蓄圧式と加圧式の違いを徹底比較|メリット・デメリットをわかりやすく解説
結論:「いつ圧力がかかるか」ですべてが決まる 結論から言います。蓄圧式と加圧式の違いは、一言でいえば――「容器の中に、いつ圧力がかかっているか」です。 蓄圧式(ちくあつしき):製造時から容器内に窒素ガスが充填されていて、常に圧力がかかっている 加圧式(かあつしき):使用するまで容器内は無圧力。レバーを握った瞬間に内蔵ガスボンベが破封されて、一気に加圧される たったこれだけの違いなのに、「放射の安定性」「途中停止できるか」「点検のしやすさ」「安全性」など、あらゆる性質の違いが生まれます。 乙種6類の試験では ...
二酸化炭素消火器・ハロゲン化物消火器の構造と機能|ガス系消火器を解説
結論から言います 二酸化炭素消火器とハロゲン化物消火器は、どちらもガス系の消火器です。薬剤が気体(またはすぐ気化する液体)なので、放射後に残留物がほとんどありません。 ポイントを先にまとめると: 項目二酸化炭素消火器ハロゲン化物消火器 薬剤液化二酸化炭素(CO₂)HFC系(代替ハロン)等 消火原理窒息消火抑制消火(負触媒作用) 適応火災B・C火災B・C火災 最大の強み汚損ゼロ汚損ゼロ+消火力が高い 共通する特長は「消した後に何も残らない」こと。電子機器や精密機械がある場所に最適です。粉末だと粉が機器に入り ...
機械泡消火器の構造と機能|泡で油火災を消す仕組みを解説
結論から言います 機械泡消火器は界面活性剤の水溶液をノズルで空気と混ぜ、泡にして放射する消火器です。 ポイントを先にまとめると: 薬剤:水成膜泡消火薬剤や合成界面活性剤泡消火薬剤(液体) 消火原理:窒息消火(泡で燃焼面を覆う)が主体、冷却消火が補助 適応火災:A火災(普通火災)・B火災(油火災) C火災には不適応:泡は水を含むため電気を通す 加圧方式:蓄圧式 最大の強み:油火災に強い。泡が油面を覆い、再燃を防ぐ 「泡(あわ)で火を消す」――イメージしやすい消火器ですが、試験では「なぜ泡で消えるのか」「なぜ ...
強化液消火器の構造と機能|放射方式で適応火災が変わる!
結論から言います 強化液消火器は水にアルカリ金属塩類(主に炭酸カリウム)を溶かした液体を使う消火器です。 ポイントを先にまとめると: 薬剤:アルカリ金属塩類の水溶液(主に炭酸カリウム K₂CO₃) 消火原理:冷却消火が主体、抑制効果(負触媒作用)が補助 適応火災:棒状放射→A火災のみ/霧状放射→A・B・C火災 加圧方式:蓄圧式が主流 最大の強み:冷却効果が高く、再燃を防げる 粉末消火器とセットで試験に出ることが多い消火器です。粉末の弱点(再燃しやすい)を補うのが強化液消火器――この関係を押さえると、試験問 ...
粉末消火器の構造と機能|蓄圧式・加圧式の仕組みをわかりやすく解説
結論から言います 粉末消火器は日本でもっとも普及している消火器です。ビルの廊下や店舗の入口にある赤い消火器――あれがほぼ粉末消火器です。 ポイントを先にまとめると: 薬剤:リン酸アンモニウム(ABC粉末)が主流 消火原理:抑制消火(負触媒作用)が主、窒息効果が補助 適応火災:A火災・B火災・C火災すべてに対応 加圧方式:蓄圧式が現在の主流(加圧式もある) 弱点:再燃しやすい、視界が遮られる この記事では、粉末消火器の内部構造から操作の仕組み、試験で狙われるポイントまで詳しく解説します。 粉末 ...
消火器の分類と全体像|加圧方式・薬剤・適応火災の3軸でわかりやすく解説
結論から言います 消火器は3つの視点で分類できます。 加圧方式 — 蓄圧式 or 加圧式 消火薬剤の種類 — 粉末・強化液・機械泡・CO₂・ハロゲン化物 適応する火災 — A火災(普通)・B火災(油)・C火災(電気) 乙種6類の試験では「この消火器はどの火災に使えるか?」「蓄圧式と加圧式の違いは?」が頻出です。この記事で消火器の全体像をつかんでおけば、個別の消火器を学ぶときにスムーズに理解できます。 分類①:加圧方式で分ける 消火器を使うとき、薬剤を外に押し出すための「圧力」が必要です。この圧力のかけ方で ...
防火対象物点検報告制度とは?消防法第8条の2の2をわかりやすく解説
結論から言います 防火対象物点検報告制度とは、一定の建物について「防火管理がちゃんと行われているか」を専門家が点検し、消防署に報告する仕組みのことです。 「あれ?点検報告制度なら、もう消防法17条の3の3で習ったけど……」と思った方、いい疑問です。あちらは設備の点検(消火器やスプリンクラーがちゃんと動くか?)。こちらは管理の点検(避難経路が確保されているか?防火管理者は選任されているか?消防計画は作られているか?)です。 設備がいくら正常でも、避難経路に荷物が山積みだったら意味がない――この"管理の穴"を ...
消防設備点検資格者とは?制度のしくみをわかりやすく解説
結論から言います 消防設備点検資格者とは、消防用設備等の点検だけを行うことができる専門資格です。 「点検って、消防設備士がやるんじゃないの?」と思った方、半分正解です。消防設備士は工事・整備・点検のすべてをカバーする資格ですが、点検だけなら消防設備点検資格者でもOKなのです。 では、なぜわざわざ"点検だけ"の資格が別に用意されているのか? この記事では、消防設備点検資格者の制度、消防設備士との違い、第1種と第2種の対象範囲、有資格者が必要な建物まで、試験に出るポイントをまとめました。 なぜ点検資格者制度が ...
統括防火管理者とは?消防法第8条の2をわかりやすく解説
結論から言います 統括防火管理者(とうかつぼうかかんりしゃ)とは、複数のテナントが入る建物で、建物全体の防火管理を"まとめる"責任者のことです。 ショッピングモールを思い浮かべてください。テナントごとに別々のオーナーがいて、それぞれが防火管理者を選んでいます。でも、廊下・階段・非常口――こうした共用部分の管理は、どのテナントの防火管理者が担当するのでしょう? 「うちの担当じゃない」と全員が思った結果、共用部分が放置される――そんな事態を防ぐために、建物全体を統括する防火管理者が必要なのです。 なぜ統括防火 ...
検定制度とは?消防法第21条の2をわかりやすく解説
結論から言います 検定制度とは、消防用設備に使われる機械器具について、国が品質を審査して"合格"のお墨付きを出す仕組みのことです。 消火器やスプリンクラーヘッド、火災感知器など――火災のとき人の命を守る設備が"不良品"だったら、考えただけでゾッとしますよね。そうならないように、一定の品質基準をクリアした製品だけが販売・設置できるルールになっています。これが検定制度です。 この記事では、検定の仕組み(2段階の審査プロセス)、検定対象機械器具等(12品目)、自主表示制度との違いまで、試験に出るポイントをまとめ ...
消防設備士制度とは?消防法第17条の5をわかりやすく解説
消防設備士制度ってなに? 消防設備士試験を受けようとしている皆さんにとって、一番身近なテーマがこれ。「消防設備士制度」そのものです。 結論から言います。 消防設備士制度とは、消防用設備等の工事・整備を行うために必要な国家資格のしくみです。消防法第17条の5で「消防設備士でなければ工事・整備をしてはならない」と定められています。 ポイントは3つ。 甲種は工事・整備・点検、乙種は整備・点検のみ 消防設備士でなければできない業務がある(独占業務) 免状取得後も講習の受講義務がある(一生モノではない) この記事で ...
附加条例とは?消防法第17条第2項をわかりやすく解説
附加条例ってなに? 消防設備士試験の法令科目で、地味にひっかけ問題が多いテーマ。それが「附加条例(ふかじょうれい)」です。 結論から言います。 附加条例とは、市町村が地域の事情に合わせて、国の基準よりも厳しい消防用設備等の基準を条例で定めることができる制度です。 ポイントは3つ。 定めるのは「市町村」(都道府県でも消防庁でもない) 理由は「気候又は風土の特殊性」に限定 基準の「強化」が目的(緩和ではない) この記事では、消防法第17条第2項を中心に、附加条例のしくみと試験で狙われるポイントを解説していきま ...
既存遡及とは?消防法第17条の2の5をわかりやすく解説
既存遡及ってなに? 消防設備士の試験で必ず出るテーマ、それが「既存遡及(きそんそきゅう)」です。 結論から言います。 消防法には「既存不遡及(きそんふそきゅう)の原則」があります。つまり―― 法令の基準が厳しくなっても、既に建っている建物は古い基準のままでOK これが原則。でも、この原則には大きな例外があります。 消火器・避難器具などは、どんな建物でも常に新基準が適用される 特定防火対象物では自動火災報知設備も遡及適用される 増改築・用途変更をすると、既存不遡及の恩恵を失うことがある この記事では、消防法 ...
点検報告制度とは?消防法第17条の3の3をわかりやすく解説
結論から言います 点検報告制度とは、建物に設置された消防用設備等を定期的に点検し、その結果を消防署に報告する義務のことです。 誰が? → 防火対象物の関係者(オーナー・管理者など) 何を? → 消火器・自動火災報知設備・スプリンクラーなど、すべての消防用設備等 どのくらいの頻度? → 点検は年2回(機器点検+総合点検)、報告は特定1年に1回・非特定3年に1回 誰に報告? → 消防長又は消防署長 「設備を付けて終わり」ではなく、「ちゃんと動くか定期的にチェックして報告しなさい」というのがこの制度です。消防法 ...













