【乙種7類】模擬試験(第2回)解答・解説

解答・解説

第1科目:法令共通

問1 正解:(3)建築物の構造審査

消防法第1条は「火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減し…」と規定。建築物の構造審査は建築基準法の範疇。

問2 正解:(1)高層建築物(高さ31m超)では用途に関係なく防炎物品の使用が義務付けられる

消防法第8条の3。高さ31mを超える建築物は非特定でも全体が防炎対象。防炎対象物品にはカーテン、じゅうたん、展示用合板等がある。

問3 正解:(3)既存防火対象物には原則として経過措置が適用されるが、用途変更等で遡及適用される場合がある

消防法第17条の2の5。用途変更・増改築で新基準が遡及適用されるケースがある。

問4 正解:(3)附加条例により、政令の基準を緩和することもできる

附加条例は基準の「強化」のみ可能。緩和はできない。消防法第17条第2項に基づく。

問5 正解:(1)甲種消防設備士が工事着手の10日前までに消防長又は消防署長に届け出る

消防法第17条の14。着工届は甲種消防設備士が提出。乙種は工事不可。

問6 正解:(3)消防長又は消防署長は、関係者に対し消防用設備等の設置・維持の命令を発することができる

消防法第17条の4。措置命令は「関係者」に対して発する。違反には罰則あり。命令を受けた場合は公示義務がある。

第2科目:法令類別

問7 正解:(2)ラスモルタル造の壁・天井・床の面積が150㎡以上の建物に設置義務がある

施行令第22条。ラスモルタル造(金属ラスにモルタルを塗った構造)の建物で、その面積が一定以上の場合に設置義務がある。鉄筋コンクリート造や木造のすべてに義務があるわけではない。

問8 正解:(2)変流器は屋外の雨がかかる場所にも防水措置なしで設置できる

変流器は点検が容易で、かつ雨水等がかからない場所に設置しなければならない。屋外設置時は防水措置が必要。

問9 正解:(2)公称作動電流値は200mA以下で、かつ警戒電路の漏洩電流を上回るものを選定する

公称作動電流値は200mA以下。通常の漏洩電流(充電電流等)で誤作動しないよう、実測漏洩電流を上回る値を選定する。

問10 正解:(3)漏電遮断器が設置されている場合

警戒電路に漏電遮断器が設置されている場合は、漏電火災警報器の設置が免除される。自動火災報知設備やスプリンクラー設備の設置は免除要件ではない。

第3科目:電気の基礎知識

問11 正解:(3)5A

オームの法則 I = V/R = 100/20 = 5A。

問12 正解:(2)6Ω

並列合成抵抗 = (10×15)/(10+15) = 150/25 = 6Ω。

問13 正解:(2)4kWh

電力 P = V×I = 200×10 = 2,000W = 2kW。電力量 = 2kW × 2h = 4kWh。

問14 正解:(3)交流の周波数が高くなるとコンデンサのリアクタンスは大きくなる

コンデンサのリアクタンス X_C = 1/(2πfC) で、周波数fが高くなるとリアクタンスは小さくなる(反比例)。コイルのリアクタンス X_L = 2πfL で周波数に比例して大きくなる。

問15 正解:(1)変圧器は電磁誘導の原理を利用して電圧を変換する装置である

変圧器は交流専用(直流は変換不可)。1次側と2次側は磁気的に結合しているが電気的には絶縁されている。電力は保存される(増幅しない)。

第4科目:構造・機能・整備

問16 正解:(2)電気配線の漏電による火災の発生を早期に警報し、火災を未然に防ぐことが目的である

漏電火災警報器は漏電による火災の予防が目的。感電防止は漏電遮断器の主目的。

問17 正解:(1)漏電火災警報器は変流器と受信機で構成される

漏電火災警報器 = 変流器(ZCT)+受信機(+音響装置)。漏電遮断器とは異なり、電路を遮断する機能はない。

問18 正解:(2)電路に漏電があると、往き線と帰り線の電流に差が生じ、変流器の2次側に電流が流れる

正常時は往き(L線)と帰り(N線)の電流が等しく、ZCTの2次側出力は零。漏電すると電流差が生じ、ZCTが検出する。

問19 正解:(4)ZCTは電路の電圧を検出する装置である

ZCT(零相変流器)は電流の不平衡(漏電電流)を検出する装置。電圧を検出するのはZPD(零相電圧検出装置)。

問20 正解:(1)受信機は変流器からの信号を受けて音響装置を鳴動させる

受信機は変流器の信号で漏電を判定し、音響装置で警報する。電路の遮断機能はない(漏電遮断器との違い)。受信機には電源表示灯が必要。設置場所は関係者が常時勤務する場所。

問21 正解:(3)集合型受信機は複数の変流器の信号を受信でき、どの回線で漏電が発生したかを表示できる

集合型は複数回線対応。単独型は1つの変流器に対応。

問22 正解:(1)音響装置の音圧は、取付位置から1mの距離で70dB以上必要である

漏電火災警報器の音響装置の音圧は1mで70dB以上。自動火災報知設備の地区音響装置(90dB以上)より基準が低い。

問23 正解:(3)漏電火災警報器は漏電を検出して警報を発し、漏電遮断器は漏電を検出して電路を遮断する

警報器は「警報」、遮断器は「遮断」。目的も異なり、警報器は火災予防、遮断器は主に感電防止。

問24 正解:(1)警戒電路とは漏電火災警報器が監視する電気回路をいう

警戒電路は監視対象の電気回路。全電路を一括ではなく、回路ごとに分割して監視できる。100V・200V両方が対象。

問25 正解:(1)B種接地工事は高圧電路と低圧電路を変圧器で結合する場合に、低圧側に施す接地工事である

B種接地工事は変圧器の低圧側に施す。高圧側の地絡時に低圧側の電位上昇を抑え、感電や火災を防止する。

問26 正解:(3)点検時に漏電遮断器の動作試験も行う

漏電火災警報器の点検には漏電遮断器の動作試験は含まれない。漏電遮断器は別の設備。外観点検、機能点検(試験ボタン)、変流器の外観確認が点検項目。

問27 正解:(1)作動試験は試験用の電流を変流器に流して行う

作動試験は変流器に試験用電流を流し、受信機が正常に動作して音響装置が鳴動することを確認する。

問28 正解:(1)漏電電流が金属ラスを流れ、接触抵抗の大きい部分で発熱し、周囲の可燃物に着火する

ラスモルタル造では、配線の絶縁劣化で漏電した電流が金属ラスを流れ、ラス同士の接触部(接触抵抗大)で局部的に発熱し、木材等に着火する。漏電電流は微小な場合もあり、配線用遮断器では検出できないことがある。

問29 正解:(2)変流器の配線接続部に緩みがないことを確認する

整備では変流器の接続部、受信機の電池・表示灯、音響装置の鳴動状態等を確認する。消防設備士(乙7類)が整備を行う。

問30 正解:(1)受信機は防火対象物の関係者が常時勤務する場所又はその付近に設ける

受信機は警報を受信できる場所(管理室・事務室等)に設置。屋外設置や地階設置の制限はないが、関係者に確実に警報が伝わる場所が必要。

実技試験・鑑別

問31

名称:零相変流器(ZCT)/ 変流器

役割:電路の漏電電流(零相電流)を検出する装置。電路の往き線と帰り線をリング状のコアに貫通させ、両者の電流差(=漏電電流)を検出して受信機に信号を送る。

問32

ア:変流器(ZCT) — 分電盤からの電路に設置し、漏電電流を検出する

イ:受信機 — 変流器からの信号を受けて漏電を判定する

ウ:音響装置(ベル) — 漏電を検出したとき鳴動して関係者に警報する

問33

名称:接地抵抗計(アーステスター)

使用目的:B種接地工事の接地抵抗値が規定値以下であるかを測定する。漏電火災警報器の変流器はB種接地線に設置される場合があるため、接地抵抗の測定が点検項目に含まれる。

問34

試験名称:作動試験(漏洩電流試験)

手順:①受信機の電源が入っていることを確認する。②試験用の漏洩電流発生器(テストボタン又は外部試験器)を使用して、変流器に公称作動電流値以上の試験電流を流す。③受信機が漏電を検出し、火災灯が点灯し音響装置が鳴動することを確認する。④復旧操作を行い、正常監視状態に戻ることを確認する。

問35

不適切な点:変流器がB種接地線よりも電源側に設置されている

正しい設置方法:変流器はB種接地線よりも負荷側に設置しなければならない。電源側に設置すると、B種接地線を流れる電流を漏電と誤検出して誤作動(非火災報)の原因となる。


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