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消火器の点検方法と点検項目|外観点検・機能点検をわかりやすく解説

結論:消火器の点検は「外観」と「内部・機能」の2段階 消火器は置いて終わりではありません。6か月に1回の機器点検で、ちゃんと使える状態かを確認する義務があります。 点検の内容は大きく分けて2つ。すべての消火器を目視で確認する「外観点検」と、一定年数を経過した消火器の内部を開けて調べる「内部及び機能の点検」です。 この記事では、外観点検のチェック項目から、内部点検が必要になるタイミング(蓄圧式5年・加圧式3年)、放射試験の抜取り方式まで、試験で問われるポイントを整理して解説します。   消火器の点 ...

腐食と防食|ガルバニ腐食・めっき・塗装をわかりやすく解説

結論:腐食は「金属が元に戻ろうとする現象」、防食は「それを食い止める技術」 消火器の本体が赤く塗装されているのは、目立たせるためだけではありません。実は塗装そのものが防食(ぼうしょく)=さび止めの役割を果たしています。 消防設備士の試験では、腐食の原因(特にガルバニ腐食)と防食の方法(めっき・塗装・犠牲陽極法など)がよく出題されます。「なぜ異種金属を接触させてはいけないのか」「なぜステンレスはさびにくいのか」――これらの疑問に答えられるようにしておきましょう。 腐食とは?――金属が化学変化で劣化すること ...

圧力・流体の基礎|パスカルの原理とボイルの法則をわかりやすく解説

結論:圧力と流体の法則は消火器の「動く仕組み」そのもの 消火器のレバーを握ると、なぜ薬剤が勢いよく飛び出すのか?――その答えが圧力と流体の法則です。 消防設備士の試験では、パスカルの原理とボイルの法則がほぼ毎回出題されます。どちらも「圧力がどう伝わり、気体がどう変化するか」という話で、蓄圧式消火器や加圧式消火器の動作原理に直結しています。 この記事では、圧力の基本から始めて、パスカルの原理・ボイルの法則・シャルルの法則・ボイル=シャルルの法則まで、消火器との関連をイメージしながらわかりやすく解説します。 ...

力のつりあいとモーメント|消防設備士の機械基礎をわかりやすく解説

結論から言います 消防設備士の「機械の基礎知識」で最初に出てくるのが力のつりあいとモーメントです。 ポイントはたった2つ: 力のつりあい:物体に働く力の合計がゼロなら、物体は動かない モーメント:力×距離=回転させる力。これもゼロなら回転しない つまり、「動かない(静止している)」ということは、「力もモーメントもつりあっている」ということです。消火器を壁掛けにしたとき落ちないのも、消火器のレバーを握る力の加減も、すべてこの原理で説明できます。 力の三要素 まず「力」そのものを整理しましょう。力には3つの要 ...

荷重・応力・ひずみとは?フックの法則と安全率をわかりやすく解説

結論から言います 消防設備士の「機械の基礎知識」で、力のつりあいとモーメントの次に押さえるべきテーマが荷重・応力・ひずみです。 ポイントは3つ: 荷重:物体に外から加わる力のこと(引っ張る・押す・切る・曲げる・ねじる) 応力:物体の内部で荷重に抵抗する力。σ = F ÷ A(力÷断面積) ひずみ:荷重によって物体がどれだけ変形したかの割合。ε = ΔL ÷ L そしてこの3つをつなぐのがフックの法則(応力はひずみに比例する)。さらに、設計上どれだけ余裕を持たせるかを示すのが安全率です。 消火器の容器が内部 ...

材料の性質|金属・ゴム・合成樹脂の違いをわかりやすく解説

結論から言います 消防設備士の「機械の基礎知識」では、材料の性質が必ず出題されます。 覚えるべきポイントは3つの材料グループです: 金属:消火器の容器・レバー・サイホン管などに使われる。強度が高く、展性・延性がある ゴム:パッキン・ホースなどに使われる。弾力性があり密封に最適 合成樹脂(プラスチック):ノズル・ホースの外装・安全栓などに使われる。軽くて腐食しない 消火器は1台の中にこの3つの材料がすべて使われています。「どの部品にどの材料が使われていて、なぜその材料なのか」を理解すれば、試験の材料問題は怖 ...

大型消火器の設置基準|施行規則第7条をわかりやすく解説

結論から言います 大型消火器の設置基準は消防法施行規則第7条で定められています。 大型消火器とは、能力単位がA-10以上(普通火災用)またはB-20以上(油火災用)の、車輪が付いた大きな消火器のこと。通常の消火器(小型消火器)では対応しきれない広い空間や大量の可燃物がある場所に、追加で設置が必要になります。 押さえるべきポイントは3つ: 大型消火器は小型消火器の代わりではなく「追加」で設置するもの 歩行距離は30m以下(小型消火器は20m以下) 大型消火器の能力単位で、小型消火器の必要能力単位を1/2まで ...

消火器の設置場所と標識のルール|高さ1.5m以下・赤地に白文字をわかりやすく解説

結論から言います 消火器は「置けばどこでもいい」わけではありません。設置場所と標識のルールが施行規則で細かく決められています。 ポイントは3つ: 消火器の上端(取っ手の部分)は床面から1.5m以下の高さに設置 通行・避難の妨げにならず、すぐに持ち出せる場所に設置 設置場所には赤地に白文字で「消火器」と書いた標識を掲げる つまり、「見つけやすく・取りやすく・使いやすく」が設置場所のルールの根本思想です。 消火器が"どの建物に必要か"は施行令第10条の記事、"何本必要か"は能力単位と歩行距離の記事で解説してい ...

消火器の設置義務と設置対象|施行令第10条をわかりやすく解説

結論から言います 消火器の設置義務を決めているのは消防法施行令第10条です。そして設置が必要かどうかは、基本的に「建物の用途」と「面積」の2つで決まります。 ざっくり言うと: 特定防火対象物(不特定多数が出入りする建物) → 延べ面積150㎡以上で設置義務 非特定防火対象物(利用者が限定される建物) → 延べ面積300㎡以上で設置義務 地階・無窓階・3階以上の階 → 床面積50㎡以上で設置義務(用途を問わない) 少量危険物・指定可燃物を扱う場所 → 面積を問わず設置義務 「150㎡」「300㎡」「50㎡」 ...

能力単位の算定方法と歩行距離|施行規則第6条をわかりやすく解説

結論から言います 消火器を「何本置くか」を決めるのが能力単位(のうりょくたんい)の計算です。 ルールは2つだけ: 必要能力単位 = 延べ面積 ÷ 算定基準面積(端数切り上げ) 建物のどこからでも消火器まで歩行距離20m以下になるように配置 つまり、「消火能力が足りているか」と「すぐ手が届くか」の2つを同時に満たす必要があります。 この記事では、能力単位の意味・計算方法・歩行距離のルールを、具体例付きで解説します。 消火器の設置義務そのもの(どの建物に必要か)は、先に消火器の設置義務と設置対象の記事を読んで ...

消火薬剤の種類と性質|粉末・強化液・泡・ガス系を横断比較

結論から言います 消火薬剤は種類が多くて混乱しがちですが、「粉末」「液体」「ガス」の3グループに分ければスッキリ整理できます。 粉末系 — リン酸アンモニウム・炭酸水素ナトリウム・炭酸水素カリウム 液体系 — 強化液(炭酸カリウム水溶液)・機械泡(水成膜泡など) ガス系 — 二酸化炭素(CO₂)・ハロゲン化物(ハロン1301など) 試験では「この薬剤の性質は?」「この薬剤はどの火災に使える?」という形で出題されます。個別の消火器の記事(粉末・強化液・機械泡・CO₂・ハロゲン化物)ではそれぞれの消火器に焦点 ...

消火器の安全装置・部品の名称と役割|蓄圧式・加圧式の違いを徹底解説

結論から言います 消火器の部品は多く見えますが、役割で分けると3グループしかありません。 操作部品 — レバー・ホース・ノズルなど「使う人が触る」部品 内部構造 — サイホン管・バルブ・本体容器など「薬剤を送り出す」部品 安全装置 — 安全栓・減圧孔・安全弁など「事故を防ぐ」部品 試験では安全装置まわりの出題が特に多いです。「蓄圧式にあって加圧式にない部品は?」「安全栓の役割は?」など、部品の名前と役割をセットで問われます。 この記事では、消火器の部品をすべての消火器に共通する部品と方式別の専用部品に整理 ...

自動火災報知設備(自火報)の全体像|構成機器と信号の流れをわかりやすく解説

結論:自火報は「感知→伝達→警報」の3ステップで命を守る 結論から言います。 自動火災報知設備(自火報)とは、火災の発生を自動的に感知し、受信機に信号を送り、建物全体に警報を鳴らすシステムです。人が火災に気づいて通報するよりも圧倒的に速く、初期段階で建物中の人に避難を促せます。 自火報の3ステップ 感知 ▼ 感知器が熱・煙・炎を検出して信号を送る 伝達 ▼ 受信機が信号を受けて火災の場所を表示する 警報 ▼ 地区音響装置(ベル等)が鳴って全館に知らせる 甲種4類は、この自火報を工事・整備できる資格です。試 ...

電磁気の基礎|電磁誘導・フレミングの法則・コンデンサをわかりやすく解説

結論:電磁気は「電気と磁気のキャッチボール」 結論から言います。 電磁気の世界では、電気が磁気を作り、磁気が電気を作るという関係が成り立っています。この相互作用が、モーター・発電機・変圧器――そして火災報知設備のベル・リレー・変圧器すべての動作原理です。 電気と磁気の関係 電流 ↓ 電流が流れると磁界ができる 磁界 ↓ 磁界が変化すると電圧が生まれる 起電力(電圧) 甲種4類の試験では、フレミングの法則・電磁誘導・コンデンサがよく出題されます。順番に見ていきましょう。 磁気の基本 磁力線とは? 磁石のN極 ...