【法令共通】ミニテスト

【法令共通】消火設備の全体比較 ミニテスト(10問)

消火設備の全体比較 ミニテスト(10問)

5カテゴリの消火設備(消火器・水系・泡・ガス系・粉末)の消火原理の違い、適用場所、消火剤の特性、設置対象の建物用途を横断的に比較する問題です。全類の知識を総動員して挑戦しましょう。

元の記事で復習したい方はこちら:
消火器の種類と適応火災
水系消火設備の全体像
泡消火設備の全体像と消火原理
ガス系消火設備の全体像


【第1問】

消火の3要素(燃焼の3要素を除去する方法)に関する記述として正しいものはどれか。

(1)冷却消火は燃焼物そのものを取り除く方法である
(2)抑制消火は燃焼物の温度を引火点以下に下げる方法である
(3)除去消火は燃焼の連鎖反応を化学的に遮断する方法である
(4)窒息消火は酸素の供給を遮断する方法である

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正解:(4)
窒息消火は酸素の供給を遮断して消火する方法です。(1)は除去消火の説明、(3)は抑制消火(負触媒効果)の説明、(2)は冷却消火の説明です。消火方法は冷却・窒息・除去・抑制の4種類があり、各消火設備はこれらの原理を単独または組み合わせて使用します。


【第2問】

サーバールームや電気通信機器室の消火設備として最も適切なものはどれか。

(1)屋内消火栓設備
(2)スプリンクラー設備
(3)不活性ガス消火設備またはハロゲン化物消火設備
(4)泡消火設備

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正解:(3)
サーバールームや電気通信機器室では、水や泡を使うと精密機器に甚大な水損被害が生じます。不活性ガス消火設備やハロゲン化物消火設備はガスで消火し、消火後に残留物が残らないため、精密機器室に最適です。粉末消火設備は残留物が残るため精密機器室には不向きです。


【第3問】

駐車場や航空機格納庫に泡消火設備が選ばれやすい理由として正しいものはどれか。

(1)水の使用量が少なく水損が軽微であるため
(2)油火災のリスクがあり、人がいる可能性がある広い空間であるため
(3)消火後に残留物が残らず清掃が不要であるため
(4)電気火災に最も適した消火設備であるため

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正解:(2)
駐車場や航空機格納庫は、ガソリンや燃料油による油火災のリスクが高く、人がいる可能性がある広い空間です。泡消火設備は油面を泡で覆って窒息消火するため油火災に強く、ガス系消火設備と異なり人体への致命的な影響が少ないのが利点です。CO₂消火設備は消火濃度が致命的であるため、人がいる広い空間には不向きです。


【第4問】

スプリンクラー設備の消火原理として最も主要なものはどれか。

(1)冷却消火
(2)窒息消火
(3)抑制消火(負触媒効果)
(4)除去消火

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正解:(1)
スプリンクラー設備を含む水系消火設備の主な消火原理は冷却消火です。水が燃焼物にかかると蒸発する際に大量の熱を奪い(蒸発潜熱)、燃焼物の温度を引火点以下に下げて消火します。水は比熱と蒸発潜熱がともに大きいため、冷却消火に最も適した消火剤です。


【第5問】

消火器の設置に関する数値として正しいものはどれか。

(1)防火対象物の各部分から消火器までの歩行距離が50m以下
(2)防火対象物の各部分から消火器までの歩行距離が30m以下
(3)防火対象物の各部分から消火器までの歩行距離が20m以下
(4)防火対象物の各部分から消火器までの歩行距離が10m以下

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正解:(3)
消火器は防火対象物の各部分から歩行距離20m以下になるように設置しなければなりません(大型消火器は30m以下)。消火器は初期消火のための設備であり、火災発見から短時間で到達できるように厳しい歩行距離基準が設けられています。屋内消火栓の25m、発信機の50mと混同しないよう注意が必要です。


【第6問】

粉末消火設備と不活性ガス消火設備の比較に関する記述として誤っているものはどれか。

(1)粉末消火設備は消火速度が速いが、消火後に粉末が残留する
(2)不活性ガス消火設備は消火後に残留物が残らないため、精密機器室に向いている
(3)粉末消火設備は全域放出・局所放出・移動式のすべてに対応する
(4)不活性ガス消火設備も全域放出・局所放出・移動式のすべてに対応する

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正解:(4)
不活性ガス消火設備で全域放出・局所放出・移動式のすべてに対応するのはCO₂消火設備のみです。窒素やIG系ガスは全域放出方式のみに限られ、局所放出や移動式はありません。一方、粉末消火設備はガス系3設備の中で唯一、3方式すべてに対応しています。


【第7問】

施行令第13条で規定されている「水噴霧消火設備等」として選択設置が認められている5設備の関係について正しいものはどれか。

(1)水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の5設備すべてを設置しなければならない
(2)5設備のうち、いずれか1つを選択して設置すればよい
(3)泡消火設備を必ず設置し、追加でもう1設備を選択する
(4)水噴霧消火設備と、残り4設備から1つを選択して設置する

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正解:(2)
施行令第13条の水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の5設備は選択関係にあり、いずれか1つを選んで設置すれば法令上の義務を満たします。実際には防護対象の特性(油火災か電気火災かなど)に合わせて最適な設備が選択されます。


【第8問】

水系消火設備(屋内消火栓・スプリンクラー等)が油火災の消火に適さない理由として正しいものはどれか。

(1)水は油より重いため、油面に浮かんで覆うことができないから
(2)水は蒸発潜熱が小さく、油の温度を下げる効果がないから
(3)水は電気を通すため、油火災では感電の危険が常にあるから
(4)水を油火災に放射すると、高温の油が水を瞬時に蒸発させて油が飛散し、火災が拡大する危険があるから

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正解:(4)
水を高温の油に直接かけると、水が瞬時に蒸発して体積が約1700倍に膨張し、その勢いで高温の油が周囲に飛び散ります(ボイルオーバー現象)。これにより火災がかえって拡大する危険があるため、油火災には水系消火設備ではなく泡消火設備やガス系消火設備が使われます。


【第9問】

消火設備の消火原理の組み合わせとして正しいものはどれか。

(1)不活性ガス消火設備 → 窒息消火が主体
(2)泡消火設備 → 抑制消火(負触媒効果)が主体
(3)ハロゲン化物消火設備 → 冷却消火が主体
(4)水噴霧消火設備 → 窒息消火のみ

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正解:(1)
不活性ガス消火設備は防護区画内の酸素濃度を下げて消火する窒息消火が主な原理です。(2)の泡消火設備は泡で油面を覆う窒息消火が主体です。(3)のハロゲン化物消火設備は燃焼の連鎖反応を化学的に遮断する抑制消火(負触媒効果)が主体です。(4)の水噴霧消火設備は冷却消火と霧状の水による窒息効果の両方を持っています。


【第10問】

屋内消火栓設備とスプリンクラー設備の比較に関する記述として正しいものはどれか。

(1)屋内消火栓設備は自動で作動するが、スプリンクラー設備は手動操作が必要である
(2)スプリンクラー設備は感熱体により自動で作動し、屋内消火栓設備は人が操作して放水する
(3)どちらも感知器の信号で自動的に放水を開始する
(4)どちらも人が操作しなければ放水できない

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正解:(2)
スプリンクラー設備はヘッドに内蔵された感熱体(ヒュージブルリンクやグラスバルブ)が火災の熱で作動し、自動的に放水を開始します。一方、屋内消火栓設備は人がホースを伸ばしてバルブを開いて操作する手動式の設備です。スプリンクラーの自動作動は、夜間や無人時の火災にも対応できる大きな利点です。


おつかれさまでした!

10問中何問正解できましたか?間違えた問題は、元の記事に戻って復習しましょう。

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