【乙6】ミニテスト

【乙6】全範囲 総仕上げ ミニテスト(10問)

乙6 全範囲 総仕上げ ミニテスト(10問)

消火の原理・消火器の分類・薬剤・構造・設置基準・点検整備・機械基礎まで、乙種6類の全範囲から幅広く出題する総仕上げテストです。既存の8本のミニテストとは違う角度で出題しています。

元の記事で復習したい方はこちら:
消火の三要素と消火原理」〜「機械の基礎知識」(乙6全24記事)


【第1問】

強化液消火器の薬剤であるアルカリ金属塩類の水溶液に使われる主成分として、最も一般的なものはどれか。

(1)炭酸ナトリウム
(2)炭酸カリウム
(3)塩化カルシウム
(4)硫酸アンモニウム

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正解:(2)
強化液消火器の薬剤は炭酸カリウム(K₂CO₃)の水溶液が最も一般的です。アルカリ性の液体で凝固点が低く、寒冷地でも凍結しにくい特性があります。炭酸ナトリウムは以前使われていましたが、現在は炭酸カリウムが主流です。


【第2問】

粉末消火器のうち、A火災(普通火災)・B火災(油火災)・C火災(電気火災)の3種類すべてに適応するものはどれか。

(1)炭酸水素ナトリウムを主成分とする粉末消火器
(2)炭酸水素カリウムを主成分とする粉末消火器
(3)リン酸アンモニウムを主成分とする粉末消火器
(4)炭酸水素カリウムと尿素の反応生成物を主成分とする粉末消火器

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正解:(3)
リン酸アンモニウム(ABC粉末)はA・B・C全ての火災に適応します。炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カリウムと尿素の反応生成物はいずれもBC粉末であり、A火災(普通火災)には適応しません。ABC粉末は「りん」のAでA火災に適応と覚えると便利です。


【第3問】

二酸化炭素消火器に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)指示圧力計がついていない
(2)薬剤は液化炭酸ガスとして高圧容器に充てんされている
(3)放射後に汚損がほとんどなく、精密機器のある場所に適している
(4)蓄圧式のため、窒素ガスで加圧されている

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正解:(4)
二酸化炭素消火器は窒素ガスで加圧されているのではなく、CO₂自身の蒸気圧で放射されます。液化炭酸ガスが気化する際の圧力を利用する仕組みで、一般的な蓄圧式(窒素ガスで加圧)とは構造が異なります。そのため指示圧力計もありません。


【第4問】

消火器の安全弁に関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)安全弁は容器内の圧力が異常に上昇した場合にガスを放出して破裂を防ぐ装置である
(2)安全弁はすべての消火器に設けられている
(3)安全弁は使用時にレバーを握ると開く弁である
(4)安全弁と安全栓は同じものである

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正解:(1)
安全弁は容器内の圧力が異常に上昇したときに自動的にガスを放出して容器の破裂を防ぐ安全装置です。安全栓はレバーの誤操作を防ぐピンであり、安全弁とは全く別の部品です。安全弁は蓄圧式消火器に設けられていますが、加圧式には通常ありません。


【第5問】

機械泡消火器の放射方式に関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)ノズルから液体のまま放射し、燃焼面に当たると泡になる
(2)ノズル部分で空気を混合・撹拌して泡を作り、泡状で放射する
(3)容器内で薬剤が化学反応して泡を生成する
(4)粉末と液体を同時に放射して泡状にする

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正解:(2)
機械泡消火器はノズル部分で泡消火薬剤と空気を機械的に混合・撹拌して泡を生成し、泡状で放射します。化学反応ではなく機械的に泡を作るため「機械泡」と呼ばれます。化学泡消火器は2種類の薬剤を容器内で反応させて泡を作る方式ですが、現在はほとんど使われていません。


【第6問】

てこの原理に関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)力点と支点の距離が短いほど小さな力で重い物を持ち上げられる
(2)力点と支点の距離が長いほど小さな力で重い物を持ち上げられる
(3)作用点が支点に近いほど大きな力が必要になる
(4)てこの原理では力の大きさは変わらず、方向だけが変わる

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正解:(2)
てこの原理では、力点と支点の距離が長いほど小さな力で重い物を持ち上げられます。力のモーメント(力×距離)が等しくなるため、距離が長ければ力は小さくて済みます。(3)は逆で、作用点が支点に近いほど必要な力は「小さく」なります。


【第7問】

消火器のホースに関する記述のうち、正しいものはどれか。

(1)すべての消火器にホースが必要である
(2)粉末消火器のホースと機械泡消火器のホースは同じ構造である
(3)二酸化炭素消火器のホーン(放射ラッパ)は素手で持ってはならない
(4)ホースの長さに規定はない

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正解:(3)
二酸化炭素消火器のホーン(放射ラッパ)は放射時に液化CO₂が気化する際の断熱膨張で極低温になるため、素手で持つと凍傷の危険があります。必ず握り部分を持ちます。小型の消火器にはホースがないものもあり、機械泡消火器のノズルは泡を発生させる構造になっているため粉末用とは異なります。


【第8問】

鉄に発生する「さび」に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)鉄のさびは酸化反応により生じる
(2)水分と酸素の両方が存在する環境でさびが発生しやすい
(3)ステンレス鋼はクロムの被膜により腐食が抑えられている
(4)赤さびは鉄の表面を保護するため、さびが進行すると腐食が止まる

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正解:(4)
赤さび(酸化鉄(III))は鉄の表面を保護しません。赤さびは多孔質でスカスカな構造のため、水分や酸素が内部まで浸透し、腐食がどんどん進行します。アルミニウムの酸化被膜のように緻密で保護的な被膜とは異なります。消火器本体に赤さびが発生すると容器の強度が低下し、破裂事故の原因になります。


【第9問】

消火器の使用方法の手順として、正しい順序はどれか。

(1)安全栓を抜く → ホースを火元に向ける → レバーを握る
(2)レバーを握る → 安全栓を抜く → ホースを火元に向ける
(3)ホースを火元に向ける → 安全栓を抜く → レバーを握る
(4)安全栓を抜く → レバーを握る → ホースを火元に向ける

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正解:(1)
消火器の使用手順は「安全栓を抜く→ホースを火元に向ける→レバーを握る」の順です。先にレバーを握ると安全栓が抜けませんし、ホースを向けずにレバーを握ると薬剤が関係ない方向に放射されてしまいます。「ピン・ポン・パン」の語呂合わせでも覚えられます。


【第10問】

消火器の適応火災と使用上の注意の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

(1)水消火器は電気火災(C火災)に使用してはならない — 感電の危険があるため
(2)泡消火器は電気火災(C火災)に使用してはならない — 泡が導電性を持つため
(3)二酸化炭素消火器は密閉空間で使用すると酸欠の危険がある
(4)ABC粉末消火器は油火災(B火災)に使用してはならない — 油面が飛散するため

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正解:(4)
ABC粉末消火器はA・B・C全ての火災に適応しており、B火災(油火災)にも問題なく使用できます。粉末は燃焼の連鎖反応を抑制して消火するため、油面を飛散させることはありません。一方、棒状の水を油火災に放射すると油が飛散して火災が拡大する危険がありますが、これは水消火器の注意事項です。


おつかれさまでした!

10問中何問正解できましたか?乙6の全範囲から出題しました。間違えた問題は、元の記事に戻って復習しましょう。

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