【4類】ミニテスト

【4類】配線・回路計算 ミニテスト(10問)

配線・回路計算 ミニテスト(10問)

耐火電線と耐熱電線の使い分け、末端抵抗の目的と抵抗値、電圧降下の計算、共通線の本数、配線の保護方法を問うテストです。既存のT4-11とは違う角度から出題しています。

元の記事で復習したい方はこちら:
中継器と配線の基礎|耐火配線・耐熱配線の違いをわかりやすく解説
回路計算|電圧降下・共通線の計算をわかりやすく解説


【第1問】

自火報の配線で耐火配線が求められる回線として、正しいものはどれか。

(1)感知器回線
(2)地区音響装置回線
(3)非常電源から受信機への回線
(4)表示灯回線

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正解:(3)
耐火配線(FP-C:840℃で30分)が必要なのは、非常電源回線と操作回線(防火戸やダンパーへの連動回線)です。これらは火災が進行した後も機能を維持する必要があるためです。感知器回線・地区音響装置回線・表示灯回線は火災初期に役目を果たせばよいため、耐熱配線(HP:380℃で15分)で足ります。


【第2問】

耐熱配線の方法として、認められていないものはどれか。

(1)耐熱電線(HP)を使用する
(2)耐火電線(FP-C)を使用する
(3)一般の電線を金属管に収めて配線する
(4)一般の電線を合成樹脂管(PF管)に収めて露出配線する

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正解:(4)
合成樹脂管(PF管)は熱で溶ける可能性があるため、耐熱配線の方法としては認められていません。耐熱配線は耐熱電線(HP)、耐火電線(FP-C:上位互換)、または一般の電線を金属管に収める方法で行います。金属管は熱に強く電線を保護できるため、一般電線でも耐熱配線の要件を満たせます。


【第3問】

P型受信機の感知器回線に接続する末端抵抗の抵抗値として、一般的に使用されるものはどれか。

(1)1kΩ(1,000Ω)
(2)10kΩ(10,000Ω)
(3)100Ω
(4)1MΩ(1,000,000Ω)

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正解:(2)
P型受信機の感知器回線に接続する末端抵抗(終端抵抗)は一般的に10kΩ(10,000Ω)が使用されます。この抵抗を通じて微小な監視電流を流し、断線の有無を常時監視しています。抵抗値が小さすぎると消費電流が増え、大きすぎると断線監視の感度が低下します。


【第4問】

感知器回線の配線方法として、正しいものはどれか。

(1)受信機から各感知器に個別に配線するスター配線方式
(2)受信機から順番に感知器をつないでいく送り配線方式
(3)感知器同士をリング状につなぐループ配線方式
(4)配線方法に規定はなく自由に施工してよい

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正解:(2)
P型受信機の感知器回線は送り配線方式で施工します。受信機から出発して各感知器を順番につなぎ、末端に終端抵抗を接続します。途中で分岐(T字分岐)してはならず、1本の線で順番につないでいきます。送り配線にすることで、断線箇所の特定が容易になります。


【第5問】

P型受信機で7回線の感知器回線がある場合、共通線は最低何本必要か。

(1)1本
(2)2本
(3)7本
(4)14本

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正解:(1)
共通線は7回線以下であれば1本で済みます。共通線の本数は「回線数÷7」の端数を切り上げた値です。7回線なら7÷7=1本、8回線なら8÷7≒1.14→2本必要です。共通線はすべての感知器回線の帰り線(マイナス側)を共用するための線です。


【第6問】

P型受信機で15回線の感知器回線がある場合、共通線は最低何本必要か。

(1)1本
(2)2本
(3)3本
(4)15本

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正解:(3)
15回線の場合、15÷7=2.14…→端数切り上げで3本必要です。共通線1本あたり最大7回線を受け持てるため、15回線では3本の共通線で各5回線ずつ分担する形になります。共通線が断線すると担当する全回線が機能しなくなるため、7回線を超える場合は複数本に分散してリスクを低減します。


【第7問】

電圧降下に関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)電線が長いほど電圧降下は小さくなる
(2)電線の断面積が大きいほど電圧降下は大きくなる
(3)電圧降下は電線の材質に関係なく一定である
(4)電線を流れる電流が大きいほど電圧降下は大きくなる

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正解:(4)
電圧降下はオームの法則(V=IR)に従い、電流が大きいほど大きくなります。また電線が長いほど抵抗が増えて電圧降下は大きくなり((1)は逆)、断面積が大きいほど抵抗が小さくなって電圧降下は小さくなります((2)も逆)。電線の材質(銅・アルミなど)によって抵抗率が異なるため、材質も影響します。


【第8問】

受信機から100m離れた感知器に電線(銅線、断面積1.2mm²)で配線する場合、往復の電線の抵抗値に最も近いものはどれか。ただし、銅の抵抗率を1.72×10⁻²Ω・mm²/mとする。

(1)約1.4Ω
(2)約2.9Ω
(3)約5.7Ω
(4)約14.3Ω

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正解:(2)
電線の抵抗 R=ρ×L÷A で計算します。片道の抵抗=1.72×10⁻²×100÷1.2=1.72÷1.2≒1.43Ω。往復は行きと帰りの2本分なので1.43×2≒2.87Ω、約2.9Ωです。回路計算では必ず「往復」で計算することがポイントです。


【第9問】

自火報の配線を他の設備の配線と共用することについて、正しいものはどれか。

(1)自火報の配線は原則として他の電気回路の配線と分離して施工する
(2)同じ金属管に収めれば問題ない
(3)弱電回路同士であれば共用してよい
(4)インターホンの配線とは共用してよい

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正解:(1)
自火報の配線は原則として他の電気回路の配線と分離して施工しなければなりません。他の回路と同じ管や同じケーブルに収めると、ノイズや短絡の影響で自火報が誤動作したり、信号が正しく伝わらなくなるおそれがあります。人命に直結する設備であるため、独立性が求められます。


【第10問】

電圧降下の許容範囲に関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)感知器回線の電圧降下は受信機の定格電圧の50%以下であればよい
(2)感知器回線の電圧降下に規定はない
(3)配線の電圧降下が大きすぎると、感知器や音響装置が正常に動作しなくなるおそれがある
(4)電圧降下は受信機側で自動補正されるため考慮不要である

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正解:(3)
電圧降下が大きすぎると、末端の感知器や音響装置に十分な電圧が供給されず、正常に動作しなくなるおそれがあります。そのため配線設計では電線の太さ(断面積)と距離を考慮して電圧降下を許容範囲内に収める必要があります。受信機に自動補正機能はなく、設計段階での計算が不可欠です。


おつかれさまでした!

10問中何問正解できましたか?間違えた問題は、元の記事に戻って復習しましょう。

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