自火報の工事方法|配線工事・電線管・接地工事をわかりやすく解説
結論:自火報の工事は「配線の保護」と「接地」が2大ポイント 結論から言います。 自動火災報知設備(自火報)の工事で押さえるべきポイントは、大きく2つです。 配線の保護 ― 電線管(金属管・合成樹脂管)やケーブルで配線を物理的に守る 接地(アース) ― 漏電や感電から人と機器を守るためにD種接地を施す 自火報の工事 ― 2大ポイント 配線の保護金属管工事 → 最も強い保護合成樹脂管工事 → 軽量で施工しやすいケーブル工事 → 直接配線→ 耐火・耐熱配線を実現する接地工事(アース)D種接地工事を施す接地抵抗 ...
通報設備の設置基準|施行令第23条をわかりやすく解説
結論:通報設備の設置義務は「3段階の面積基準」で決まる 結論から言います。 消防機関へ通報する火災報知設備(火災通報装置)の設置義務は、建物の用途に応じて3段階の面積基準で決まります(施行令第23条)。 通報設備の設置義務 — 3段階の面積基準 ①面積に関係なく設置有床病院・有床診療所社会福祉施設地下街・準地下街→ 自力避難が困難な人がいる②500㎡以上で設置劇場・ホテル・百貨店遊技場・カラオケ保育所・幼稚園・工場→ 不特定多数 or 就寝施設③1,000㎡以上で設置飲食店・学校・図書館共同住宅・浴場事務 ...
ガス漏れ火災警報設備の設置義務|施行令第21条の2をわかりやすく解説
結論:ガス漏れ火災警報設備の設置義務は「地下」と「温泉」がキーワード ガス漏れ火災警報設備をどの建物に設置しなければならないかは、施行令第21条の2で定められています。自火報の設置義務が幅広い建物に及ぶのに対し、ガス漏れ火災警報設備は設置対象がかなり限定的です。 ポイントは2つ ―― 地下と温泉です。 地下 地下街・準地下街 特定用途の地階 (1,000㎡以上) 温泉 温泉の採取のための 設備がある建物 (可燃性ガスの発生) なぜこの2つなのか? それは、可燃性ガスが溜まりやすく、爆発の危険が高い場所だか ...
受信機・発信機・音響装置の設置基準|距離・高さ・回線数をわかりやすく解説
結論:受信機・発信機・音響装置の設置基準は「場所」「距離」「高さ」で決まる 結論から言います。 自火報のシステムを構成する受信機・発信機・地区音響装置には、それぞれ設置基準があります。「発信機・地区音響装置・表示灯」の記事では各機器の構造と機能を学びましたが、今回は「どこに」「いくつ」「どの高さに」設置するかを押さえます。 受信機防災センター等に常時監視できる場所 発信機歩行距離50m以下高さ0.8m〜1.5m 地区音響装置水平距離25m以下各階ごとに設置 甲種4類の試験では、「発信機の歩行距離は何m以下 ...
感知器の設置基準|取付面の高さ・感知区域・設置個数をわかりやすく解説
結論:感知器の設置基準は「高さ」「面積」「位置」の3つで決まる 結論から言います。 感知器をどこに・何個つけるかは、施行規則第23条で定められています。判断の柱は3つです。 ① 取付面の高さ ― 天井の高さによって、使える感知器の種類が制限される② 感知区域の面積 ― 1個の感知器がカバーできる面積が決まっている → 必要個数がわかる③ 設置位置のルール ― 換気口からの距離など、具体的な取付位置が決まっている 甲種4類の試験では、この3つから「どの感知器を何個設置するか」「この天井高に設置できる感知器は ...
自火報の設置義務|施行令第21条・別表第一の面積基準をわかりやすく解説
結論:自火報の設置義務は「用途」と「面積」で決まる 結論から言います。 自動火災報知設備(自火報)をどの建物に設置しなければならないかは、施行令第21条で定められています。判断基準は大きく2つ――建物の用途(何に使う建物か)と延べ面積(建物の広さ)です。 建物の用途は施行令別表第一で分類されており、特定防火対象物(不特定多数が出入りする建物)ほど厳しい基準が適用されます。 設置基準の4つの面積区分 面積不問面積に関係なく全部設置 300㎡以上特定用途の多くがここ 500㎡以上非特定用途の多くがここ 1,0 ...
消防機関へ通報する火災報知設備|火災通報装置のしくみをわかりやすく解説
結論:消防機関へ通報する火災報知設備は、119番に自動で通報する設備 結論から言います。 消防機関へ通報する火災報知設備とは、火災が発生したときに119番(消防機関)に自動的に通報する設備です。 自火報は「建物の中の人」に火災を知らせる設備ですが、こちらは「建物の外の消防機関」に火災を知らせる設備です。ボタンひとつで119番に電話がかかり、あらかじめ録音された音声メッセージ(建物名・住所など)が自動再生されます。 自火報火災を建物内の人に知らせる感知器→受信機→ベル鳴動 消防機関へ通報する火災報知設備火災 ...
ガス漏れ火災警報設備の構造と機能|検知器・受信機・表示灯をわかりやすく解説
結論:ガス漏れ火災警報設備は、可燃性ガスの漏れを検知して警報を出す設備 結論から言います。 ガス漏れ火災警報設備は、都市ガスやLPガスなどの可燃性ガスが漏れたことを自動で検知し、建物内の人に警報を出すとともに、建物の外にもガス漏れを知らせる設備です。 自火報(自動火災報知設備)が「火災」を検知する設備なら、ガス漏れ火災警報設備は「ガス漏れ」という火災の一歩手前を検知する設備です。 ガス漏れ火災警報設備の構成 検知器ガスを検知半導体式など 中継器信号を中継受信機へ伝送 受信機信号を受信・表示GP型・GR型 ...
中継器と配線の基礎|耐火配線・耐熱配線の違いをわかりやすく解説
結論:中継器は信号の「中継・変換役」、配線は自火報の「血管」 結論から言います。 自火報のシステムでは、感知器・受信機・発信機・地区音響装置など多くの機器が連携して動いています。それらを電気的につなぐのが「配線」であり、信号を中継・変換するのが「中継器」です。 そして火災のとき、配線が燃えて切れたら?――自火報は動作不能になります。だから配線には耐火配線と耐熱配線という2段階の耐火性能が求められるのです。 中継器信号の中継・変換P型⇔R型の橋渡し防排煙設備との連動 配線機器同士を電気的に接続信号線・電源線 ...
発信機・地区音響装置・表示灯|P型1級と2級の違い・区分鳴動をわかりやすく解説
結論:発信機・地区音響装置・表示灯は「人が知らせる・人に知らせる」ための機器 結論から言います。 自火報のシステムは、感知器が「自動で」火災を見つけるだけではありません。人が手動で通報する手段と、建物にいる全員に知らせる手段も備えています。 それが発信機・地区音響装置・表示灯の3つです。 発信機人が手動で押すボタン火災信号を受信機に送るP型1級とP型2級がある 地区音響装置建物全体に音で知らせるベル・サイレン・音声受信機の指令で鳴動 表示灯発信機の場所を示す赤ランプ常時点灯で目印になる緊急時にすぐ見つかる ...
炎感知器の構造と機能|赤外線式・紫外線式のしくみと違いをわかりやすく解説
結論:炎感知器は「炎の光(赤外線・紫外線)」で火災を検出する 結論から言います。 炎感知器とは、炎が発する赤外線や紫外線を検出して火災を見つける感知器です。 差動式や定温式は「熱」、光電式やイオン化式は「煙」で火災を判断しますが、炎感知器は「光(電磁波)」で判断します。 最大の特徴は、天井の高さに制限がないこと。熱も煙も上昇気流に頼りますが、光は距離があっても届くため、体育館やアトリウムなど天井高20mを超える空間でも使えます。 赤外線式炎が放つCO₂共鳴放射(波長4.3μm付近)を検出屋内・屋外どちらも ...
イオン化式感知器と煙複合式感知器|しくみと光電式との違いをわかりやすく解説
結論:イオン化式感知器は「イオン電流の変化」で煙を検出する 結論から言います。 イオン化式感知器とは、放射性物質(アメリシウム241)で空気をイオン化し、煙が入るとイオン電流が変化することで火災を検出する煙感知器です。 光電式感知器が「光と煙の反応」で検出するのに対し、イオン化式は「電流と煙の反応」で検出します。光電式とは得意な煙のタイプが違い、目に見えにくい炎の煙(黒煙)の検出に優れています。 そして、イオン化式と光電式を1つの感知器に組み合わせたのが煙複合式感知器です。 イオン化式放射線で空気をイオン ...
差動式感知器の構造と機能|スポット型・分布型のしくみをわかりやすく解説
結論:差動式感知器は「温度の急上昇」で火災を見抜く 結論から言います。 差動式感知器とは、周囲の温度が急激に上昇したときに作動する熱感知器です。「差動」とは温度の変化量(差)で動くという意味で、一定時間内に温度が大きく上がれば「火災だ」と判断します。 前回の感知器全体像の記事で紹介したとおり、差動式は温度が安定した場所(オフィス・居室・廊下など)に向いている感知器です。 差動式にはスポット型と分布型の2つの形式があります。 スポット型1点で温度変化を検出天井に1個ずつ取付け一般的な部屋向け取付面の高さ:8 ...
感知器の分類と全体像|熱・煙・炎の3タイプをわかりやすく解説
結論:感知器は「熱・煙・炎」の3タイプに分かれる 結論から言います。 感知器とは、火災が発生したときに熱・煙・炎を自動的に検出して、受信機に信号を送る装置です。自火報(自動火災報知設備)の「目」にあたる部分で、天井面に設置されます。 感知器は、何を検出するかによって3タイプに分かれます。 感知器の3タイプ 熱感知器周囲の温度変化を検出差動式・定温式・補償式など天井が低い場所向け煙感知器空気中の煙を検出光電式・イオン化式など最も早く火災を捉える炎感知器炎の赤外線・紫外線を検出赤外線式・紫外線式天井が高い場所 ...













