 火災又は地震等の災害による被害を軽減する
  • もって安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資する

「建築物の構造の安全性を確保する」は建築基準法の目的です。

問2

正解:(2)

用途変更時の取扱い:

  • 非特定から特定防火対象物に変更 → 新基準が遡及適用される
  • 消防長又は消防署長への届出が必要
  • 消防設備士の許可ではなく、関係者が届け出る

特定防火対象物は不特定多数が利用するため、安全基準が厳しくなります。

問3

正解:(2)

免状の返納命令:

  • 都道府県知事が返納を命じることができる
  • 返納事由:法令違反、不正行為、講習未受講も含まれる
  • 返納後1年を経過すれば、再び免状の交付申請が可能

問4

正解:(2)

有資格者による点検が義務付けられる防火対象物:

  • 延べ面積1,000㎡以上特定防火対象物
  • 延べ面積1,000㎡以上非特定で消防長が指定したもの
  • 地階・無窓階で床面積1,000㎡以上

上記以外の小規模施設は、関係者自身で点検することも可能です。

問5

正解:(3)

消防法第17条第1項:

  • 防火対象物の関係者(所有者・管理者・占有者)が設置維持の義務を負う
  • 政令で定める技術上の基準に従い、消防用設備等を設置し、維持しなければならない

消防設備士は工事・整備を行う技術者であり、設置義務の主体ではありません。

問6

正解:(4)

統括防火管理者(消防法第8条の2):

  • 管理権原が分かれている防火対象物(雑居ビル等)で選任が必要
  • 甲種防火管理者の資格が必要
  • 各管理権原者が協議して選任する(消防署長が選任するのではない)
  • 建物全体の消防計画を作成し、共用部分の防火管理を行う

第2科目:法令類別

問7

正解:(2)

泡消火設備の設置対象(施行令第13条・第15条):

  • 駐車場:床面積200㎡以上(屋内)、500㎡以上(1階・屋上)、300㎡以上(地階・2階以上)
  • 飛行機格納庫、指定可燃物を貯蔵する場所
  • 道路:600㎡以上の部分

泡消火設備は主に油火災のおそれがある場所に設置されます。事務所・ホテル・共同住宅は対象外です。

問8

正解:(2)

消火設備の選択関係(施行令第13条):

  • 駐車場には、泡・水噴霧・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末のいずれかを設置
  • 泡消火設備を設置しても、屋内消火栓の設置義務は別途判断(自動的に免除されない)
  • 泡と水噴霧の併設義務はない(いずれか一方でよい)

問9

正解:(2)

フォームヘッドの技術基準:

  • 放射量:床面積1㎡あたり6.5L/min以上
  • 放射時間:10分間以上

(1)の3.7L/minは水噴霧のフォグヘッドの基準との混同に注意。泡は水より多量に放射する必要があります。

問10

正解:(4)

移動式泡消火設備の基準:

  • 放水圧力:0.35MPa以上
  • 放射量:1号ノズル130L/min以上
  • 水平距離:防護対象物の各部分からホース接続口まで25m以下(15mではない)
  • ホース長さ:20m

第3科目:機械の基礎

問11

正解:(3)

平行四辺形の法則より:

60°で交わる等しい2力の合力は、1つの力の√3倍(約1.73倍)になります。

問12

正解:(2)

安全率の計算:

安全率が大きいほど余裕があり安全ですが、材料が過剰になるため、適切な値を設定する必要があります。

問13

正解:(1)

金属の熱膨張:

配管工事では温度変化による膨張を考慮し、伸縮継手を設ける場合があります。

問14

正解:(2)

ボイルの法則(PV = 一定):

関連法則:

問15

正解:(3)

流体の流れの分類:

レイノルズ数は流速・管径・密度に比例し、粘度に反比例します。流速が速い、管径が大きい場合に乱流になりやすくなります。

第4科目:構造・機能・整備

問16

正解:(2)

泡消火の2つの効果:

泡消火は油火災(B火災)に特に有効です。水だけでは油火災の消火は困難ですが、泡が油面を覆うことで再着火を防ぎます。

問17

正解:(3)

膨張比の定義と分類:

(1)の数値も正しいように見えますが、(3)は膨張比の定義そのものを正しく述べています。膨張比が大きいほど泡は軽くなり、耐火性は低下します。

問18

正解:(2)

25%還元時間:

問19

正解:(3)

たん白泡の特徴:

流動性に優れるのは合成界面活性剤泡水成膜泡です。

問20

正解:(1)

水成膜泡(AFFF:Aqueous Film Forming Foam)の特徴:

問21

正解:(2)

合成界面活性剤泡の特徴:

問22

正解:(1)

プレッシャープロポーショナー方式:

(3)のラインプロポーショナー方式もベンチュリー管を使いますが、負圧のみで薬剤を吸引する方式で、別の方式です。

問23

正解:(2)

フォームヘッドの特徴:

※フォームウォーターSPヘッドは閉鎖型(感熱体あり)で、個別に開放されます。

問24

正解:(2)

固定泡放出口の方式:

液面下注入方式は、フッ素たん白泡など特殊な薬剤を使用し、泡が油を通過しても消えにくい特性が必要です。

問25

正解:(1)

高発泡用泡放出口の特徴:

問26

正解:(2)

泡消火薬剤の混合比率:

薬剤の種類 混合比率
たん白泡 3%又は6%
合成界面活性剤泡 1%、1.5%、2%、3%又は6%
水成膜泡 3%又は6%

混合比率は薬剤ごとに定められており、自由に変更することはできません。

問27

正解:(4)

泡消火設備の一斉開放弁:

閉鎖型ヘッドの熱感知で開放されるのは湿式スプリンクラーです。泡消火設備は開放型ヘッドを使用するため、火災感知器と連動します。

問28

正解:(2)

泡消火薬剤の劣化判断:

薬剤は経年劣化するため、定期的な測定と必要に応じた交換が必要です。

問29

正解:(2)

発泡倍率の測定手順:

  1. 一定体積(V)の採取容器に泡を集める
  2. 泡を集めた容器の重量(W₂)を測定
  3. 空容器の重量(W₁)を引いて泡の重量を求める
  4. 発泡倍率 = V / (W₂ - W₁) × 泡水溶液の密度

簡易的には、容器の体積を泡水溶液の体積で割って求めます。

問30

正解:(2)

フォームウォータースプリンクラーヘッドの特徴:

フォームヘッド(開放型)との違いに注意。フォームウォーターSPは閉鎖型です。

実技:鑑別

問31

解答:

問32

解答:

問33

解答:

問34

解答:

問35

解答:

屈折率は泡消火薬剤の濃度に比例するため、屈折率を測定することで薬剤の混合比率を間接的に確認できます。

実技:製図

問36

解答:

問37

解答:

手順1:泡水溶液量を求める

手順2:泡消火薬剤の量を求める

答え:泡消火薬剤の必要量は 780 L

※実際の設計では、配管内残留分や安全率を加算する場合があります。


← 模擬試験に戻る
解答用紙を見る →